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チョコレート

 子供の頃は甘い方が好きだったのですが、おっさんになった今では甘ったるいのは疲れている時だけにしています。そういえばコーヒーもブラックで飲むことが多いですねえ。

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Slowtime design 2010年12月号

 新宿で入手しました。
 創刊号と較べると、文字数の多い広告が目に付くようになったことと、デザインが洗練されてきている印象を受けました。

 ところで、P4「もじ と もじ の」には「サンタさん」(文・吉川紳也、絵・MsMe)というショート・ショートが収録されています。幼稚園で保護者たちが子供のためになるような教育的なサンタをプロデュースしたら、子供たちは喜ぶどころか逆にドン引きしてしまう、というものです。
 ミヒャエル・エンデ「モモ」で、時間泥棒に支配された世界の子供たちが教育によろしいカード遊び(ただしクソつまらない)をやっていたのと通じるところがあります。
 もしもこの話がもう少し続くのなら、トリックスター的なキャラの登場と活躍によって閉塞感をブチ壊してもらいたいものですな。

 それから、P10「歯ぐるみ占い」というものがあります。これは9個の歯ぐるみ(歯の形をしたぬいぐるみ)の中から直感で気になったものを選び、その歯ぐるみの下にある一文が本日のあなたの運勢だというもの。
 その中に「毛が生えてくる。」というのがありますが、どこの毛か書いてないのがミソ。髪の毛じゃなくて、陰毛やスネ毛、うぶ毛が生えてくる可能性だってあるわけですし、それが何本生えてくるかも書いていない。人間の新陳代謝を考えれば、無毛症でない限りどこかしらの毛は生え続けているのだから、「毛が生えてくる。」は当たっていることになります。

Slowtime

ここ10年で評価できる総理は?

回答:小泉純一郎

理由:政策等の評価はさておき、彼は5年もやったから。1年でコロコロ変わっていたら政策の継続性がなくなってしまう。

 …と、ここまで書いてきて、では逆に「短期間で総理が変わることで得をする人間がいるだろうか?」という疑問が思い浮かびました。具体的に誰とは言いませんが、「神輿(みこし)は軽くてパーがいい」と思っている連中が得をしているんでしょうねえ。

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スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』扶桑社

 本書は入れ子型の構造になっています。シカゴのある集まりでマイケルが「チーズはどこへ消えた?」という物語を語り、その後みんなでディスカッションするという形式です。
 物語の中で教訓めいた格言が大書され、更にその後のディスカッションでその教訓に即した具体例が幾つも語られています。これは親切設計ですな。

 ところで、私はひねくれ者なので変化云々の諸教訓とは別の部分について考察してみることにします。本書を読んで疑問が浮かびました。

(1)そもそも、なぜ迷路が存在するのか?
(2)そして、誰がチーズを置いたのか?

 (1)については、「ここはそういう設定の世界なんだから」と言ってしまえばそれまでなのですが、それで済ませてしまえば実に薄っぺらい世界になります。まあ、本書自体が薄いので奥行きのない世界でもいいのですが。
 次に、(2)について。そもそもチーズは自然発生するものではなく、誰かがチーズをそこに置いたはずです。そして、その「何者か」がチーズを置いたのなら、同時に取り去ることも可能なはずだと推理できます。
 では、誰が? そんなことができるのは「神」ではないかと推察いたします。唯一神といった概念ではなく、二人の小人と二匹のネズミにとっては神のような存在、すなわち恵み(チーズ獲得)や災い(チーズ消滅)をもたらす者ではないか。

 とまあ、ここまで来ると宗教の話になってしまいますね。語り手のマイケルが意図した方向とは別のところへ行ってしまいましたな。

チーズはどこへ消えた? Book チーズはどこへ消えた?

