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と学会+α『トンデモ音楽の世界』小学館

 と学会の著書で題名に「トンデモ」とありますが、本書は『トンデモ本の世界』シリーズに出てくるようなツッコミパワーが不足している感じは否めません。
 例えば「ドシラの逆襲―伊福部昭の巨大なる映画音楽再論―」(P83-104)は、オタクちゃんたちの濃い座談会で終わっているし、続く「音楽は音を楽しむと書くのか?―モンマルトル氏と杉&鉄―」(P105-143)は少々くだけた感じであるがまともな音楽論を語ってしまっているし…。あ、でも、「マンガの中の変な歌」(P69-82)はトンデモ紹介になっていました。
 ところで、本書には付録CDがあるのですが、これを聴いてみると、どこかで聴いたことがあるメロディーが次から次へと出てきます。元の曲は何だったか探りながら聴いてみるのもいいでしょう。

トンデモ音楽#ミュージック#の世界

【落書き】○の華

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自分がケチだなと思う瞬間

「ニャーヨのお題★自分がケチだなと思う瞬間は?」参加中

 無料のタウン情報誌を入手してきて、それに掲載されている飲食店のクーポン券を切り抜いている瞬間、自分はケチだなと思います。ちなみに、そのクーポン券も殆ど使われずに有効期間が過ぎて捨てることになるのですが、1枚か2枚は使って100円~200円は浮かせます。
 …え? ケチというよりセコい?

Visa FIFAワールドカップ(TM)応援ツアーキャンペーン

 もうすぐ南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されますが、皆さんは自宅で観戦しますか? それともパブリックビューイングで観戦しますか? あるいは、南アフリカのスタジアムで観戦しますか?
 今回紹介するのは、Visaの「FIFAワールドカップ(TM)応援ツアーキャンペーン」です。
 抽選で、10組20名を南アフリカ応援ツアーに、1300名を6月19日の日本対オランダ戦のパブリックビューイングにご招待するというものです。自宅でくつろいで観戦するというのも結構ですが、みんなと一緒に盛り上がるのもいいのではないでしょうか。
 応募方法や締め切りなど詳細は、キャンペーンサイトをご覧下さい。キャンペーンサイトはこちら!

Visa FIFAワールドカップ(TM)応援ツアーキャンペーン

【落書き】高校生の悩み

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事業仕分け(後)

 23日のワーキンググループBの中小企業基盤整備機構の事業仕分けが終わると、5分の小休止を挟んで次の仕分け作業へ移りました。
 体力的、精神的、時間的にもあと一つくらいなら聴けると思い、引き続き傍聴することに。次の仕分けは、福祉医療機構の、

(1)福祉貸付事業
 「特別養護老人ホーム、保育所及び障害者施設に対して、建設資金等を『長期・固定・低利』の資金を提供することにより福祉の基盤整備を支援」(資料P100)するというもの。

(2)医療貸付事業
 「病院、診療所及び介護老人保健施設等の整備に対して、建設資金等を『長期・固定・低利』の資金を提供することにより、良質な医療サービスの提供による地域の医療機能の底上げを支援」(資料P104)するというもの。

(3)年金担保貸付事業及び労災年金担保貸付事業
 年金受給者の、葬儀費用や雨漏りの修繕費などの急な出費に対応するため、年金を担保にお金を貸すというもの。尚、年金を担保にして貸付を行なうのは法律で禁止されていますが、こちらは例外として認められています。

 このうちの(2)では病院の耐震化の融資について話が及んだのですが、その際に説明者が「(耐震化の融資の)話をいただいてから、正式な申し込みに至るまで3年かかる」と言うのには驚きました(ちなみに審査は33日とのこと)。
 いくらなんでも審査前の準備期間に3年もかかるというのは、「お役所仕事」以上に遅い。一体何をそんなに「準備」するというのでしょうか?
 ここではさすがに仕分け人たちも声を荒げる一幕があったように記憶しております。

