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私を野球に連れてって(1949年、アメリカ)

監督:バズビー・ギークレイ
出演:フランク・シナトラ、ジーン・ケリー、エスター・ウィリアムズ、ベティ・ギャレット、エドワード・アーノルド
原題:Take Me Out to the Ball Game
備考:ミュージカル映画

あらすじ…大リーグの創生期、女性がオーナーになった野球チームは、上品なプレイをするように指示され、おとなしいチームに変貌しようとするが、やはり、個性溢れるプレーこそ野球の醍醐味と気づき、女性オーナーを無視するのだった。(パッケージの紹介文より引用)

 冒頭、野球選手のデニーとエディがショーの舞台で歌と踊りを披露してキャンプインに遅れるくだりがあります。いくらシーズンオフだからって、そんな副業をやっているとはおおらかすぎるだろ…。
 それから、あらすじをパッケージの紹介文から引用する形で述べましたが、この部分のストーリーの比重は軽いし(紹介文には載っていないが、ストーキング、恋愛、野球賭博なども出てくる)、そもそも物語よりも歌と踊りの方がメインになっているくらいです。

私を野球に連れてって [DVD] FRT-091 DVD 私を野球に連れてって [DVD] FRT-091

販売元:ファーストトレーディング
発売日:2006/12/14
Amazon.co.jpで詳細を確認する

『鎌倉仏像めぐり』学研

 鎌倉の仏像のガイドブック。
 数年前、私は鎌倉に小旅行しましたが、本書を読んでそのときのことを思い出しました。
 例えばP64-69「鎌倉国宝館の名品探訪」では、鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉国宝館を取り上げているのですが、私は早朝の空いている時間に行きました。
 ここの入り口にはオンボロの自動券売機があって、そこで入場券を購入したのですが、あのボロい自動券売機は今はどうなっているんでしょうか。

鎌倉仏像めぐり―古都の名刹を訪ね、名仏に出遭う・感じる #Gakken Mook#

早川万年『壬申の乱を読み解く』吉川弘文館

 西暦672年に起こった、古代日本最大の内戦「壬申の乱」を『日本書紀』の中のジンのらんについて書かれている壬申紀を中心に読み解いていくというもの。
 本書では壬申紀に書いてあることのみならず、本来は書いてしかるべきなのに書いていないことにも注目しています。例えば敗者に対する処罰では、

 近江朝廷の御史大夫(大納言)とされた紀臣大人の「処分」が書かれていないことをはじめ、壬申紀の末尾に重罪八人を極刑とするとあってもそれが誰なのかわからない。(P99)

 とあり、一方の勝者の側についても、『続日本紀』の記述から壬申紀に登場しない功臣を探し出す(P130に一覧表あり)などしています。
 書かれていないことに注目するというのは、資料を徹底的に読み込んでいないとできないことであり、その作業量と熱意には脱帽せざるを得ません。

壬申の乱を読み解く (歴史文化ライブラリー)

風邪引きました。

 今日は静養します。

plan JUNE 2010

 下北沢で入手しました。クラブの情報誌のようで、P6-7に「VUENOS」なる店の6月のスケジュールが掲載されています。
 ちなみに、表紙を飾るのはSmif N Wessunなる二人組。どうやらインタビュー記事があるらしいので調べてみたら…ああ、おしまいの方のP12にありました。
 そこでインタビューの内容をざっと読む限り、拘束時間が短く話の掘り下げが浅いようです。まあ、無料の情報誌ならこの程度でも仕方ないか。

plan JUNE 2010

http://www.clubasia.jp/

丸岡照幸『96%の大絶滅 ―地球史におきた環境大変動』技術評論社

 地球の歴史において、過去に5回の生物大量絶滅(ビッグファイブ)が起こっており(現在の人類登場による大量絶滅は6番目)、本書で取り上げるのはそのうちの
(1)白亜紀―第三紀(K-T)境界 6550万年前
(2)ペルム―トリアス(P-T)境界 2億5100万年前

