荒俣宏『イギリス魔界紀行 ハリー・ポッターの故郷へ』NHK出版
映画「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」に便乗している本らしく、両作品に言及する箇所が幾つかあります。例えば、著者がボスキャッスルの魔女博物館を訪れたときのこと。
魔女博物館では、魔女が用いた道具がかなり多岐にわたって展示されている。たとえば魔女の箒は、エニシダの枝でつくられる。またいで空を飛ぶ場合は、掃く方を上にし、柄は下にするのが原則だった。映画「ハリー・ポッター」では、この乗り方が逆で、柄を上にして乗っているが、館長によれば邪道であるという。(P152)
このくだりを読んだ時、私はゴヤが描いた魔女の絵に、箒にまたがったものがあったような気がしたので、ちょっと調べてみたらこんなものを見つけました。
「美しき女教師」(版画集『気まぐれ』より):先輩魔女(美しき女教師!)とその後ろで箒にまたがる新米魔女(出典:ジャニーヌ・バクティル『ゴヤ――スペインの栄光と悲劇』創元社、P139)
なるほど、本来ならばこっちの方が「正統」だということになるのですか。
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