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白川静『中国の神話』中公文庫

 断片的でバラバラになっている中国神話を、『楚辞』や『山海経』などの古典、甲骨文や青銅器の文様、画像石などを縦横に駆使して、体系的に論じたもの。
 本書のP68によると、
禹……夏系
共工…羌系
伏羲・女カ(女ヘンに咼)…苗系
 とのこと。
 私は『山海経』を持っているのですが、そこに書かれている洪水説話にそういう種族的背景がありましたか。神話における神々の闘争は、異なる民族間の闘争を反映したものが多いことは知っていましたが、夏や羌には思いが至りませんでした。
 次に山海経を読む時にはその点に留意しておくことにしましょうかな。

中国の神話
配信元:電子書店パピレス
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