池田元博『プーチン』新潮社
この新書の初版発行が2004年2月20日ですから、ここで描写されているプーチンは生い立ちから大統領一期目までとなっています。
又、プーチンが活躍する前の、ゴルバチョフ時代のペレストロイカやエリツィン時代のガイダル改革や、オリガルヒ(寡占資本家)などの「周辺部分」も扱っています。
で、本書によるとプーチンの統治の特徴は…
(1)柔らかな独裁
三大ネットを管理下に置いてメディアを支配し、各連邦管区に大統領全権代表を置いて地方への監視を強化した。
(2)実利外交
「かつてのイデオロギー政策のかけらもな」く、「今のロシアの置かれた現状を踏まえて、ロシアの国益に合致する外交を積極的に展開していく」(いずれもP162)。
柔らかな独裁ですか…。スターリンの「硬い」独裁と比較してみれば、言い得て妙であるかもしれませんな。
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プーチン (新潮新書) 著者:池田 元博 |
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