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池内紀・訳、カント『永遠平和のために』集英社

 「永遠平和」と聞いて、「どうせ実現するわけないだろ」などと斬って捨てることは容易かもしれません。著者(カント)もそういった批判が出ることは百も承知であるらしく、最後にこう述べています。

 永遠平和は空虚な理念ではなく、われわれに課せられた使命である。(P90)

 永遠平和の実現可能性、それを実現するための方法、または障害となっているもの等々、論じようとすれば大著になることを覚悟せねばならず、従って哲学の素養が甚だ心許ない私の手には負えるものではありません。それらを下手にどうこう述べるのはやめておきます。
 それはさておき、カントは第二章 その3「世界市民法と友好の条件」において日本に言及しています。ヨーロッパ人がアメリカ、アフリカ、香料諸島などを征服したことを取り上げた上で、

 この点、中国と日本は来訪者をよく見定めて賢明な対処をした。中国は来航は認めても入国は認めなかった。日本は入国をヨーロッパの民のうちの一つであるオランダ人に限り、しかも囚人のように扱って自国民との交わりから閉め出した。(P75)

 『永遠平和のために』が出版されたのは1795年、日本は江戸時代後期で鎖国の真っ最中です。カント先生が日本の鎖国政策を評価していたとは知らなかった…。

永遠平和のために Book 永遠平和のために

著者:イマヌエル・カント
販売元:綜合社
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