 ところで、仕分けを傍聴している最中に、私の真後ろでカメラのシャッター音がパシャパシャパシャ…と連続して聞こえました。そこでちょっと振り返ると、後ろに座っている人が、プロ仕様の本格的なカメラを高く掲げて撮影していました。又、私の左隣に座った女性も、同様のカメラで撮影していました。
 私のような一般人が、コンパクトなデジカメで一枚か二枚撮るのとはレベルが違います。では、この人たちは一体何者か?
 そういえば事務局の人が、「メディアの方が一般傍聴席にも座っている」と言っていたから、この人たちはジャーナリストなのだと推察いたします(前回の事業仕分けでも、一般傍聴席に、ジャーナリストと思われる人たちが座っていたと記憶しております)。

 さて、そんなこんなで仕分け人の判定は、(1)と(2)は当該法人が実施、現状維持。(3)が事業の廃止となりました。
 この事業仕分けが終わる頃には私の膀胱はパンパンになっていたので、会場を出てトイレに行きました。その際、さっきまで仕分けをしていた尾立源幸議員とトイレの中ですれ違いました。そういえば、このフロアにトイレはここしかないからなあ…。

事業仕分け

事業仕分け(前)

 4月23日(金)、事業仕分け第2弾に行ってきました。
 当日は時折雨が降るという、外出のモチベーションを下げる天候であったにもかかわらず、いざ行ってみると長蛇の行列でした。前回は行列に並ばずに入場できましたが、今回これほどとは予想外でした。それだけ、国民の事業仕分けに対する関心が高まっているのだと推察いたします。
 話を元に戻しますと、今更引き返すわけにはいかないので並んで待つことに。入り口で貰った分厚い冊子(23日分の資料)に目を通したり、カバンの中に入れておいた新書を読んだりして時間を潰しました。
 さて、あと少しで入れるというところで係員がやってきて、
「2FのワークンググループBなら5名入れます」
 と言ってきました。ワーキンググループBは蓮舫議員がいない(=地味で注目されていない)方です。私は別に彼女目当てで来たわけではなかったので、左手を上げてその5名の中に入ることにしました。

 2Fの傍聴席に着くと、B-2 中小企業基盤整備機構の高度化事業等の仕分けが始まって間もなくだと気付きました。
 この仕分けで説明者は、この事業の意義や理念を強調していました。それだけを聴いていると事業の必要性がわかる部分もあります。しかし、仕分け人たちは、「当該法人が担わないといけないことなのか?」「そのやり方に問題はないのか?」などの突っ込みを入れて、説明者の論理を切り崩しにかかります。
 例えば、中小企業基盤整備機構は阪神・淡路大震災などの災害時に、被災した中小企業に対して緊急融資を行なっているのですが、それについて仕分け人から「日本政策金融公庫も同じことをやっているけれども、それとの棲み分けは?」と突っ込まれていました。
 たしかに、二つの組織が同じ場所で同じことをやるのは二重行政であり、無駄というものですな。

 さて、レポートの分量が長くなってきましたので、今回はここまで。後編に続く。

事業仕分け

ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発(2008年、日本)

 この映画は、レンタルビデオで観ました。なぜ借りたのかというと、監督の名に負うところが大きいということを告白します。この人(河崎実)の監督作品は、何本かこのブログでレビューしてるんですよねえ。

監督:河崎実
出演:加藤夏希、加藤和樹、福本ヒデ、松下アキラ、渡部又兵衛、夏木陽介、ビートたけし
備考:怪獣映画

あらすじ…北海道の洞爺湖にG8の首脳が集まり、サミットが開催されていた。その時、宇宙から怪獣ギララが札幌に飛来し、暴れまわる。G8首脳はギララを倒すべく、それぞれの得意分野を活かした攻撃を繰り出すが、どれも失敗する。

