アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)』角川書店(2)
本書の第三章を読んでいると、こんな文章に出くわしました。「ユダヤ的民主主義」なるもの(社会主義? それとも社会民主主義?)をひとしきり非論理的な口調で非難した後、こう述べています。
ゲルマン的民主主義 これに対立しているのが行動に対してすべての責任を完全に引き受ける義務を負っている指導者を自由に選ぶ、真のゲルマン的民主主義である。そこには個々の問題に対する多数決はなく、ただ自己の決断に対して能力と生命をかけるただ一人の決定がある。(P128)
ここに登場するゲルマン的民主主義の指導者とは、ヒトラー総統閣下、あなたのことですね?
たしかにヒトラーは、最期はピストル自殺をすることで責任を取ったのだと言えなくもない。もっとも、死ねばそれで済むという問題ではなく、ドイツは焦土と化し、更には東西に分断されてしまいました。独裁者が責任を取っても、そのツケは国民が払う羽目になるんですね。
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