週間金曜日取材班『増補版 電通の正体――マスコミ最大のタブー――』金曜日
発行人は佐高信。
電通とは日本最大の広告代理店ですが、黒子役であるためか詳しいことはあまり世に知られてはいない模様。本書はそれを暴くことを目的としています。
本書によると電通は永田町(特に自民党)と深い関係を持っていたり(P102)、有名人の子弟を囲い込んだり(P120)、「民放テレビ関係者にとっては“神様”以上の存在」(P40)だったりします。
そういえば上杉隆氏がマスコミのタブーとして記者クラブ制度を挙げてこれを批判していましたが、大マスコミは取り上げませんな。
それと同様に、本書の電通批判も黙殺されることでしょう。前者は既得権益を保持するために、後者はお金(広告収入)のために。
![]() |
![]() |
電通の正体―マスコミ最大のタブー 著者:『週刊金曜日』取材班 |
« 唐沢俊一・著、ソルボンヌK子・マンガ『昭和ニッポン怪人伝』大和書房 | トップページ | グレイム・ギル/内田健二【訳】『スターリニズム』岩波書店 »
「書評(経済)」カテゴリの記事
- 牧田幸裕『ラーメン二郎に学ぶ経済学』東洋経済新報社(2019.05.08)
- 日高義樹『2020年 石油超大国になるアメリカ――追い詰められる中国 決断を迫られる日本』ダイヤモンド社(2019.05.06)
- 苫米地英人『カジノは日本を救うのか?』サイゾー(2018.11.06)
- 『日本貨幣カタログ2017』日本貨幣商協同組合(2018.11.05)
- 大竹慎一『ウォール街からの警告 トランプ大恐慌』李白社(2018.11.04)
« 唐沢俊一・著、ソルボンヌK子・マンガ『昭和ニッポン怪人伝』大和書房 | トップページ | グレイム・ギル/内田健二【訳】『スターリニズム』岩波書店 »
コメント