 ギララが飛行する時に見せる赤い球体など、昭和の怪獣映画を思わせる演出がいくつも見受けられます。特撮モノのマニアならば、「このシーンは○○のあの部分のオマージュだ!」などと得意げに指摘できるのですが、残念ながら私にはそこまでの知識はありません。ですので、とりあえず昭和臭がするということを述べるにとどめておきます。
 とはいうものの、せっかくですから私がわかった範囲内で一つ、指摘させていただきます。
 ギララがドイツの毒ガスを吸って笑った後、シューベルト「野ばら」をBGM(しかも歌詞を微妙に変えてある)に、ギララが踊るシーンがあります。あのギララの動きは…「おそ松くん」のシェー!ですか。そういえばゴジラも昔、シェー!をやっていましたから、それのパロディということなのでしょう。

 最後にスタッフロールを眺めていると、レイパー佐藤や天野ミチヒロといったどこかで聞いたような名前が目に付きました。それにそもそも、みうらじゅん、リリー・フランキーといったサブカル界の大物、ビートたけしや水野晴郎といった豪華なんだか豪華じゃないんだかよくわからないメンツが登場しています。
 よくここまで揃えたものだと感心してしまいました。

【関連記事】
コアラ課長
日本以外全部沈没

ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 [DVD]

【落書き】konosakini...

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白川静『中国の神話』中公文庫

 断片的でバラバラになっている中国神話を、『楚辞』や『山海経』などの古典、甲骨文や青銅器の文様、画像石などを縦横に駆使して、体系的に論じたもの。
 本書のP68によると、
禹……夏系
共工…羌系
伏羲・女カ(女ヘンに咼)…苗系
 とのこと。
 私は『山海経』を持っているのですが、そこに書かれている洪水説話にそういう種族的背景がありましたか。神話における神々の闘争は、異なる民族間の闘争を反映したものが多いことは知っていましたが、夏や羌には思いが至りませんでした。
 次に山海経を読む時にはその点に留意しておくことにしましょうかな。

中国の神話
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

新宿のヤマダ電機

 近頃オープンしたという、ヤマダ電機LABI新宿東口館へ立ち寄りました。
 4Fにてオープン記念の目玉商品と思われる福袋が売られていたのですが、私が行ったときには2980円が940円に値下がりしていました。推察するに、オープン記念に用意したはいいが思うようには売れず、オープニングセール期間中になんとか売り捌かないといけないと判断して値下げしたのではないでしょうか。
 ちなみに、私は福袋を買いましたが、中身はUSBハブにLANケーブル、マルチカードリーダー等…微妙ですな。

Yamada

【落書き】ここでボケて

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白鳥晴彦『聖書に秘められたエロス』宝島社

 旧約聖書に書かれている、「近親相姦、不倫、売春、殺人を犯してまでの略奪愛、集団強姦、同性愛、獣姦、女装や男装、夫婦の性的楽しみ、官能讃歌」(P16)を取り上げたもの。ちなみに、本書では新約聖書の方は取り扱っていませんが、それは「性や官能についてほとんど言及されていないから」(あとがき)とのこと。
 では、どんなことが取り上げられているのかちょっと紹介します。

 ある日、レアが最初に産んだ子、ルベンが野に出て行った。小麦の刈り入れどきの頃だった。ルベンは野にマンドラゴラの草を見つけると、母親レアのところへと持って帰った。(P68)

 マンドラゴラの草!? 私の記憶ではナスだったような(※)…と思って読み進めてみると、

 二人の女が手に入れたがった“マンドラゴラ”とはナス科の植物で、形が朝顔に似た白や紫色の花を咲かせる。しかし、花は一日しか咲かない。(P69)

 マンドラゴラといえばファンタジー世界の植物だとばかり思っていましたが、現実の世界にもマンドラゴラと名付けられている植物が存在していたのか…。
 本書の解説に話を戻すと、「マンドラゴラは、神経を麻痺させる作用を持ってい」(P70)て、「古代中東では男性の性器の感覚を鈍くさせる媚薬として使われていた」(P70)とのこと。

 たんに夫の精子が欲しいだけならば、レアにもラケルにもそのような媚薬は必要ではないだろう。男の射精を長引かせるマンドラゴラを争ってでも欲しがっていたのだから、彼女らは夫との性行為そのものを長く楽しみたがっていたのだ。(P70)

