アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』早川書房
ミステリーの古典中の古典ともいうべき作品。主要な登場人物10人全員が死んでしまうのが、本作の特徴です。
10体あったインディアンの人形が、一人殺されるごとに一つずつなくなってゆくさまを見ていると、逆に、
「インディアンの人形がまた一つなくなったら、また一人死んだんだ」
と思わせる仕掛けになっていて、その心理を利用したトリックが使われるんじゃないか…。
そう思いながら読み進めていたら、最後の真犯人の手紙に至って、
「そのトリックが使われたのはそっちかよ! 俺はてっきり○○の方かと思ったよ!」
と心の中で突っ込んでしまいました。尚、ちょっともどかしいですが、ネタバレ防止のためにこれ以上は言えません。
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