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宮崎正弘『石油争奪戦の内幕 ザ・グレート・ゲーム』小学館

 巻末の紹介文によると、本書は「(イラク)戦争に絡む各国の思惑、資源獲得工作を孕んだ外交の本当の狙いなど、権謀術数渦巻く各国のエネルギー戦略に迫った刮目の最新リポート」とのこと。
 尚、本書は初版が2003年7月1日発行であり、表紙を飾るのもその当時の常任理事国の首脳たちとなっています。6年経った現在、この5人の首脳たち(ブッシュ、シラク、プーチン、江沢民、ブレア)のうち4人は「グレートゲーム」の一線か(国際政治の表舞台)から退きました。
 ですから、2009年の時点で本書を読むと、ちょっと古いかなという感じは否めません。例えばイラク戦争でアメリカがフセイン政権を打倒しイラクを占領したところまでの「栄光」は描かれていますが、その後のテロリストとの泥沼の戦いという「苦難」はまだ登場していません。
 とはいえ、「第4章 石油大国・チャイナ」や「第5章 サウジアラビア王室の崩壊」などでは、現時点でも通用すると思われる箇所がいくつか見受けられます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094057218/nifty0b5-nif1-22/ref=nosim

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