ベオウルフ(2005年、カナダ)
監督:ストッラ・ガンナーソン
出演:ジェラルド・バトラー、サラ・ポーリー、イングヴァール・シガードソン、ステラン・スカルスガルド
原題:Beowulf & Grendel
備考:アクションアドベンチャー
あらすじ…デネ人の王フロースガールは豪壮な館ヘロットを建てる。しかしヘロットは巨人グレンデルに襲われ、数多くの勇士が命を落とす。とそこへ、勇者ベオウルフが仲間を引き連れてグレンデル退治にやってくる。
ここは一つ、既に観賞したとこのある「ベオウルフ/呪われし勇者」と比較せねばなりますまい。
本作品に登場する人物の服はボロボロ、髪はボサボサと、実にみすぼらしい格好です。「呪われし勇者」も質素で貧乏臭い服装でしたが、こちらの方がもっとひどい。また、フロースガール王自慢の館ヘロットも、同時期(西暦500年)のコンスタンティノープルやアレクサンドリアの建築物とは較べるべくもないほど貧相です。
でも、デネ人の王国は小国だし、当時の北欧社会の生産性等を考慮すると寧ろこれぐらいが妥当だったんじゃないかと思えてきます。
それから、グレンデルがヘロットを初めて襲撃するくだりでは、外の見張りの男を一人倒すところだけを映して、館内での戦闘シーンは省いています。「呪われし勇者」ではたっぷり見せてくれるのにこちらは…予算がなかったんでしょうね、きっと。
又、グレンデルが死んだ後、白い怪人が現われてグレンデルの腕を取り戻すくだりがありますが、あの白い怪人が何者であるかの説明が充分なされていなかったように見受けられました。私は原話を知っていたので、あれはグレンデルの母親だと思い至りましたが、知らなかったら観ていて「?」と思うかもしれません。
ともあれ、当時の北欧社会の貧しさと荒々しさがそこかしこに表現されていて(例:セルマの境遇)、その点は興味深く観ることができました。
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