 であり、その時に何が起こったのかを科学的に追究しています。
 (1)はいわゆる恐竜が大量絶滅したイベントですので、その時に隕石が衝突したことを知っている方も多いことでしょう。しかし(2)となると一般的に知名度が低く、しかも本書に「地球科学における最大のミステリーとでも言うべき、P-T境界事変」(P134)とあるように原因はよくわかっておらず、複数の説(隕石説、火山説、超新星爆発説など)を紹介するにとどめています。
 ちなみに、本書は化学の知識がないと理解できないところがそこかしこにあります。文系人間の私なんぞはところどころを読み飛ばしちゃいました。例えばP73に掲載されている生成年代・変成年代数式なんてサッパリわかりませんでしたからね(壊変定数って何?)。

96%の大絶滅 ―地球史におきた環境大変動 #知りたい!サイエンス 78#

JIMIN GEAR SOLID(修正版)(2010年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11098017

 もうすぐ参議院選挙ということで政治系MAD動画を一つ。
 今回紹介するのは「修正版」ですが、修正していない方(sm11090707)はエコノミーで視聴したためか、画質が残念なことになっていました。
 それはさておき、どちらの動画にもコメントが弾幕のように流れてくるので、コメントの非表示を推奨します。議論だったらニコニコ動画じゃなくてどこぞの政治議論用の掲示板へどうぞ。

リチャード・ムーディ『恐竜ファイル 先史時代の地球を闊歩した恐竜たちの驚くべき生態120種』ネコ・パブリッシング

 携帯用の恐竜図鑑。「血道弓」(P28)や「齧歯類」(P70)など、子供には難解と思われる単語が解説文に混じっていることから、大人向けに作られていることがわかります。
 しかし、最新の学説に基づいて作成された、恐竜のCG(コンピューター・グラフィック)を眺めているだけでも充分楽しめます。今後とも「新たな発見」によって学説が変更され、ここに掲載されている想像図にも修正が入ることでしょう。
 例えば本書に掲載されている「アリオラムス」(P62)は、「不完全な頭骨が1個と足の骨が数本発見されている」だけであり、発見されていない部位は想像で補っています。完全な骨格が見つかれば…、まあ、そんなことは滅多にありませんけどね。

恐竜ファイル―先史時代の地球を闊歩した恐竜たちの驚くべき生態120種

ど~しても風呂に尻尾を入れたいぬこ(2010年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10184717

 猫が自分の尻尾の先をお風呂にちょこんと入れては引き上げます。
 なぜそんなことをするのか、動物学者ならわかるかもしれませんが、私にはさっぱりわかりません。
 でも、尻尾を追いかけてグルグル回るのは理解できました。そっちの方は、バカ犬もよくやる行動だからです。

鈴村裕輔『メジャーリーグに日本人選手が溢れる本当の理由』青春出版社

 本書のタイトル「メジャーリーグに日本人選手が溢れる本当の理由」の内容は、「第1章 なぜメジャーリーグは日本人選手を欲しがるのか?」から「第4章 松坂に1億ドルを投資したレッドソックスの皮算用」までで、第5章・第6章はMLBの経営について、第7章は将来MLBへ行くかもしれない有望選手(ダルビッシュ有、マー君など)の紹介となっています。
 え? スター選手がアメリカへ行っちゃって国内が寂しくなる?
 経済学的に言えば、需要(メジャーリーグの球団が欲しがる)と供給(MLB行きを希望する、有能な日本人選手)が合致している限りこの流れを止めることはできません。もしも止めたいのであれば、需要と供給のどちらかをつぶすか、いっそのこと鎖国するかしないと…って、無理なハナシですな。

メジャーリーグに日本人選手が溢れる本当の理由

【落書き】 にしこり

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角川春樹『わが闘争』イースト・プレス

 角川春樹氏の自伝。
 ちょっと読むだけでも、著者が強烈な自我とものすごい自身の持ち主であることがわかります。例えば…

 自分を「歩く神社」のような存在だと思っている。つまり、おれが移動すると、そこに一種のおれの精神パワーの領域ができる。一緒にいる人たちが、UFOを見たり、あるいは、天狗や龍や鬼を見るなど、さまざまな心霊現象を体験したりするのは、おれのエネルギーの波動の影響を受けるからだ。
 台風にしても、おれがいればそこは避けて通る。昨年(二〇〇四年)十月九~十日におれは仕事で仙台に行っていた。そのとき、東京を台風が直撃した。もし、おれが東京にいたら、台風は直撃しなかったはずだ。
(P60)

