『中央公論Adagio 19号 2010/2月』中央公論新社
神保町で入手しました。
P11に京極夏彦氏のインタビュー記事がありました。最新作『数えずの井戸』(中央公論新社)について語っています。
時を分断することで時間が生まれるように、私たちは数えることで世界を理解しようとします。そして数えることは、ある意味呪術的な行為でもあるんです。一から十で世界は完成する。そう考えると、常に「九」で止まる皿屋敷怪談は、未完成であるがゆえに永遠なのかもしれません。(P11)
う~ん、哲学的ですな。
私はまだ『数えずの井戸』を読んだことはありませんが、京極作品には理屈をこねくり回す部分がよく出てきますから、本作でも同様なのは想像に難くありません。
諸般の事情によりすぐに本書に取り掛かることはできませんが、そのうち機会があったらこのブログでレビューしたいと思います。
【京極夏彦関連記事】
・冒険小説 今昔続百鬼――雲
・幽談
« アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』早川書房 | トップページ | アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)』角川書店(3) »
「書評」カテゴリの記事
- 『小田急沿線 御朱印めぐり Vol.5』小田急電鉄(2023.05.29)
- 『えのしま妖怪島―ゲゲゲの縁起めぐり―スタンプラリー』(後半)(2023.05.11)
- 『えのしま妖怪島―ゲゲゲの縁起めぐり―スタンプラリー』(前半)(2023.04.08)
- スタジオパラム『まるっと 高尾山 こだわり完全ガイド』メイツ出版株式会社(2023.04.04)
- 『東武東上線夏休み電車スタンプラリー』TOBU(2023.04.02)
« アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』早川書房 | トップページ | アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)』角川書店(3) »
コメント