 以前、聖書を通読した時にはただのナスだと思って読み進めましたが、この部分にはそういう「エロス」が隠されていたのか…。

※手許の聖書(共同訳)を調べてみたら、「ナス」ではなくて「恋なすび」と表記してありました(創世記30章14節)。しかしながら、当時の私には恋なすび(本書でいうところのマンドラゴラのこと)の知識が全く欠けていたため、脳がただのナスとして処理してしまったようです。

聖書に秘められたエロス (宝島社文庫 608)

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル(2010年、日本)

 この映画は、試写会で観ました。
 上映前に会場を見渡してみると、20~30代の若年層が比較的多く見受けられました。又、男女比はおよそ男4:女6といったところでしょうか。
 それから、会場に入る際に貰った茶封筒の中をチェックしてみると、この映画のチラシと、協賛のガスとのクーポン付チラシ、そしてすかいらーくグループご優待券500円分が入っていました。
 クーポン付チラシはともかく(後でクーポンを切り抜いておきますが)、優待券は正直うれしいです。

監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、松平健、佐藤健、夏帆、片瀬那奈、戸田恵子、平泉成、藤木直人
備考:http://www.yamada-ueda.com/

あらすじ…最強の霊能力者が村人を治める、因習に閉ざされた山村。「カミハエーリ」と呼ばれるその霊能力者が亡くなった。次代のカミハエーリを選ぶ為、村では古くからの掟に従い全国から霊能力者を集め、生死を賭けてトップを競わせる「霊能力者バトルロイヤル」が開催されることに。/優勝者が手に出来るという財宝をせしめようと、おなじみ自称・売れっ子マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)と、愚かな風習をやめさせる為に招かれ渋々やってきた上田次郎(阿部寛)は、否応なく恐ろしくも馬鹿馬鹿しい闘いに飲み込まれていく…まるっとお見通せない二人の運命やいかに!?(チラシの紹介文より引用)

 看板の文字からガッツ石松に至るまで、細かいネタが次から次へと繰り出されてきます。そのたびに客席からは爆笑とはいかないまでも笑い声が起こっているのが聞こえました。
 ここまでギャグを織り込んでしまうと、この映画はもはや推理モノというよりコメディに近いんじゃないかと思えてきます。一応、謎解きはいくつもあるのですが、私の場合、この作品にちりばめられたネタを追いかけているうちにトリックを明らかにされてしまったので、推理を楽しむ余裕はあまりありませんでした。
 ところで、看板の文字や山田里見の書道教室の習字作品などは、書いてある内容を全て読むほどの表示時間が与えられておらず、一回の上映で全部拾うには速読術かフラッシュ記憶術でも使わないと無理かもしれません。繰り返し映画を観るか、DVDで一時停止を駆使するかしないと…って、さすがにそこまでしなくていいか。

 さて、ここから先は少々のネタバレを含みますので、「まだ観てないからトリックの内容を知りたくない」という人は読み飛ばしてください。

 今回対決する霊能力者で「絶対に死なない男」を称する伏見達郎(藤木直人)が崖下でバラバラ死体で発見されるくだりがあるのですが、異常な状態での死亡が「確認」(実際は死んでいなかったのだが)されたのだから警察に通報すべきです。しかし村人たちは一切そんなことをやっていません。
 あるいは、「因習に閉ざされた」村人たちはこれを隠蔽しようとしたのだろうか? しかしその場合、死体を回収してどこかに隠さなければなりません。幸い、死体を埋める場所は無数にあります(例:山)。
 警察の捜査が入るにせよ、村人が死体を隠すにせよ、いずれにせよ誰かが伏見達郎の「バラバラ死体」に近付いてこれを調べることになり、そうなると彼の死を偽装したトリックがその場で見破られてしまいます。
 それがなかったということは、村人たちは「死体」を放ったらかしにしていたわけですか…。いいかげんだなあ。

