無料ブログはココログ

« 江戸川乱歩「陰獣」 | トップページ | ジェームズ・アレン『もしもあなたの小さなさとりが地球を救うなら』徳間書店 »

江戸川乱歩「芋虫」

あらすじ…時子は、戦争で両手両足、聴覚、声帯を失った夫を介護している。そして、夫と「けだもの」のように交わって暮らしていた。あんなある時、時子は夫の両目を潰してしまう。夫は「ユルス」と書き残して古井戸に身を投じる。

 「自作解説」によると、

 細君が『いやらしい、こんな残酷なものおよしなさい』と云った。芸妓で『あれを読んだらごはんが頂けなかった』と告白したもの二三に止まらなかった。(P705)

 と、著者は述べていますが、確かにそう感じるのも無理はないエログロさがあります。最後に夫が芋虫のように這って古井戸に投身自殺するところを、時子の目の前で展開させているのもエグい。子供が読んだらトラウマになるかもしれません。
 そんなわけで、心の弱い人は読まないように。

【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣』光文社

【関連記事】
江戸川乱歩(目次)

« 江戸川乱歩「陰獣」 | トップページ | ジェームズ・アレン『もしもあなたの小さなさとりが地球を救うなら』徳間書店 »

書評(小説)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 江戸川乱歩「芋虫」:

« 江戸川乱歩「陰獣」 | トップページ | ジェームズ・アレン『もしもあなたの小さなさとりが地球を救うなら』徳間書店 »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31