著者:スペンサー ジョンソン
販売元:扶桑社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

エドワード・D・ホック他『シャーロック・ホームズの大冒険(上)』原書房

 コナン・ドイルが書いたシャーロック・ホームズシリーズを「正典」と言いますが、その正典の中で言及されているものの正典自体には収録されていない事件が少なからず存在します。
 本書はそのような事件を「再構成」した二次創作(ファン・フィクション)で、この上巻ではホームズの学生時代から1890年代までを扱っています。
 ちなみに、「キルデア街クラブ騒動」(P53-77、著:ピーター・トレメイン)ではモリアーティ教授がちょっとだけ登場します。モリアーティ教授はこのクラブの盗難事件には関わっておらず(事件発生前にさっさと退場している)、別に登場しなくても問題はない。とすると、教授の登場は読者へ向けてのサービスカットなのでしょう。
 尚、登場こそしないものの、本書の作品中で言及される同時代の有名人もいます。オスカー・ワイルド(P56)とキュリー夫人(P425)です。特に、オスカー・ワイルドについては次の文章が目を引きました。

 親しい学友に詩人のオスカー・フィンガル・オフレアティ・ウィルズ・ワイルドがいるが、彼はこれを書いている今でもレディング監獄で惨めな暮らしを余儀なくされている。(P56)

 オスカー・ワイルドは男色裁判で有罪になった(つまり、同性愛者だと公式に認定された)人物です。
 まあ、女性嫌いで有名なシャーロック・ホームズにホモ疑惑が付いて回るのは当然かもしれませんが(例:ホームズ×ワトスン)、まさかオスカー・ワイルドとおホモだち…じゃなかった、お友だちだったとはねぇ。

シャーロック・ホームズの大冒険 上 Book シャーロック・ホームズの大冒険 上

著者:エドワード D.ホック他
販売元:原書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

柘植久慶『核の迷路』集英社

 ロシアから流出したウランがテロリストの手に渡るのを阻止するため、元グリーンベレー大尉の蜂田迅が活躍する…というのが本書のあらすじ。
 ソ連崩壊後の混乱したロシアでは、核物質などが流出するのではとの危惧があったと記憶しておりますが、さてその流出先となると…本書に登場するウランの買い手は北朝鮮と日本のカルト教団ですか。
 まあ、北朝鮮は妥当ですな。当時から核開発疑惑があったことですし(というより、今では開発に成功している)。
 一方、日本のカルト教団ですが、名前こそ変えているもののオウム真理教がモデルになっているのは明白。とはいえ、もしもこの教団がウランを入手したとしても、サティアンで核兵器なんか作れるかなあ…。あ、でも、爆弾でウランを撒き散らすだけでも周辺は放射能に汚染されるから、地下鉄サリン事件のようなテロには使えるでしょう。

核の迷路 (集英社文庫)
Book
核の迷路 (集英社文庫)
著者 柘植 久慶
販売元 集英社
定価(税込) ¥ 560

時計の時刻

 なるべくピッタリ合わせておきます。ただし、合わせるのは数ヶ月に一度、あるかないかですが…。

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DASH 2010.1

 エディオングループが発行する、ブルーレイ・DVD・CDソフトの無料情報誌。
 このテのフリーマガジンには宣伝目的にせよ有名人の短いインタビューが載っているものですが、本紙にはそれが見当たりません。まあ、それはそれで構いませんが。
 それはさておき、P4-5の特集記事「“オリジナル VS. リメイク”映画特集」では、過去の作品とリメイク作品を並べて紹介。トロン、プレデター、特攻野郎Aチーム、…お、ベスト・キッドもありますな。
 何を隠そう、私はベスト・キッドのオリジナル(1984年版)とリメイク作品(2010年版)両方を観賞しましたが、レビューする上では「両方を比較する」という手法を取ることができました。その点では、両方観賞するというのは有意義だと言えるでしょう。もちろん、それぞれの作品は一つの作品として独立しているので、片方だけ観てもいい。

Dash

ローズマリー・ティンパリー『新・幻想と怪奇』早川書房(5)

 複数回に分けて送ってきた『新・幻想と怪奇』書評も今回が最後となりました。短篇全てにレビューするというのは大変な作業でしたが(まあ、中にはレビューになっていないとお叱りを受けるような気の抜けた文章もありますが…)、今まで様々な本や映画をレビューしてきた経験が活かされたようで、どうにか書き終えることができました。