 ところで、今作の舞台となる村は「万練村」(まんねりむら)というのですが、この名称が気になったので、手許の国語辞典(新明解)で「マンネリ」の語を引いてみると「マンネリズムの略」とあり、更に「マンネリズム」の語を引いてみると、「一定のやり方が繰り返されるだけで、新鮮味がないこと」とありました。
 マンネリというのは、この「因習に閉ざされた山村」を言い表わしているのでしょうが、それと同時にこの映画についても言えることじゃないかと思いました。というのは、「TRICK」シリーズは、貧乳・巨根の凸凹コンビが自称超能力者・自称霊能者と対決し、彼らのトリックを暴くというのがお決まりのパターンなのですが、今作もそれを忠実に踏襲しているからです。おまけに、相変わらず端役に至るまでキャラクターが濃すぎるし、相変わらず矢部刑事は役立たずだし、相変わらず二人の関係は進展しないし、…。変わったことといえば、対決者の数が増えたことくらいでしょうか。
 念のために言っておきますが、私は別にマンネリズムになっていることを非難しているわけではありません。一人の観客として楽しめるのであれば、それはそれで結構なのですから。
 その点で言えば、本作はそれなりに楽しめたので良かったです。

【落書き】ドラ焼き

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 久しぶりに落書きをしてみました。

村上護『教科書から消えた名作』小学館

 ゆとり教育の導入によって国語の教科書から消えた文学作品を紹介したもの。
 椋鳩十『大造爺さんと雁』(P174)や壺井栄『石うすの歌』(P198)などは本書を読んで「あ、そういえば教科書で読んだな」と思い出して懐かしい気持ちにさせてくれました。
 又、教科書では読んでいないけれども大人になってから読んだ作品として、太宰治『走れメロス』(P42)や川端康成『伊豆の踊子』(P128)があります。これらの作品は、文量の多さを考慮すると教科書では部分掲載に限られるだろうから、ちゃんと読みたいと思った場合は文庫本を買うか借りるかして通読した方がいいでしょう。
 それから、教科書で読んで大人になってからもう一度読んだ作品に、梶井基次郎『檸檬』(P108)があります。大人になってから読み返してみると、「この主人公って、精神を相当病んでいるぞ」という新たな発見がありました。

教科書から消えた名作 (小学館文庫)

アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)』角川書店(4)

 本書の「第七章 革命」では、第一次世界大戦中にドイツで革命が起こり、ドイツの敗北が決まった時のことを述べています。
 本章ではヒトラーは敗北を嘆いており、文章も感情的・激情的なものとなっています。前章(第六章 戦時宣伝)や前々章(第五章 世界大戦)の分析にあふれた考察とは対照的だと言ってよいかもしれません。

 かくしてすべてはムダであった。あらゆる犠牲も、あらゆる労苦もムダだった。はてしなく幾月も続いた飢えもかわきもムダだった。しかもわれわれが死の不安に怖れながらも、なおわれわれの義務をはたしたあの時々もムダだった。その時倒れた二百万の死もムダだった。(P266)

 いや、ムダだムダだと言っていますが、全てがムダだったわけではありますまい。というのは、敗北したドイツに、アドルフ・ヒトラーという「怪物」が遺されたのですから。それがドイツ国民および全世界にとって幸か不幸かはともかくとして…。

わが闘争#上#―民族主義的世界観#角川文庫#

『わが闘争』(目次)

アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)』角川書店(3)

 「第六章 戦時宣伝」では、第一次世界大戦時のドイツと敵国(主にイギリス)の戦時宣伝(国民の戦意を昂揚させ、兵士を勇気付けるプロパガンダ)を取り上げ、戦時宣伝とはいかにあるべきかを述べています。
 ナチス・ドイツのプロパガンダに詳しい者ならば、この章に書かれていることがどれほど第二次世界大戦時に活用されたかを調べてみるといいかもしれません。
 それはさておき、本章にはこんな一節がありました。

 たとえば人々が、ある新しい石鹸を吹聴しようとしているポスターについて、そのさいまた他の石鹸も「良質」であると書いたなら、人々はなんというだろう?
 人々は、これにはあきれて頭を横にふるよりしかたがないだろう。
(P240)

