竹内一正『グーグルが日本を破壊する』PHP新書
大手検索サイト「Google」が日本のどこをどう破壊するのか? 本書では携帯電話(5章)や新聞(6章)についても述べているのですが、今回はテレビCMを取り上げます。
アドワーズで広告の費用対効果を知った日本の広告主は、テレビCMの費用を減らし、費用対効果の高いネット広告へシフトし始める。テレビCMのパイの中で、もしGoogle TV Adsが普及すればCM単価は必ず下がる。どちらにしても、テレビ局は広告収入が減るという危機的状況に陥る。(P76-77)
ああ、それなら私は別にかまいませんよ。何しろ、私は某広告代理店や某テレビ局のようなCM利権(既得権益)を持っているわけではないし、一視聴者としては観たくもないCMを観させられる機会が減るんだろうなあ…くらいにしか思ってませんから。
しかしながら、さすがにテレビ業界や広告業界は危機感を持っているはずです。下手すりゃおまんまのお食い上げですから。
とはいえ、有効なアドバイスが欲しいと思ったのなら、常日頃から高い報酬を支払っている「顧問・相談役」や「経営コンサルタント」が教えてくれるので、私が策を出す必要はないでしょう。
でも、せっかくですから「無料」のアドバイスを披露しておきます。
(1)テレビ業界もネット広告を増やす。いわゆる勝ち馬にのるということですな。
(2)テレビ局の統廃合。銀行を見よ!
(3)「搾取と捏造」(P67)の是正。例:納豆ダイエット捏造事件(P68)
(4)賃金水準の適正化。「電通は松下の二人分の高給」(P92)だそうな。他は推して知るべし。
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グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518) 著者:竹内 一正 |
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