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バトル・フォー・スターリングラード 後編(1975年、ロシア)

監督:セルゲイ・ボンダルチュク
出演:ワシーリー・シュクシン、ヴァチェスラフ・チーホノフ、セルゲイ・ボンダルチュク、ゲオルギー・ブルコフ
原作:ミハイル・ショーロホフ
備考:戦争スペクタクル超大作

あらすじ…1942年7月。ドイツ軍の侵攻は止まらず、戦火はスターリングラードにまで及んでいた。ソ連軍は大量の兵力を投入する。

 いきなりネタバレをしてしまって申し訳ないのですが、この後編は「さあ決戦はこれからだ!」というところで終わります。すなわち、スターリングラード市街戦の直前で終了してしまうのです。
「えっ、これでおしまい!?」
 私は思わずDVDのチャプターをチェックして、これで本当に終わりなのか確認してしまいました。
 しかしながら、映画を観終わった後にインターネットでスターリングラードの戦いについて調べてみると、映画はここで終わって正解だったのかもしれないと思い直しました。というのは、スターリングラードの戦いは凄惨な消耗戦であり、ソ連軍の死者は約50万人だとか。ロバーヒンたちが所属する部隊は、間違いなく壊滅したことでしょう。そしておそらく、彼らの命も…。

 ところで、今回の戦いでは夜中の行軍シーンがあります。画面が真っ暗で、会話と遠くの爆撃・銃撃音だけが聞こえ、時折遠くの爆発の光で少しだけ姿が見えます。役者の演技がよく観られないのは映像的にはいかがなものかと思いますが、先が見えない不安感を醸し出す効果はあるようです。

【関連記事】
バトル・フォー・スターリングラード 前編

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