 私はこのブログで広告記事を書いてお小遣いを稼いでいたので、これはよくわかります。ある商品を宣伝しておいて、その同じ記事内で他社商品を紹介してはいけませんから。

わが闘争#上#―民族主義的世界観#角川文庫#

『わが闘争』(目次)

『中央公論Adagio 19号 2010/2月』中央公論新社

 神保町で入手しました。
 P11に京極夏彦氏のインタビュー記事がありました。最新作『数えずの井戸』(中央公論新社)について語っています。

 時を分断することで時間が生まれるように、私たちは数えることで世界を理解しようとします。そして数えることは、ある意味呪術的な行為でもあるんです。一から十で世界は完成する。そう考えると、常に「九」で止まる皿屋敷怪談は、未完成であるがゆえに永遠なのかもしれません。(P11)

 う~ん、哲学的ですな。
 私はまだ『数えずの井戸』を読んだことはありませんが、京極作品には理屈をこねくり回す部分がよく出てきますから、本作でも同様なのは想像に難くありません。
 諸般の事情によりすぐに本書に取り掛かることはできませんが、そのうち機会があったらこのブログでレビューしたいと思います。

Adagio

http://www.adagio-tokyo.com/

【京極夏彦関連記事】
冒険小説 今昔続百鬼――雲
幽談

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』早川書房

 ミステリーの古典中の古典ともいうべき作品。主要な登場人物10人全員が死んでしまうのが、本作の特徴です。
 10体あったインディアンの人形が、一人殺されるごとに一つずつなくなってゆくさまを見ていると、逆に、
「インディアンの人形がまた一つなくなったら、また一人死んだんだ」
 と思わせる仕掛けになっていて、その心理を利用したトリックが使われるんじゃないか…。
 そう思いながら読み進めていたら、最後の真犯人の手紙に至って、
「そのトリックが使われたのはそっちかよ! 俺はてっきり○○の方かと思ったよ!」
 と心の中で突っ込んでしまいました。尚、ちょっともどかしいですが、ネタバレ防止のためにこれ以上は言えません。

そして誰もいなくなった #ハヤカワ文庫―クリスティー文庫#

たちあがれ日本 結党 記者発表会 1(2010年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10352995

 たまにはタイムリーな作品をと思い、紹介させていただきます。4月10日(土)に開催された、「たちあがれ日本」結党記者発表会の様子です。
 まず最初に代表の平沼赳夫氏が挨拶しているのですが、自分の落選や病気を述べるとは随分とネガティブな感じがします。

 動画上で支援を表明するネトウヨの皆さんにとっては癪に障るかも知れませんが、この党は短命だと私は予想します。というのは、結党のメンバーの中に次世代がいないからです。

 ちなみに、続きの動画はこちら。石原慎太郎節が炸裂しています。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10352883

テキスト読み上げソフトに「おっくせんまん!」を歌わせてみた(2007年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm800020

 「おっくせんまん!」の歌詞をテキスト読み上げソフトを使って歌わせてみただけのものなのですが、有志が赤文字で付けた空耳歌詞がどうしようもなく下品で笑えます。駅でピューって、何を飛ばすんだ?
 元の歌は下品ではないのに…。

『Lu*jo![ルージョ] No.10 2010 spring2.25-5.26』リクルート

 このフリーマガジンは、新宿で入手しました。
 表紙に「東京のちょっと贅沢総力特集 絶対保存版」とあったので、何事かと中身をチェックしてみると、「東京ハッピー・アドレス411」(P14-117)を指していると思われます。
 これは銀座・丸の内・汐留・赤坂・六本木・麻布・恵比寿・代官山・青山など都内各所のレストランなどを紹介したものです。おしゃれなレストランがこれでもかこれでもかと続きます。
 レストランの記事の「支払いDATA」をチェックしてみると、5000円とか8000円などといった数字があり、私の晩飯の予算としては高いというのが正直な感想です。とはいえ、これらのレストランが持つ「おしゃれな雰囲気」も料金のうちに入っているんですけどね。