 台風が自分を避けて通るとは…。凡人ならばそんな発想はとてもできないし、もし仮に思いついたとしても自伝で堂々と断言する図太さもありますまい。
 他にも、学生時代に一人で「二百人あまりの全学連の学生」を相手に喧嘩して勝った(P100)とか、句集『海鼠の日』で松尾芭蕉を超えた(P155)とか、色々と言っちゃってくれています。
 傍から見ている分にはなかなか面白い。

わが闘争―不良青年は世界を目指す

野口哲典『面白いほどよくわかる確率』日本文芸社

 確率の解説本。私は中学で確率を学んでいたので、本書の内容を7割程度は理解できました。わからなかったのは、反復試行の確率(P80)で用いられた数式などです。
 さて、今回私は、本書で学んだ内容を基に、一つの確立の数式を出したいと思います。

問:某テレビゲームソフトの中に、ポーカーのミニゲームがあります。そのポーカーで使われているトランプには、ジョーカーが1枚あります。さて、プレイヤーであるあなたが最初の手札5枚を貰った時に、ジョーカーが入っている確率は何%ですか? ただし、好みにゲームでは他のプレイヤーはいないものとします。

私の答え:まず、5枚配られた札の中にジョーカーが入っていない確率(余事象)を求め、1から余事象の数値を引いて答えを求めます。

トランプの枚数は13×4+1=53
1枚目にジョーカーが出ない確率は52/53
2枚目にジョーカーが出ない確率は51/52
3枚目にジョーカーが出ない確率は50/51
4枚目にジョーカーが出ない確率は49/50
5枚目にジョーカーが出ない確率は48/49

1-52/53×51/52×50/51×49/50×48/49
=1-48/53
=5/53
=9.4(%)

 というわけで、「9.4%」(小数点2位以下は四捨五入)という答えが出ました。

 もし仮に、ジョーカーが2枚入っていたらどうなるでしょうか?

トランプの枚数は13×4+2=54
1枚目にジョーカーが出ない確率は52/54
2枚目にジョーカーが出ない確率は51/53
3枚目にジョーカーが出ない確率は50/52
4枚目にジョーカーが出ない確率は49/51
5枚目にジョーカーが出ない確率は48/50

1-52/54×51/53×50/52×49/51×48/50
=1-392/477
=85/477
=17.8(%)

 なるほど、ジョーカー2枚なら17.8%に跳ね上がるわけですか。

 …え? この数式の意味が理解できない?
 それでしたら、本書を読んで勉強すれば理解できるようになるかもしれませんぞ。

面白いほどよくわかる確率―身の回りの「数字」から数学思考が身につく! (学校で教えない教科書)

吊り橋_21_中原橋(2010年、日本)

 この動画は、zoomeで観ました。
http://zoome.jp/pstandard/diary/98

 たまには心臓に悪い動画でも取り上げます。
 ただ単に吊り橋を渡るだけなのですが、問題はこの吊り橋がボロボロで危険だということです。橋の真中には穴が開いているし、ロープも切れているし、ところどころ木が腐ってるし…。
 まあ、格別の用件でもない限り、こんな橋は渡りたくないものですな。

総統は「はやぶさ」帰還によろk・・・怒ってるみたいです。(2010年、日本)

 この動画は、zoomeで観ました。
http://zoome.jp/uncommon/diary/608

 総統閣下シリーズ(映画「ヒトラー最後の12日間」の1シーンに架空の字幕をつけたもの)はニコニコ動画で何本も観ていましたが、zoomeでも観られるとは…。総統閣下の人気の広がりを感じます。
 それはさておき、人工衛星「はやぶさ」について少々。燃え尽きてしまったのは残念かもしれませんが、「はやぶさ」は死んでお星様になったんですよ、きっと…。

初見健一『まだある。大百科 ~お菓子編~』大空出版

 今でも買うことのできる、ロングセラーのお菓子類(ジュースを含む)の図鑑。
 バヤリース(P93)や源氏パイ(P240)などは今でも売られているのを知っていましたが、ホームランバー(P111)とかライオンバターボール(P69)ってまだあったのか…。
 子供の頃に食べた記憶のある菓子が次から次へと出てくるので、懐古の念に浸りながら本書を読むことができます。

