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トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』光文社

 真面目な老作家が旅先のヴェネツィア(ヴェニス)で14歳の美少年に恋をし、破滅へと向かう…というショタホモ小説。ただし、ショタホモ小説といっても肛門性交などは一切なく、しかも主人公(アッシェンバッハ)と少年(タッジオ)は言葉を交わすことすらしないまま物語は幕を閉じています。
 え? 物足りない? 『くそみそテクニック』や『ガチムチパンツレスリング』を知っている現代人なら満足できないかもしれませんが、そもそも本作が発表されたのが1912年ということを考慮に入れないといけません。当時のヨーロッパ社会では同性愛差別が強く、同性愛が発覚したら社会的地位を失う破目に陥ったことでしょう。
 そういう危うさの中での恋ですからね、命がけですな。

ヴェネツィアに死す (光文社古典新訳文庫) Book ヴェネツィアに死す (光文社古典新訳文庫)

著者:トーマス マン
販売元:光文社
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ガーディアン ハンニバル戦記(2006年、イギリス)

 この映画は、レンタルビデオで観ました。

監督:エドワード・バザルゲット
出演:アレクサンダー・シディグ、ベン・クロス、バサール・ラハル、ウリザール・ビネフ、ヴィンセント・リオッタ、ショーン・ディングウォール
原題:HANNIBAL
備考:史劇

あらすじ…カルタゴの将軍ハンニバルがアルプスを越えてローマへ攻め込み、数々の勝利を重ねる。

 歴史の再現映像として観ると、よくできているなという印象を持ちました。例えば年代と場所をきっちりと表示するところとか、衣装とか…。あ、ちなみに、この時代には存在しない鐙(あぶみ)が使用されているのはご愛嬌ってことで…。
 しかしながら、この歴史絵巻に登場するキャラクターたちの描写が浅いため、面白味に欠けると言わざるを得ません。例えばハンニバルがローマと長年に渡って戦い続けるのに充分な動機(モチベーション)は何であったのかを、もっと強烈に明示する演出があってもよかった(冒頭の少年時代、ローマと戦うことを神に誓うシーンだけでは弱い)。

ガーディアン -ハンニバル戦記- [DVD] DVD ガーディアン -ハンニバル戦記- [DVD]

販売元:エスピーオー
発売日:2007/09/05
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『リサイクルといえばスチール缶』スチール缶リサイクル協会

 エコプロダクツ2010で入手しました。
 まず表紙の印象を述べさせていただくと、カン吉(中央にいるキャラ)って、これまたユルそうなのが出てきましたな。それに二人の子供(理沙と育留)は昭和の香りを感じさせる絵柄です。
 さて、本書の内容を端的に言うと、「スチール缶がとても便利で環境にやさしい」(P11)ということをアピールするものです。発行元の名称が「スチール缶リサイクル協会」だから当然か。

http://www.steelcan.jp/

リサイクルといえばスチール缶

陳舜臣『中国畸人伝』新潮社

 三国志時代から唐代までの「畸人」8人を題材とした短篇歴史小説。始めの3人(阮籍・孔融・王戎)は三国志の登場人物であり、4人目の葛洪はその代表作ともいうべき『抱朴子』を私が所有しているという、少々なじみがある名前が並んでいます。
 しかしながら、後半の4人(陶弘景・万宝常・王翰・杜牧)は知りませんでした。
 まあ、どの時代・どの国でも奇人・変人の類はいますからな。長く広大な歴史を持つ中国にも大勢いることでしょう。

中国畸人伝 (中公文庫) Book 中国畸人伝 (中公文庫)

著者:陳 舜臣
販売元:中央公論新社
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HILLS LIFE (45) november 2010

 表参道ヒルズもしくは六本木ヒルズで入手しました。入手してから時間が経ってしまっているためか、どっちで手に入れたのか記憶が曖昧です。
 特集記事は「パーティーしよう。」(P2-5)で、実にシャレオツなパーティー料理の数々を紹介しています。ミニトマトのカレーマッシュ、ローストターキー玄米バターピラフ詰め、豆乳仕立てのブイヤベース、…。おまけに「point 8 ゲストにもカクテル作りの楽しさを。」(P5)って、カクテルも作るんですか!?

 まあ、私はパーティーなんてやりませんが、もしもパーティーをやるとすれば、料理はチャーハンやスパゲティ、その他の冷凍食品になっちゃうんでしょうなあ。
 …え? 貧乏臭い?

