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ピエール・リグロ『北朝鮮の真実――フランスから見たその誕生と行方』角川書店

 フランス人ジャーナリストが書いた北朝鮮本。ざっと読む限り、書かれている内容はどれも既に公開されている情報ばかりで、重村智計氏の北朝鮮本のような「どこから聞いたんだよ、それ」といった情報は見受けられませんでした。
 それはさておき、本書にこんな一節がありました。

 北朝鮮を讃えているのは共産主義者だけではない。保守主義者または社会主義者で、確かに善良なベルギーの数人の国会議員たちは、北朝鮮の学校と模範的な子供たちを取材する許可を得、テレビ・カメラの前で有頂天になった。二〇〇〇年、春のことだ。翌年、フランス人の数人の国会議員が、彼らと同じ道をたどり、北朝鮮は民主主義に向けて開かれていて、ジャーナリストたちは望むように行動できるし、実業家たちは大きなビジネスチャンスがある、と述べた。そして難民も飢饉もなく、収容所は教育の場としてのみ存在し、社会的階層も、乞食も、麻薬常習者もない、と断言した。(P76-77)

 上記の太字部分を読む時、私は苦笑せずにはいられませんでした。これは北朝鮮のスポークスマンが言っているのではなく、民主主義国家の、しかも選良とされる議員センセイが「断言」しているのだから笑っちゃうしかない。
 日本では自民党の金丸信副総裁が北朝鮮の包摂工作に引っかかって、北朝鮮に対して土下座外交を繰り広げた(金丸訪朝団)ことは有名ですが、ヨーロッパの政治家も北朝鮮の包摂工作に引っかかったんですね。
 金丸信は砂利の利権と、そしておそらく刻印のない金塊を貰いましたが、ベルギーとフランスの国会議員たちは何を貰ったんでしょうか? あるいは、「善良な」センセイは「そんなものは受け取っていない!」と憤慨するかもしれませんが、もしもそうだとすればマスゲームに眩惑されたのでしょうか?

北朝鮮の真実―フランスからみたその誕生と行方 #角川oneテーマ21#

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