リチャード・マシスン「万能人形」(P175-185)
あらすじ:子供のいたずらに手を焼いた芸術家夫妻は、子供の遊び相手にと「万能人形」を買い与えるが…。

 人間と同じように成長するロボットですか。現代の技術ではまだ実現できていませんな。そういえば「鉄腕アトム」のアトムなども成長しないんでしたっけ。

ロバート・ブロック「スクリーンの陰に」(P187-202)
あらすじ:主人公の男はサイレント映画専門の映画館でエキストラ俳優のジミー・ロジャースに出会う。ジミーは、同じくエキストラとして出演していた恋人のジューン・ローガンに逢いに来ていると語る。

 ジューンの手紙が長すぎる件について。「走り書きの手紙」(P200)なら、もっと短くていい。おそらく、あちらの世界を説明して物語の辻褄を合わせるために、そしてジミー以外の読み手にあちらの世界を理解させるためにこうも長々と書かざるをえなかったのではないかと推察いたします。

レイ・ラッセル「射手座」(P203-248)
あらすじ:青年ハントは、老人のグレンキャノン伯爵から、不思議な話を聞く。それは伯爵が昔、パリでセリーグとナヴァルという対照的な俳優と出会い…。

 「ジキルとハイド」「青ひげ(及びそのモデルとなったジル・ド・レ)」「切り裂きジャック」を盛り込んだ贅沢な短篇。落語の三題話みたいです。

ローズマリー・ティンパリー「レイチェルとサイモン」(P249-264)
あらすじ:ジョン・パーソンズは下の階に住むアンジェラ・フランシスに恋をする。彼女はレイチェルとサイモンという二人の子供と暮らしていると言うが…。

 ジョンを襲った最後の結末は、外的に見れば「狂気が感染した」と言えるでしょう。内的に見れば、「ジョンは彼女を理解した」ということでしょうか。

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824) Book 新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

著者:ローズマリー・ティンパリー他
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ゲームで続編を作って欲しいタイトル

 MOTHERシリーズ。MOTHER3をプレイしたのですが、暗澹たる思いがしました。2ほど感動しませんでしたので、2よりも低い評価をせざるをえません。いや、それなりに面白かったんですけどね。

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お酒を飲んだ後のシメ

 。酒を飲むと喉が渇くので。

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天国と地獄

 地獄は一定すみかぞかし。(出典:歎異抄)

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こんにゃくゼリーについて

 滅多に食べないので正直どうでもいいです。

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ベスト・キッド(1984年、アメリカ)

 この映画はレンタルビデオで観ました。2010年版のベスト・キッドをレビューする上で比較対照しようと思い、借りてきた次第です。

監督:ジョン・G・アヴィルドセン
出演:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、エリザベス・シュー、ウィリアム・ザブカ
原題:The Karate Kid

あらすじ…母の転勤でカリフォルニアに移り住んだダニエル・ラルーソは、ジョニーら不良集団にイジメられる毎日だった。ある日、絶体絶命の窮地を老人ミヤギに救われたダニエルは、ミヤギに弟子入りし、空手を習い始める。己の弱さと闘い、逃げない勇気を学んだダニエルは、ついにジョニーとの決戦に臨むことに!!(2010年版のあらすじを少々改変して流用)

 さて、2010年版でハン(ジャッキー・チェン)はカンフーで中学生をボコボコにしますが、1984年版でミヤギ(パット・モリタ)は空手で高校生をボコボコにします。中学生をボコボコにするのと高校生をボコボコにするのとではどっちが凄いかというと後者に軍配を上げざるをえない。しかも、格闘時間はミヤギの方が短い。

 もちろん、2010年版の方が優れている点があります。例えば格闘の演出やカメラワークなどです。両者を見比べてみれば、26年の間にこれらの技術がどれだけ進歩したのかを実感することができるでしょう。

ベスト・キッド コレクターズ・エディション [DVD] DVD ベスト・キッド コレクターズ・エディション [DVD]

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2010/07/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ローズマリー・ティンパリー他『新・幻想と怪奇』早川書房(4)

リチャード・ウィルスン「ひとけのない道路」(P113-127)
あらすじ:トラックの運ちゃんが、誰もいない世界に入り込む。

 最後はほのぼのとしていますな。

ウィリアム・テン「奇妙なテナント」(P129-148)
あらすじ:ある日、奇妙な二人組がやってきて、ビルの存在しない13階を借りたいと申し出る。

 さて、シドニイ・ブレイクはどうやったら13階から脱出できるでしょうか?
 ドアを蹴破ったり、窓ガラスを割ったりは出来なさそうだしなあ…。いっそのこと、火でも着けて警報機を鳴らし、消防隊員が来た時に戻るというのはどうでしょう。