まだある。大百科 お菓子編 Book まだある。大百科 お菓子編

著者:初見健一
販売元:大空出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

赤信号を無視したら車に轢かれた菅直人さん(2010年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10975795

 菅直人氏がタクシーに轢かれる合成映像なのですが、合成自体はうまくできています。でも、轢かれたのに周囲の人たちが拍手し続けているのは不自然ですな。

黒川祥子『同い年事典 1900~2008』新潮社

 1900年から2008年までの、有名人の誕生年をリストにし、簡単な解説を付したもの。
 例えば、1952年(昭和27年)は、「次代を超え歌い継ぐミュージシャンが多い年。中島みゆき、浜田省吾、さだまさし、坂本龍一や水谷豊も同い年」(P108)とのこと。ちなみに、この年には小池百合子やプーチンも生まれていることがわかります。
 しかしながら、本書には上記の引用文のような簡単な解説が付くだけで、あとは有名人のリストが淡々と並ぶのみ。コラムなどの読ませる文章がないのは物足りなさを感じさせます。
 こうなったら自分で勝手に想像を膨らませるしかない、ということでしょうか。

同い年事典―1900~2008 (新潮新書) Book 同い年事典―1900~2008 (新潮新書)

著者:黒川 祥子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

森島恒雄『魔女狩り』岩波書店

 15~17世紀に西欧で荒れ狂った魔女狩りを取り上げた本。魔女(男の「魔女」も含む)とされた人々に対する拷問・処刑の描写や、彼らが家族に当てた手紙などが引用されており、まともな神経の持ち主ならば読んでいて平常心を保つのは難しいでしょう。
 残虐描写を引用しようかとも思いましたが、やめておきます。そのかわりに、本書のP129-133に掲載されている「処刑料金表」の一部を引用します。ただし、こちらもグロいので注意。

 処刑料金表 一七五七年 ケルン大司教認可
  (前文省略)
  規定料金
1 四頭の馬で四つ裂きにする 五ターレル六アルプス
2 肢体を四半分に切り分ける 四ターレル0アルプス
3 以上に必要なロープ代 一ターレル0アルプス
4 四半分のそれぞれを四ヵ所に吊すに必要なロープ、釘、鎖代(運搬費を含む) 五ターレル二六アルプス
5 斬首、しかるのち焚刑(諸費用を含む) 五ターレル二六アルプス
6 それに必要なロープ代、刑架製作費ならびに点火料 二ターレル0アルプス

(以下略)

 最後に、本書の評価できる点を一つ。それは、当時の文献(手紙を含む)をたくさん引用しているということです。プロローグだけで4つもあるくらいです。

魔女狩り (岩波新書) Book 魔女狩り (岩波新書)

著者:森島 恒雄
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

『オタク・ロード』 カントリーロードの替え歌(2007年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1765747

 BL(ボーイズラブ)好きの、「20代後半♀オタクの葛藤」を「カントリーロード」の替え歌で自虐的に歌ってみたもの。BL道は修羅の道ですか…、腐女子も楽じゃないよってことでしょうか。ご愁傷様です。
 尚、歌声が辛酸なめ子さんのような、どこかしら細い感じがして、それはそれで不幸っぽさがにじみ出ています。

ご当地キャラクター図鑑製作委員会『日本全国ご当地キャラクター図鑑2』新紀元社

 こちらの続編。前作で有名どころが殆ど出払ってしまったためか、今回は殆どが知名度の低いキャラクターとなっています。
 もちろん、前作と同様、突っ込みどころのあるキャラクターも数多く掲載されています。例えば「森の学校」キョロロのダイジンガープロジェクトキャラクター・ダイジンガー君(P83)はガンダムが入っているとか、大月市おつけだんごPRキャラクター・おつたろう(P95)は絵のクオリティがすごいことになっている(もちろん低い方の意味で)、などなど…。
 いやぁ、ゆるキャラ…じゃなくてご当地キャラクターは奥が深いですなあ。

