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『中央公論Adagio 19号 2010/2月』中央公論新社

 神保町で入手しました。
 P11に京極夏彦氏のインタビュー記事がありました。最新作『数えずの井戸』(中央公論新社)について語っています。

 時を分断することで時間が生まれるように、私たちは数えることで世界を理解しようとします。そして数えることは、ある意味呪術的な行為でもあるんです。一から十で世界は完成する。そう考えると、常に「九」で止まる皿屋敷怪談は、未完成であるがゆえに永遠なのかもしれません。(P11)

 う~ん、哲学的ですな。
 私はまだ『数えずの井戸』を読んだことはありませんが、京極作品には理屈をこねくり回す部分がよく出てきますから、本作でも同様なのは想像に難くありません。
 諸般の事情によりすぐに本書に取り掛かることはできませんが、そのうち機会があったらこのブログでレビューしたいと思います。

Adagio

http://www.adagio-tokyo.com/

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