ひろさちや『現代版 福の神入門』集英社
日本の福神信仰を、仏教の観点から考察したもの。そういえば七福神のうち、大黒天、毘沙門天、弁才天、布袋は仏教系ですし、七福神以外の福神でも聖天や吉祥天など仏教系がありますな。
ちなみに、「自分の求めるご利益を手っ取り早くゲットしたい」などと思っている方には、本書の以下の引用文を紹介します。
わたしたちが、中途半端に神さまを利用すると、かえって不幸な結末を招くわけです。「福神信仰」において、いちばん注意しなければならぬのは、その中途半端な気持ちです。
いや、それは、神さまに対してばかりではなしに、すべての対人関係について当てはまることです。中途半端、チャランポランな気持ちでもって、神や人に接すべきではありません。誠心誠意をもって、神を信仰し、人に交わるべきです。(P206)
たしかに「アンタのことなんか別に信仰してないけど、お金(小銭)あげるから頼みごとを聞いてくれ」などといったような、神様に対して失礼な態度を取っちゃあいけませんわな。
【参考文献】
ひろさちや『現代版 福の神入門』集英社
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