鈴木宗男・宮崎学・西部邁『日本と戦う』講談社
鈴木宗男・宮崎学・西部邁による鼎談。巻末の奥付によると「二〇〇六年八月八日 第一刷発行」ということで、小泉政権末期に出版されたことがわかります。
鈴木宗男氏が二世議員の話題の中で福田康夫氏を取り上げ、
例えば、中曽根先生なんか見ても、じゃああれだけのお父さんで、弘文さんがあれだけのことをできるかというと、逆立ちしても無理ですよね。福田康夫さんにしたって、赳夫さんの域までいくかというと、私はいかんと思いますね。
もし、間違って総理になったとしても、それは力のある総理・総裁ではないですよね。福田赳夫先生なんてのは一派をなしてですよ、しかも角福戦争なんて言われた、大変なしのぎあいをしてきて政権の座についた人ですから、やっぱり普段の訓練が違いますね。仮に今の康夫さんが総理になったとしても、派閥の領袖でもなければ、一グループのリーダーでもないわけですから。(P97)
と述べています。その後、福田康夫氏が「間違って」総理になりましたが、「力のある総理・総裁ではな」かったのはご覧の通り。この見通しは正しかったわけですな。
ちなみに、
「次の衆議院選では自民も民主も勝てない」鈴木(P233)
という予測は外しています(民主が大勝)。まあ、自民党があれだけヘマやる(首相が二代続けて政権を放り出した)とは予想外でしたからね。
![]() |
日本と戦う (現代新書ピース) 著者:西部 邁,宮崎 学,鈴木 宗男 |
« 小沢一郎ネット会見~みなさんの質問にすべて答えます!(2010年、日本) | トップページ | 加藤紘一『テロルの真犯人』講談社 »
「書評(政治)」カテゴリの記事
- 『広報 はちおうじ 2025.4.15』八王子市役所(2025.10.22)
- 『スポーツゴジラ 第67号』スポーツネットワークジャパン(2025.08.14)
- 『URBAN LIFE METRO with ソトコト』株式会社ソトコト・ネットワーク(2025.08.10)
- 『鹿児島県 県政かわら版 2025(令和7)年2月 Vol.190』鹿児島県総務部広報課(2025.08.07)
- 『みえ県議会だより NO.209』三重県議会(2025.07.28)
« 小沢一郎ネット会見~みなさんの質問にすべて答えます!(2010年、日本) | トップページ | 加藤紘一『テロルの真犯人』講談社 »



コメント