ルージョ

http://lujo.jp/

『Listed Company Award ―「平成21年度 上場会社表彰―』東京証券取引所

 東証IRフェスタ2010で入手しました。
 東京証券取引所が、上場している企業のうち、ディスクロージャー(情報公開)に積極的に取り組んでいたり、優れた企業行動をしているところを表彰するというものです。
 受賞した企業は以下の通り。

・第15回 ディスクロージャー表彰会社
協和発酵キリン株式会社
コマツ(株式会社小松製作所)
富士電機ホールディングス株式会社
TDK株式会社
本田技研工業株式会社
株式会社商船三井
全日本空輸株式会社

・第4回ディスクロージャー新人賞会社
大幸薬品株式会社
株式会社アクセル

・第1回 企業行動表彰会社
株式会社資生堂
マブチモーター株式会社
ソニー株式会社
株式会社角川グループホールディングス

 それにしても、大幸薬品が「ディスクロージャー新人賞」(P10)というのは意外な感じがしました。大幸薬品はラッパのマークの正露丸を製造している会社であり、私の頭の中では老舗というイメージがあったので。あ、でも、企業としては「老舗」でも、ディスクロージャーは「新人」ということか。

Lca

『こんげつの栞 3, 2010 Mar』ブックサービス株式会社

 本の無料情報誌。
 私は結構、本を読む方なのですが(このブログの書評記事の数々をご覧いただければ幸いです)、読んだことのあるやつは一冊も見当たりませんでした。
 それもそのはず、新刊や話題の本はあまり読まない(古本屋に並ぶまで待つ)し、「特集『食』の本の味わい」なんてあまり興味のあるジャンルではないからです。
 あ、でも、友里征耶『グルメの嘘』(P2)やヘールト・マック『ヨーロッパの100年』(P8)といったものは図書館の本棚で見かければ読んでみたいかもしれませんな。

『こんげつの栞 3, 2010 Mar』

『HULIC Corporate Profile 会社案内』ヒューリック株式会社

 このパンフレットは、東証IRフェスタ2010で入手しました。
 パンフレットによるとヒューリック株式会社の事業は「不動産事業」と「保険代理店事業」なのですが、営業収益を見ると前者が283億2000万円に対して後者は20億8800万円(いずれも平成20年/12期)と、不動産事業の方が圧倒的に大きいことがわかります。
 ではどんな不動産事業をしているかといいますと、不動産賃貸(112物件保有。そのうちのテナント6割がみずほ銀行とのこと)です。パンフレットのP10-13には保有物件の写真が掲載されており、みずほ銀行の看板の多さが目につきます。
 又、P21の「HULIC保有物件 竣工時の記録」には、レトロな写真の数々が掲載されています。そのうちの「数寄屋橋富士ビル」「新橋富士ビル」には路面電車が写り込んでおり、当時を偲ばせる風景写真として見ることもできます。

HULIC Corporate Profile 会社案内

http://www.hulic.co.jp/

『日赤とうきょう 2010年3月1日発行 Vol.420』日本赤十字社

 献血した際に入手しました。「1部25円」と表記がありますが、私が行った献血センターでは無料で手に入れることが出来ました。もしも料金が発生する(金払え)というのでしたら、次回献血時に代金請求をお申し出下さい。
 ところで、本紙の三面に「ハイチ大地震続報 医療チーム第2班を派遣」という記事が。
 ハイチ大地震については、私も些少ながら募金しましたが、ハイチはチリよりも被害が甚大であり政府がまともに機能していない分、援助が必要なんだろうなあと推察いたします。

日赤とうきょう

http://www.tokyo.jrc.or.jp/

原宗子『環境から解く古代中国』大修館書店

 環境学の観点から古代中国史を読み解いたもの。
 例えば殷代の華北は象や玳瑁が棲息するほど温暖だった(P6)とか、『三国志』の時代は「前後の時代の中では、相対的に最も年平均気温が低かったのではないか」(P205)などと述べられています。
 又、灌漑によって塩類集積が発生し、再生アルカリ化する(P145-146)といった話も述べられているのですが、こちらの方は理系ではない私にはちょっと難しかったです。

