事業仕分け(後)
23日のワーキンググループBの中小企業基盤整備機構の事業仕分けが終わると、5分の小休止を挟んで次の仕分け作業へ移りました。
体力的、精神的、時間的にもあと一つくらいなら聴けると思い、引き続き傍聴することに。次の仕分けは、福祉医療機構の、
(1)福祉貸付事業
「特別養護老人ホーム、保育所及び障害者施設に対して、建設資金等を『長期・固定・低利』の資金を提供することにより福祉の基盤整備を支援」(資料P100)するというもの。
(2)医療貸付事業
「病院、診療所及び介護老人保健施設等の整備に対して、建設資金等を『長期・固定・低利』の資金を提供することにより、良質な医療サービスの提供による地域の医療機能の底上げを支援」(資料P104)するというもの。
(3)年金担保貸付事業及び労災年金担保貸付事業
年金受給者の、葬儀費用や雨漏りの修繕費などの急な出費に対応するため、年金を担保にお金を貸すというもの。尚、年金を担保にして貸付を行なうのは法律で禁止されていますが、こちらは例外として認められています。
このうちの(2)では病院の耐震化の融資について話が及んだのですが、その際に説明者が「(耐震化の融資の)話をいただいてから、正式な申し込みに至るまで3年かかる」と言うのには驚きました(ちなみに審査は33日とのこと)。
いくらなんでも審査前の準備期間に3年もかかるというのは、「お役所仕事」以上に遅い。一体何をそんなに「準備」するというのでしょうか?
ここではさすがに仕分け人たちも声を荒げる一幕があったように記憶しております。
ところで、仕分けを傍聴している最中に、私の真後ろでカメラのシャッター音がパシャパシャパシャ…と連続して聞こえました。そこでちょっと振り返ると、後ろに座っている人が、プロ仕様の本格的なカメラを高く掲げて撮影していました。又、私の左隣に座った女性も、同様のカメラで撮影していました。
私のような一般人が、コンパクトなデジカメで一枚か二枚撮るのとはレベルが違います。では、この人たちは一体何者か?
そういえば事務局の人が、「メディアの方が一般傍聴席にも座っている」と言っていたから、この人たちはジャーナリストなのだと推察いたします(前回の事業仕分けでも、一般傍聴席に、ジャーナリストと思われる人たちが座っていたと記憶しております)。
さて、そんなこんなで仕分け人の判定は、(1)と(2)は当該法人が実施、現状維持。(3)が事業の廃止となりました。
この事業仕分けが終わる頃には私の膀胱はパンパンになっていたので、会場を出てトイレに行きました。その際、さっきまで仕分けをしていた尾立源幸議員とトイレの中ですれ違いました。そういえば、このフロアにトイレはここしかないからなあ…。
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