日本全国ご当地キャラクター図鑑2

ご当地キャラクター図鑑製作委員会『日本全国ご当地キャラクター図鑑』新紀元社

 日本全国に散在する、ご当地キャラクターを紹介したもの。せんとくん(P136)やとつか再開発くん(P65)、ビリケン(P123)などの有名なものから、本書で初めてその存在を知ったようなマイナーなものまで数多く取り揃えています。
 ところで、P24にて紹介されている、スマイルタウン「奥州WEB」地域応援キャラクターの「若さま」がブリーフ姿で、「弁くん」がフルチンなのは何故か? など、突っ込みどころの多いキャラクターが次から次へと登場します。突っ込みを入れながら読むといいでしょう。

日本全国ご当地キャラクター図鑑

スーパーオザワ(2010年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9839866

 ガチムチパンツレスリングの木吉カズヤの顔の部分に小沢一郎民主党幹事長(当時)の顔を貼り付けただけかと思いきや、日の丸とかお金とかも登場しています。
 とはいえ、こんなもの誰得(誰が得する)なんだよと思わずにはいられない。…あ、でも、小沢フェチがいるとすれば、その人たちにとっては使い道があるかもしれませんな。

村上春樹・佐々木マキ『ふしぎな図書館』講談社

 ストーリーを簡単に紹介すると、男子学生の主人公が謎の老人の手によって図書館の地下に監禁されてしまうというもの。
 ユング心理学をかじっていた頃の自分ならば、図書館の地下世界は主人公の無意識を象徴し、彼を助ける羊男や少女(ムクドリ)は主人公の心的機制を象徴していると解釈できる…などと書くところですが、今はユング心理学から離れているのでその点は何とも言えません。ただ、主人公が母親のことに言及する記述が多いので、いわゆるマザコンだということは言えるでしょう。
 それはさておき、私はよく図書館を利用するし、本書も図書館から借りてきて読んだくらいです。ですので、借りた本を期限内に返そうと心がける主人公の気持ち(P4)はわからないでもないです。

ふしぎな図書館 (講談社文庫) Book ふしぎな図書館 (講談社文庫)

著者:村上 春樹,佐々木 マキ
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

武藤正樹『ササッとわかる ジェネリック医薬品』講談社

 私事で恐縮ですが、歯痛で歯科医のところへ行きました。そしてそこで処方箋を貰い、近くの調剤薬局で抗生物質と痛み止めを買うことになったのですが、その際に薬剤師から「ジェネリック」をすすめられ、それを購入しました。
 これを契機として、ジェネリックについて少しは知っておこうと思い立ち、近所の図書館でジェネリックに関する文献を探し、初心者向けと思われる本書を借りて読んでみました。
 本書は図入りで頁数も100ページ強と比較的薄く、私のように「ちょっと知りたい」という人間にはちょうどいい。

 それはさておき、本書のP25にこんなグラフがありました。「糖尿病、高脂血症、高血圧の治療で、先発薬を使った場合と、ジェネリック医薬品を使った場合の1年間の薬代比較(3割負担の場合)」の糖尿病の部分です。
P25のグラフ
 ジェネリック医薬品は先発薬に較べてこんなにお得ですよ~ということを訴えているようです。
 棒グラフだけを見ると値段が何倍も違うかのように思えてしまいますが、金額をチェックするとそこまで開いちゃいないのがわかります。試しにエクセルでグラフを作ってみましたので、比較してみると本書のグラフの恣意性が伺えるのではないでしょうか。
泉獺が数値を基に作ったグラフ

http://www.ge-academy.org/

今野勉『テレビの嘘を見破る』新潮社

 著者は「遠くへ行きたい」など数多くのドキュメンタリーを手がけた元TBSのテレビマン。つまりテレビ業界内部の人間が「テレビの嘘」の数々を明かしてくれているわけです。例えばどんなものがあるかというと…

 ある釣り好きな作家が、某国の幻の魚に挑む釣り紀行番組です。
 幻の魚といわれるだけあって、なかなか釣れません。滞在期限も迫って、もうダメかと思われた最後の日、ついに幻の魚を釣りあげたのでした。
 というのが番組の構成ですが、実は取材の初日に、幻の魚は釣りあげられていたのです。
(P31)