マンリー・ウェイド・ウェルマン「悪魔を侮るな」(P149-158)
あらすじ:ナチス・ドイツの部隊が、ルーマニアのトランシルヴァニア城に進駐する。

 この物語の舞台となるのはいわゆるドラキュラ城のことで、もちろんドラキュラ伯爵も登場します。それにしても、ここでのナチス・ドイツ軍は弱すぎる。

A.M.バレイジ「暗闇のかくれんぼ」(P159-173)
あらすじ:かくれんぼの一種「スミー」をする。

 暗闇の中で一人増える、というモチーフは民話や都市伝説にも出てきますな。

オスカー・ワイルド『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』新潮社

 「サロメ」「ウィンダミア卿夫人の扇」「まじめが肝心」の3編を収録。
 今回は「サロメ」について述べさせていただきます。

 「サロメ」では「見る」が頻出します。若いシリア人やヘロデはサロメを見てばかりいるし、ヘロデヤの小姓とヘロデヤはサロメを見るなと言う。又、ヨカナーンはサロメに見られたくないと言って牢に戻る。
 上述の関係を図にしてみると、以下のようになります。

Salome

 「見るなと言う」ということは、相手の視線がどこに向かっているのかがわかっているということであり、そのためには相手を見る必要がある。即ち、ヘロデヤの小姓もヘロデヤも「見る」という行為をしているのです。しかも、見るなと繰り返していることから、対象の人物をそれだけ見ていることになります。
 又、これら「見る」行為はいずれも一方通行であり、逆方向・双方向はありません。片思いってやつですな。

 【参考文献】
オスカー・ワイルド『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』新潮社

【関連記事】
サロメ(2018年)

Plaza Plus Xmas 2010

 渋谷東急プラザで入手しました。
 このビルの5階にある書店に時折立ち寄るのですが、この建物の名称が何であるかは知りませんでした。ちょっと調べればすぐにわかることなのですが、名前に興味はなかったし、知る必要もなかったので長らく無知の状態に身を置いていました。
 本紙をチェックすることで、あそこが渋谷東急プラザだということがわかり、しかも東急不動産のショッピングセンターだということもついでにわかりました。

http://www.tokyu-plaza,com/

Plazaplus

watch TV program guide 2010.12-2011.1

 年末年始のNHKのTV番組ガイド。P9-10には紅白歌合戦がありますね。
 とはいえ、我が家には年末年始用に買い込んだDVDがたくさんありますし、そんなに観たい番組も見当たらないので(良質な番組はあるのでしょうが、趣味が合わない、今はそんな気分じゃない等の理由により遠慮しておきます)、ここに掲載されている諸番組(「さよなら、アルマ」「ホットスポット 最後の楽園」「隠密八百八町」など)は鑑賞する予定はありません。
 とりあえず、年末年始のNHKを観ないことを決意できたという点では、私にとってこのガイドブックはチェックする価値がありました。

http://www.nhk.or.jp/

Nhkguide

※この記事の原稿は年末年始に書き上げました。

ベスト・キッド(2010年、アメリカ)

 この映画は、12月にゲオ特別試写会で観ました。
 日本では8月に公開された映画なのに、なぜ12月に試写会をやるのかというと、2011年1月にDVDレンタルがリリースされるからとのこと。ゲオが発行する無料情報誌「ジーゲットプレス vol.107」P3によれば「全国9都市880組1760名様をご招待」とあり、私はそのうちの1名に入った次第です。
 さて、本作は1984年制作の映画「ベスト・キッド」のリメイク作品です。1984年版は空手を題材としており、原題も「The Karate Kid」。しかしこの2010年版は空手ではなくカンフーなのにもかかわらず原題は「the Karate Kid」のままとなっています。格闘技にこだわりのない人間にとっては「細けぇこたぁいいんだよ」と思うかもしれませんが…。
 尚、この映画を鑑賞した後、元の作品も観ておいた方がレビューに深みが出るだろうと思い、近所のレンタルビデオで1984年版を借りてみました。1984年版は別にページを設けてレビューしますが、今回は両作品を対比させながら2010年版をレビューします。

