重村智計『金正日の正体』講談社
北朝鮮の動きや膨大な証言の中から、金正日には影武者(金正日ダブル)がいて本物は指導力を発揮できる状態にない(集団指導体制)ということを浮かび上がらせています。
本書で取り上げられている証言の殆どは匿名ですので、そこから導き出される推論の信憑性がどこまで高いのかわかりかねるという弱点があるものの、ソース(情報源)の秘匿はジャーナリストとして当然のことであり、証言者が誰かバレてしまったらその人が「消される」危険がありますから、そこはある程度やむをえないのでしょう。
ともあれ、本書に書かれていることのどこまでが本当(事実)でどこまでが嘘(もしくは誤認)かを見分けるには、読者のメディアリテラシーが試されるでしょう。
金正日の正体 (講談社現代新書) 著者:重村 智計 |
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