Hillslife

プラン・ニュース [Oct.2010] No.85

 エコプロダクツ2010で入手しました。以前、「Plan Japan Introduction」で取り上げたNGOプラン・ジャパンが発行したもの。
 今号の特集記事はP4-5の「未来へ向けてかける小さなランナー」。元マラソン選手で現スポーツジャーナリストの増田明美さんがラオス北部まで行き、子供たちと一緒に走っています。プロフィールによると増田さんは「プラン・ジャパンの評議員」だとか。へえ、そんなことをしていましたか。
 ちなみに、P3のハイチの幼女はイヤリングを身に着けています。その齢でイヤリングとは…文化の違いですねえ。

http://www.plan-japan.org/

プラン・ニュース

Plan Japan Introduction

 エコプロダクツ2010で入手しました。
 NGOのプラン・ジャパン(正式名称:財団法人 日本フォスター・プラン協会)を紹介するパンフレットで、中には「スポンサー/マンスリー・サポーター申込書」が挟まれています。つまり、これを読んで気に入ったら寄付してください、ということなのでしょう。
 では、プラン・ジャパンは何をやっている組織かというと、発展途上国の子供たちへの支援、例えば「小学校や幼稚園の建設」「井戸の修繕と掘削」「予防接種」「妊産婦や乳幼児のケア」(P11)などです。
 とりあえず子供たちはかわいいです、はい。

http://www.plan-japan.org/

Planjapan

ベオウルフ(2005年、カナダ)

監督:ストッラ・ガンナーソン
出演:ジェラルド・バトラー、サラ・ポーリー、イングヴァール・シガードソン、ステラン・スカルスガルド
原題:Beowulf & Grendel
備考:アクションアドベンチャー

あらすじ…デネ人の王フロースガールは豪壮な館ヘロットを建てる。しかしヘロットは巨人グレンデルに襲われ、数多くの勇士が命を落とす。とそこへ、勇者ベオウルフが仲間を引き連れてグレンデル退治にやってくる。

 ここは一つ、既に観賞したとこのある「ベオウルフ/呪われし勇者」と比較せねばなりますまい。
 本作品に登場する人物の服はボロボロ、髪はボサボサと、実にみすぼらしい格好です。「呪われし勇者」も質素で貧乏臭い服装でしたが、こちらの方がもっとひどい。また、フロースガール王自慢の館ヘロットも、同時期(西暦500年)のコンスタンティノープルやアレクサンドリアの建築物とは較べるべくもないほど貧相です。
 でも、デネ人の王国は小国だし、当時の北欧社会の生産性等を考慮すると寧ろこれぐらいが妥当だったんじゃないかと思えてきます。
 それから、グレンデルがヘロットを初めて襲撃するくだりでは、外の見張りの男を一人倒すところだけを映して、館内での戦闘シーンは省いています。「呪われし勇者」ではたっぷり見せてくれるのにこちらは…予算がなかったんでしょうね、きっと。
 又、グレンデルが死んだ後、白い怪人が現われてグレンデルの腕を取り戻すくだりがありますが、あの白い怪人が何者であるかの説明が充分なされていなかったように見受けられました。私は原話を知っていたので、あれはグレンデルの母親だと思い至りましたが、知らなかったら観ていて「?」と思うかもしれません。
 ともあれ、当時の北欧社会の貧しさと荒々しさがそこかしこに表現されていて(例:セルマの境遇)、その点は興味深く観ることができました。

 Movie/ベオウルフ Movie/ベオウルフ
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

試写会に行ってきます。

 本日、数ヶ月ぶりの試写会に行ってきます。タイトルは…「ベスト・キッド」ですか。来年にでもこのブログにてレビューを発表します。

エコプロダクツ2010 エコプロの歩き方

 エコプロダクツ2010で入手しました。イベントが終わってから読んだので、会場の地図(P4-5)とかもう使わないページが多いです。
 …と思いきや、P7に「びっくりドンキー」の10%OFFクーポンが付いていました。有効期限が来年の1月31日までとなっているし、近所にびっくりドンキーがないというちょっと厳しい状態ですが、機会があればありがたく使わせていただこうかと思っています。

http://eco-pro.com/

Ecopro

日本経済新聞 2010年12月9日(木)