監督:ハラルド・ズワルト
出演:ジャッキー・チェン、ジェイデン・スミス、タラジ・P・ヘンソン、ウェンウェン・ハン、チェンウェイ・ワン
原題:the Karate Kid

あらすじ…父を亡くし、母の転職でアメリカから北京に移り住んだ12歳の少年ドレは、異国の環境になじめず、カンフー少年チョンにイジメられる毎日だった。ある日、絶体絶命の窮地をアパートの管理人ハンに救われたドレは、ハンに弟子入りし、自分を守る技を習い始める。己の弱さと闘い、逃げない勇気を学んだドレは、ついにチョンとの決戦に臨むことに!!(チラシの紹介文より引用)

 冒頭にドレ(ジェイデン・スミス)が自分の身長を測って柱に印をつけるシーンがありますが、その中に父親が死んだことを示す文章が出てきます。1984年版の主人公も母子家庭でしたが、2010年版ではこの冒頭のシーンを挿入することにより父親不在を強く印象付けているようです。
 又、ドレの母親が自動車工場勤務で、アメリカのデトロイトから中国の北京へ引っ越すというのも考えさせられますな。デトロイトは自動車産業の街ですが、アメリカの自動車産業はすっかり没落してしまいました。かたや中国は色々と偽装や粉飾があるものの興隆しているのは間違いない。

 ところで、この映画にはコブラが登場します。クライマックスのネタバレになるので詳しくは言えませんが、重要な役割を果たします。
 コブラといえば、1984年版の敵グループが所属する道場の名前が「コブラ会」でしたっけ。とすると、このコブラは1984年版へのリスペクトでしょうか。

【関連記事】
ベスト・キッド(1984年)

ローズマリー・ティンパリー他『新・幻想と怪奇』早川書房(3)

アンソニイ・バウチャー「ジェリー・マロイの供述」(P81-89)
あらすじ:ジェリー・マロイの相棒でお笑い芸人のユージン・デイキンが、その妻ステラを殺した経緯を、マロイが刑事に語る。

 読んでいる途中でジェリー・マロイが何か変だな、おかしいなと思っていたら、マロイの正体は○○○○○でしたか(※本作の肝心な部分のネタバレになるので伏字とさせていただきます)。
 それにしても、殺害実行犯のユージン(ジーン)ではなくマロイの口から事件の模様を語らせているということは、ジーンはまともに供述できないほど精神が崩壊しているのでしょうか。そういえば「警察の精神科医」(P83)も登場していますし。

アラン・ナース「虎の尾」(P91-101)
あらすじ:アルミニウムばかり呑み込むハンドバッグが発見され、研究所に送られる。研究所ではどうにかしてバッグを裏返そうとするのだが…。

 P92の解説によると本作は「日米のSFファンの間では有名な作品である」とのこと。…まあ、SFファンと称するには程遠い私には未知との遭遇でしたが。
 それはさておき、本作は謎解きも結末も述べられないまま終わっています。結局どうなったんだ? と、読者に想像させるように仕向けていますな。

フィリップ・ホセ・ファーマー「切り裂きジャックはわたしの父」(P103-111)
あらすじ:切り裂きジャックの子だと名乗る男が、自らの出生の由来を語る。

 切り裂きジャックはイギリスに実在した殺人鬼で、本作はそれを題材にしています。
 レイプ描写に注意。

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824) Book 新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

著者:ローズマリー・ティンパリー他
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

boku vol.27 WINTER 2010-2011

 池袋の映画館で入手しました。池袋の映画情報誌です。
 表紙を飾るのは佐藤江梨子。数年前にテレビのバラエティー番組で見かけた時と印象が違うような…ああ、髪型を変えて耳を隠したから見違えたのか。

http://www.c-boku.net/

Boku

ローズマリー・ティンパリー他『新・幻想と怪奇』早川書房(2)