 このくだりを読んだ時、同じような構成を取っている番組をいくつか思い浮かべることが出来ました(例:○波少年)。「あきらめかけたその時」に都合良くコトが運ぶなんて、確率的にそうあるものではないですからね。
 それから、本書の第三章ではNHKムスタン事件を取り上げ、どこに問題があったのかを論述しています。しかし、あいにく私はこの事件について詳しく知らないので、この件に関するコメントは省略させていただきます。

テレビの嘘を見破る (新潮新書) Book テレビの嘘を見破る (新潮新書)

著者:今野 勉
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

小田島隆『テレビ標本箱』中央公論新社

 テレビに巣食う芸能人・業界人らに関する辛口コラム。
 裏表紙の紹介文に「猛毒注意!」とあるように、本書の文章には多分に毒が含まれています。例えば、水沢アキが森本レオにレイプされたことを告白した件について、和田アキ子が水沢アキを非難したことを取り上げ、このように結んでいます。

 結局、この件についてのアッコの立場は、徹頭徹尾セクハラオヤジのそれだった。そんなオヤジには「セカンドレイプ」という言葉を贈りたい。よくかみしめてほしい。
 思えば和田アキ子は、「本音」「毒舌」を売りにしながら、いつでも強い者の味方だった。局とタレントが揉めれば必ずタレントを叱り、大物俳優の不倫には常に擁護の姿勢を貫く。そして、弱小プロダクションのタレントを悪し様に罵る一方で、BーニングやJャニーズに対しては完全な無言だった。
 レイプ体質だな。
(P16)

 どれくらい毒気が含まれているか、おわかりいただけたでしょうか。こんな調子が200ページ以上も続くものですから、毒に対してある程度の免疫を持っていないと、読み進めるのは難しいと思われます。かく言う私も、「そこまで言わなくても…」と思わざるを得ない記述にぶつかることが少々ありました。
 又、読者の中にはお気に入りのタレントを批判されて不愉快になる人もいることでしょう。あるいは、批判の矛先が視聴者である自分たちに向けられて不快感を抱く(その指摘が図星であったら尚更だ)こともあるでしょう。
 本書を手に取る際は、それらの点を承知の上でお読みください。

テレビ標本箱 (中公新書ラクレ (231))

富永裕久『図解雑学 パラドクス』ナツメ社

 アキレスと亀のパラドクス(ゼノンのパラドクス)を始めとする、様々なパラドクス(逆説)を初心者向けに解説したもの。
 ただし、「確率と掛け算のパラドクス」(P80)や「三角関数のパラドクス」(P120)、「世界を記述するπのパラドクス」(P156)など、数学的素養を持っていないと理解できないものがあるので注意。かく言う私も、「リシャールとベリーのパラドクス」(P28)は理解できませんでした。
 とはいえ、わかる部分だけでも読みこなして理数系の教養を身に着けるのもいいでしょう。例えば「赤ちゃん性別予想のパラドクス」(P74)では中学レベルの数学(確率)が使われているので(ゆとり教育ではどうなっているか知りませんが、少なくとも私は中学で確率を学びました)、義務教育課程修了レベルの数学をモノにしているなら充分に理解できます。そういえばこのパラドクス、ドラマ「TRICK」でも使われていたような記憶があります。

 パラドクス パラドクス
販売元:セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)
セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)で詳細を確認する

加藤廣『空白の桶狭間』新潮社

 木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)を主人公として、本能寺三部作の一つ『秀吉の枷』では断片的にしか描写されていなかった桶狭間の戦いを描いています。
 で、加藤廣版桶狭間の戦いはどうかというと、詳細はネタバレになるので伏せますが、木下藤吉郎の総合プロデュースになっています。裏工作で八面六臂の活躍を見せてくれますが、そこまでお膳立てするなんて頑張りすぎだろ…常識的に考えて。

 ところで、本書の表紙に登場する謎の動物ですが、これは某有名ホモビデオのマスコットキャラクター「淫夢くん」にちょっと似ていますな。
淫夢くん

空白の桶狭間 Book 空白の桶狭間

著者:加藤 廣
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

【関連記事】
・『信長の棺
・『秀吉の枷(上)
・『秀吉の枷(下)
・『明智左馬之助の恋

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