 エコプロダクツ2010で入手しました。
 一面の記事に「タマゴ 5年ぶり高値」という記事があります。長らく「物価の優等生」と言われてきた鶏卵の価格が上昇しているとのこと。
 ちなみに高値の原因として「農林水産省の市況対策を受けて産地が鶏を減らしたうえ、猛暑による大量死で供給が減った」ということを挙げています。そういえば今年の夏はものすごく暑かった(清水寺の「今年の漢字」も「暑」でした)からなあ…。
 ともあれ、卵の価格が一面に登場するあたりは、経済に強い日経新聞らしいですな。

http://www.nikkei.com/

日本経済新聞

日刊温暖化新聞 2010年12月9日(木)―11日(土)エコプロダクツ2010号外

 エコプロダクツ2010で入手しました。
 第一面トップの記事は「こんなに進んでいる企業もある!」と題して、地球温暖化対策で先進的な対応を取っている企業を取り上げています。アステラス製薬、カシオ計算機、キリンホールディングス、ソニー、…などなど。
 愚考するに、このように「先進的」な企業を取り上げることで、そうでない他の企業もこれに追随させるよう仕向ける効果を期待しているものと思われます。

http://daily-ondanka.com/

Ondanka

日本経済新聞 電子版PR版

 エコプロダクツ2010で入手しました。
 日経新聞の電子版? そういえば昔、日経新聞のサイトをブックマークしてニュースチェックに使っていたことがありましたが、いつの間にか足が遠のいてヤ○ーに行くようになりましたっけ。
 ところで本紙24面の説明によると、電子版の利用には日経IDを使ってログインする必要があるとのこと(ID登録は無料)。IDをわざわざ取得してまでこれを使いこなそうというインセンティブでもあれば、利用するでしょう。例えば経済の分野での分析記事や論文・レポートを執筆する際の資料として活用する、といったようにです(ご存知の方も多いと思いますが、日経新聞は経済に強い)。

http://www.nikkei.com/

日本経済新聞 電子版PR版

『牛乳と地球の話』明治乳業株式会社

 エコプロダクツ2010で入手しました。尚、表紙のタイトルは「牛乳と地球の話」とあるのですが、裏表紙をチェックすると「明治乳業株式会社 児童向け環境報告書」というお堅いタイトルが。まあ、大抵のガキどもはこんなところまでチェックしないし、大人でもわざわざチェックするのは私のような変わり者くらいでしょう。
 さて、本書のP14に「[小学生の]わたしたちにできること10カ条」という項目があることからして、本書が想定する読者層は小学生であることがわかります。
 又、P6のリユースの項目では自社の商品(軽量化180mlリターナルビンに入った牛乳)をちゃっかりと掲載。宣伝も抜け目なく行なっているようです。

http://www.meinyu.co.jp/

牛乳と地球の話

段トツマン まんがDE段ボール

 エコプロダクツ2010で入手しました。レンゴー株式会社のプレゼンテーションを、小学生たちと一緒に鑑賞したら貰えました。
 内容はレンゴーの段ボールを解説するような4コママンガで、「段トツマン 100年以上前から編」(P19)などはプレゼンテーションでもやっていました。
 ちなみに、「名前」や「音」などの簡単な漢字にも一々ルビが振ってあり、このあたりは年齢の低い子供に読ませようという配慮なのであろうと推察いたします。

http://www.rengo.co.jp/

段トツマン まんがDE段ボール

NTT docomo 携帯電話カタログ 2010/12

 携帯電話事情に疎い私が、機種変更するのを契機に入手したものです。
 カタログを見ていると、知らない間に様々な機能が付加されていて、自分がいかに最新の携帯電話事情から立ち遅れているのかを痛感させられます。
 デコメール(P67)やワンセグ(P71)は知っていましたが、テレビ電話(P69)やメロディコール(P76、電話をかけてきた相手に好きな音楽を聴かせるサービス)なんてのがあったとは…。
 ところでテレビ電話についてですが、固定電話の方ではさっぱり普及しませんでした。だから携帯電話の方でも…と思ってしまいます。あ、ちなみに私はテレビ電話なんて機能は使いませんよ、顔が見たければ直接会えばいいのですから。

http://www.nttdocomo.co.jp/

NTT docomo 携帯電話カタログ

昨日の続き

 昨日、エコプロダクツ2010に行きましたが、当然さまざまな資料も貰ってきております。今後、これら資料をレビューしていくつもりです。

12月9日

 本日、エコプロダクツ2010に行ってきました。寒さと疲労でフラフラになってしまったので、詳細は後日。

表参道イルミネーション

Omote

 まだあまり暗くならないうちに撮影しました。

六本木ヒルズ グルメガイド 2010.10

 六本木ヒルズで入手しました。
 場所が場所だけにさぞかし高いんだろうなあ…と思って調べてみると、例えば「竹やぶ」の天ぷらそばが2625円(P15)、「ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ」のピッツァマルガリータが1800円(P22)、「スペインバル タペオ」の魚介のパエリアが3150円(P31)、…。やっぱり高いなあ。
 まあ、さすがにランチとなると1000円以内で済ませられるメニューが見受けられますが、それだって他の地域の飲食店に較べて高いとの印象は拭い切れませんでした。
 あ、でも、タリーズコーヒー(P36)とスターバックスコーヒー(P37)があるからそこでコーヒーを飲むことぐらいならどうにかできそうです。