チャールズ・ボーモント「不眠の一夜」(P51-55)
あらすじ:夜、男たちが集まって神秘体験・不思議体験を語る。

 イギリスにはグランドフロアという語があり、これは我々の社会での1階に相当する。そして、イギリスで1階といえば我々の社会での2階を指す。
 そんな豆知識を何かの本で読んで知りましたが、もしもクリールの話す邸宅がイギリスにあったのなら(ちなみにクリールはスコットランド人)、不思議でも何でもなくなるんじゃないでしょうか。クリールは1階で寝て、その下のグランドフロアでパーティーをやっていただけの話なのですから。

ジョージ・フィールディング・エリオット「銅の鋺」(P57-71)
あらすじ:フランス軍のフォルネ中尉は漢人のユアン・リーに捕らえられ拷問にかけられるが、口を割らない。そこでリーはフォルネの恋人を拷問にかける。

 グロ注意。食事前にネズミを使った拷問描写はきつかった…。

ゴア・ウィダール「こまどり」(P73-79)
あらすじ:9歳のガキ二人がコマドリをぶっ殺す。

 命を大切に!

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824) Book 新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

著者:ローズマリー・ティンパリー他
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

グーグル・マップ(グーグル検索パート1)(2008年、アメリカ)

 この動画は、YouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/thevacationeers#p/f/0/fPgV6-gnQaE

監督:トッド・バーガー
出演:ジェフ・グレイス、ブレイス・ミラー
脚本:ジェフ・グレイス
原題:Google Maps (Part I of "The Googling")

 男二人がグーグルマップで自宅を検索し、ストリートビューで見ていると…というショートホラー。徐々に「それ」が迫ってくるのがわかるという点では、「私メリーさん。今○○にいるの!」と電話してくる怪談とモチーフが似ています。
 それにしても、クライマックス(?)での赤い光が、実に安っぽい印象を与えてくれます。

ローズマリー・ティンパリー他『新・幻想と怪奇』早川書房(1)

 幻想・怪奇文学の短篇集。数ページから数十ページの短い作品ばかりなので、ちょっとした空き時間を潰すのにはちょうどいい。ただ、「銅の鋺」(ジョージ・フィールディング・エリオット、P57-72)は食事前に読むんじゃなかった…。
 ともあれ、本書に収録された作品は17篇もあるので、何回かに分けてレビューを送ります。

ローズマリー・ティンパリー「マーサの夕食」(P9-19)
あらすじ:男が愛人のもとを訪れるが、家には誰もいない。しじで自宅に帰ると、妻が夕食を作って出してくれるのだが…。

ヤンデレ妻
怖い
です。

 私はヤンデレヒロインが登場するエロゲー・ギャルゲーには詳しくないので具体的な作品名に言及することはできませんが、こういうモチーフの作品があったような記憶があります。

ゼナ・ヘンダースン「闇が遊びにやってきた」(P21-34)
あらすじ:5歳の少年スティーヴィーは、魔法の石を並べて闇を閉じ込めていた。「闇」はどうにかして外へ出ようとする。

 5歳のガキが魔法を使えるのは凄い。…で、ロバのエディはどうなった?

ロバート・シェクリィ「思考の匂い」(P35-50)
あらすじ:レロイ・クリーヴィは宇宙を航行中に宇宙船が故障し、未知の惑星に着いてしまう。その星の生物は目と耳がなく、テレパシーで知覚して活動していた。

 未来を舞台にしたSF小説。
 目と耳がなく、テレパシーで周囲の状況を把握するというのは、一つの欠点があります。それは、無生物の脅威には対応できにくいということです。火事や豪雨なら皮膚の体感でわかるでしょうが、もしも目の前に落とし穴や崖があったとしたら?

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824) Book 新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

著者:ローズマリー・ティンパリー他
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

jackass number two the movie 限界越えノーカット版(2006年、アメリカ)

監督:ジェフ・トレメイン
出演:ジョニー・ノックスヴィル、バム・マージェラ、スティーヴォー、クリス・ポンティアス、ウィーマン、ライアン・ダン、プレストン・レイシー、デイヴ・イングランド、エレン・マクーギー
原題:jackass number two
備考:R-18

 ストーリーは特になく、ただジャッカスのメンバーたちがバカで危険で下品なことをし続けるというものです。
 映画版の第一作は数年前にDVDで視聴しているのですが(このnumber twoのレビューを書いている現時点ではまだ第一作のレビューを書いていません)、やっていることは大して変わっていません。相変わらずです。
 ともあれ、冒頭のクリス・ポンティアスの人形劇から腹筋崩壊をさせていただきました。いいですねえ、バカもここまで突き抜けると。観ていて何も考えたくない気持ちになりますな。