環境から解く古代中国 (あじあブックス)

『環境活動のご紹介』レシップ株式会社

 『2008年度版 新聞・雑誌記事ダイジェスト』と一緒に入手しました。
 簡単に言えば、「我が社はこんなに環境にいいことをしているぞー!」とPRするものです。
 で、具体的に何をやっているのかというと、「環境に配慮した新製品」(P5)や「事業活動に伴う環境負荷の低減」(P7)など。あと、「地域清掃活動」(P10)もやっていますな。
 となると、次は植樹や浜辺・山の清掃でしょうか。
 いえ、別に私はそれらをやれと言ってるんじゃないですよ。ただ、環境問題に対する市民の意識の高まりを、上場会社として受け止めないといけませんからね(レシップ株式会社は東証第二部・名証第二部に上場している)。

『環境活動のご紹介』レシップ株式会社

http://www.lecip.co.jp/

『2008年度版 新聞・雑誌記事ダイジェスト』レシップ株式会社

 東証IRフェスタ2010で入手しました。
 本誌は2008年4月1日~2009年3月31日の、レシップに関する新聞記事・雑誌記事をまとめたものです。
 こういうイベント(東証IRフェスタ2010)において、会社や経営者が登場する記事をコピーして配るということは時折あるのですが、これだけの量(48本)をまとめてわざわざ製本するというのは珍しい。
 なぜわざわざこんなものを作るのだろうか? 愚考するに、この冊子を作るということは「ウチはこれだけメディアに取り上げられているんだぞ!」と見せつけることであり、それだけレシップ株式会社(ひいては杉本眞社長)が、「社会的に認知されたい」という思いが強いのではないでしょうか。

『2008年度版 新聞・雑誌記事ダイジェスト』レシップ株式会社

http://www.lecip.co.jp/

※ちなみに、レシップは路線バスの関連機器(ICカードシステムや液晶表示器など)を製造している会社です。

『東証ETF入門』東京証券取引所

 この冊子は、東証IRフェスタ2010で入手しました。

 ETF(上場投資信託)とは、Exchange Traded Fund(取引所で売買される投資信託)の略。株価指数など特定の指標に連動することを目的に運用される投資信託のうち、取引所に上場されているもののことをいいます。(P2)

 では、どんなETFがあるのでしょうか。本書によれば、TOPIX(東証株価指数)を対象とするETF「1305 ダイワ上場投信――トピックス」「1306 TOPIX連動型上場投資信託」(P22)や、金地金価格(ロンドン金値決め)を対象とするETF「1326 SPDRゴールドシェア」(P54)などがあります。
 例えば「1326 SPDRゴールドシェア」を買っておいて、金の価格が上がれば、そのETFも値上がりしてキャピタルゲインを入手できるというわけですな。

東証ETF入門

http://www.tse.or.jp/

タウンマーケット

 今回紹介するのは、リクルートがTV番組表やチラシをお届けする無料宅配サービス「タウンマーケット」です。タウンマーケットは無料で会員登録ができ、しかも年会費・退会費用なども一切かかりません。
「新聞は読まないけど、テレビは観るからテレビ欄をチェックしておきたいし、近所で買い物をするからチラシは欲しい」
 という方には、わざわざお金を払って新聞を取る必要がなくなる分、このサービスは最適かもしれません。

 尚、全国どこでも利用できるというわけではなく、東京都世田谷区、中野区、杉並区などサービスを受けられるエリアが限られています。詳細はサイトをご覧下さい。

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にほんむかしばなし ~愛の伝言師~(2010年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/1267612262

 ニンテンドーDSソフト「RPGツクールDS」で作られた作品。
 おばあさんが川に流されるところで、水上を歩いているように見えるなど、演出上ツッコミを入れたくなります。とはいえ、これが「RPGツクールDS」の仕様だとすれば諦めるしかない。

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