井村君江『ケルト妖精学』筑摩書房
中世の古文献、アーサー王ロマンス、シェイクスピア「夏の夜の夢」「テンペスト」、『ピーターパン』『ガリバー旅行記』などの児童文学と、妖精という視点から捉えたイギリス文学史。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」「テンペスト」は読んだことがあり、特に「夏の夜の夢」では感動すら覚えたので、本書の第三部「英文学の妖精たち」第二章「シェイクスピアの妖精」(P216-266)は殊に興味深く読むことが出来ました。
オーベロンやティターニア、パックがそれぞれどういう系譜を引いているのか、そしてシェイクスピアが彼らを象徴や寓意としての飾り物とはせずにいかに生命を吹き込んできたのか。これらを知るにつけ、もう一度「夏の夜の夢」を読みたくなってきますな。
【関連リンク】
・井村君江『アーサー王ロマンス』
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