 それにしても、どうしてチ○ポにモザイクがかかっていないんだろうか?

jackass number two the movie 限界越えノーカット版 [DVD] DVD jackass number two the movie 限界越えノーカット版 [DVD]

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2008/04/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

リニューアルするとつい買ってしまうもの

 食い物ですかね。

小倉優子のTokyoLocal

ブログネタ: ゆうこりんからの質問!リニューアルするとつい買ってしまうものは?参加数拍手

年末年始に食べ過ぎたら

ブログネタ: 食べ過ぎをスッキリさせる方法教えて! 参加数拍手

 とりあえず遠くの神社に初詣に行って歩きまくることです。1万歩くらいは稼げるかもしれません。

LABI MAGAZINE 2010 WINTER

 池袋のヤマダ電機(LABI1日本総本店池袋)で入手しました。
 表紙のクリスマスツリーやP26-29「クリスマスギフト特集」など、クリスマス商戦を意識した作りになっています。
 それにしても「クリスマスギフト特集」ではゲーム機とゲームソフトが半分以上を占め、それ以外の玩具はほんの申し訳程度に「おもちゃ売り場」を紹介するだけにとどめています。ヤマダ電機が子供たちへのクリスマスプレゼントとしてどちらをプッシュしているのかが如実にわかりますな。

http://www.yamadalabi.com/

LABI MAGAZINE 2010 WINTER

SGホールディングスグループCSRレポート ダイジェスト版

 エコプロダクツ2010で入手しました。SGホールディングス? …ああ、佐川急便の持ち株会社か。
 ダイジェスト版と銘打ってあるからなのか、タテ15cm×ヨコ8.5cmという小さなサイズとなっています。文字も結構小さめです。
 それにしても、マスコットキャラクターの「はこぶくん」が頻出しています。数えてみたら全30ページの中で39体もいました。多いなあ。

http://www.sg-hldgs.co.jp/

SGホールディングスグループCSRレポート ダイジェスト版

チビコト December 2010

 エコプロダクツ2010で入手しました。表紙左上のコピーによると「ロハス・マガジン、ソトコトの小さな別冊」とのこと。
 P2-3に福岡伸一氏の文、P4-9は福岡伸一氏が大阪の杏雨書屋を訪れる記事と、冒頭は福岡無双の様相を呈しています。
 ところで杏雨書屋って何? 本誌の説明を引用します。

 武田科学振興財団が管理する「杏雨書屋」には、東洋医学書や本草書を中心に、和漢の善本およそ3万点、12万冊が収蔵されている。そのうち国宝3点、重要文化財13点、『ターヘル・アナトミア』や『解體新書』など教科書にも載っている書物もある。(P5)

 大阪にこんなところがあるとは知りませんでした。とはいえ、本好きの私でも東洋医学や本草学にはあまり興味がないので、行くモチベが湧くことはないでしょう。

http://www.sotokoto.net/

チビコト December 2010

ポール・ドハティ『教会の悪魔』早川書房

 人を殺して教会に逃げ込んだ男が教会の中で首を吊って死んでいた。国王の命を受けて書記ヒュー・コーベットが調査に乗り出す…というのが本書のあらすじですが、ミステリー小説としては時代がとんでもなく古い。
 シャーロック・ホームズのヴィクトリア朝やシェイクスピアのエリザベス一世の時代よりも昔で、正確には「一二八四年」(P89, コーベットの報告書より)。日本は鎌倉時代で、二度にわたる蒙古襲来(元寇)を跳ね返したところです。
 そんな時代だから指紋捜査なんてハイカラなものはないし、拷問で死者が出てもお咎めなし、などといった調子です。コーヒーもタバコもありません。
 ちなみにミステリー小説の楽しみはトリックの解明と犯人探しですが、今回は犯人を当てることが出来ました。詳細はネタバレになるので言いませんが、コーベットが恋に落ちたあたりから「こいつは臭うな」と感じた次第です。

教会の悪魔 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1811) Book 教会の悪魔 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1811)

著者:ポール・ドハティ
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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