六本木ヒルズ グルメガイド 2010.10

http://www.roppongihills.com/

ケイレブ・カー『シャーロック・ホームズ メアリ女王の個人秘書殺人事件』学研

 シャーロック・ホームズの二次創作。
 今回の事件の依頼人は大英帝国の首脳部の人間であり(ただし依頼は兄マイクロフトを通じてなされる)、しかも事件の背後には数百年前の歴史的事件(ダヴィッド・リッツィオ暗殺)が絡んでいるという大掛かりなものです。
 スコットランドのメアリ女王の個人秘書(イタリア人音楽教師)、ダヴィッド・リッツィオが暗殺された経緯については本書の第三章で語られているのですが、私の場合は桐生操『メアリ女王』を読んでいたので助かりました。
 とはいえ、だからといってホームズより先に「解く」ことはできませんでしたが…。
 あ、ちなみに、P14の暗号電報の「昔なじみのクロフター(マイ・オールド・クロフター)」は、読んですぐにマイクロフトのことだと閃きました。まあ、これはワトスンが数行後に言い当てているくらい簡単ですから、大した自慢にはならないでしょう(と同時に、読者の楽しみを奪う重大なネタバレとはなりますまい)。

シャーロック・ホームズ メアリ女王の個人秘書殺人事件
Book
シャーロック・ホームズ メアリ女王の個人秘書殺人事件
著者 ケイレブ カー
販売元 学習研究社
定価(税込) ¥ 1,890

JG Nov.2010 vol.46

 新宿~御苑~四谷のタウン情報誌。
 今号の特集記事は「野賀下くんの遅ランチ日記」(P4-5)と「Medical Interview メディカルインタビュー」(P6-7)の2本。そのうちの「野賀下くんの遅ランチ日記」では、比較的遅い時間までランチをやっている飲食店を紹介。
 私も用事が立て込んでいて昼食が遅くなってしまうことが時々あります。そんな時は立ち食いそばや牛丼などのファストフードで済ませることが多く、こういうランチはなかなか…。

JG Nov.2010 vol.46

Vivace[関東版]2010 12月号 Vol.42

 神保町で入手しました。
 コンサート、演劇、ダンスショー、ディナーショーなどの情報誌。
 ええと、私でも知っている人は…ああ、P24にいました。「六代目三遊亭円楽 襲名記念落語会」と「小林幸子コンサート」。
 小林幸子コンサートでは「毎年恒例となったNHK紅白歌合戦の名物衣装をはじめ、美しく華麗な衣装も次々とお見せします」とのこと。もうNHKの紅白歌合戦ではこの人のラスボスっぷりを見ることはできないものと思われますので、どうしても見たい方はこちらのコンサートへどうぞ。

Vivace[関東版]2010 12月号 Vol.42

L25 2010 November 11/25

 新宿で入手しました。
 もうすぐクリスマスのシーズンということで、クリスマスに関する記事が幾つかあります。その中で今回私が注目したのは「女子だからこそ盛り上がるドイツ発クリスマスマーケットって?」(P26-27)。
 そもそもクリスマスマーケットとは何でしょうか? 本誌の説明によると、「11月末からクリスマス当日までの約1カ月間、町の広場などで開催され、日本の縁日のように食べ物やクリスマスグッズの屋台が軒を並べ賑わうそう」(P26)とのこと。
 クリスマスマーケットはどこで開催されるのかというと、東京では六本木ヒルズの大屋根プラザ、有楽町・東京国際フォーラム(ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル2010)、そして大阪・新梅田(ドイツ・クリスマス・マーケット大阪2010)。へえ、そんなところでこんなイベントがありましたか。
 まあ、私はクリスマスグッズを買う気は毛頭ありませんが、屋台の軒先でそれらを(買いもせずに)眺めてみるのもいいかもしれません。

L25

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