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ドラキュラ 血のしたたり(1971年、イギリス)

監督:ジョン・ハフ
出演:ピーター・カッシング、デニス・プライス、メリー・コリンソン、マドレーヌ・コリンソン、ダミアン・トーマス
原題:Twins of Evil
備考:B級ホラー

あらすじ…時は16世紀。一九歳になる美しい双児の姉妹マリアとフリーダは両親と死別し、カルンシュタイン村に住む叔父グスタフに引き取られることになった。グスタフは厳格な清教徒で、魔女狩りと火あぶりで恐れられているキリスト教の分派“ブラザーフッド”のリーダーであった。だがそんな叔父に奔放なフリーダは、マリアがたしなめる言葉を聞かずに反発する。そして、フリーダは次第にグスタフの仇敵の間柄であり、黒魔術に心酔していると言われているカルンシュタイン伯爵に見初められる事を望むようになる。そんなある日、学校へ入学した二人の前に伯爵が現れ――。(パッケージの紹介文より引用)

 この映画では夜の森のシーンが何度も出てくるのですが、背景を見ると木々の間からのぞく空がやけに明るいことに気付きました。どうやら、昼間に撮影して夜っぽく見せた模様。
 私は撮影の知識がないからよくわかりませんが、おそらく当時(1971年公開)の撮影技術では…と推察します。

 ところで、このB級ホラー映画を観ていてストーリーに少々疑問を抱く点が見受けられました。
・疑問1:ミアカーラはどこへ行ったのか?
 カルンシュタイン伯爵は黒魔術によって女吸血鬼ミアカーラを呼び覚まし、そのミアカーラによって自分も吸血鬼となるのですが、なぜかミアカーラはその後サッパリ登場しなくなります。また眠りに就いたのでしょうか?
・疑問2:初期の犠牲者は誰が殺した?
 カルンシュタイン伯爵がミアカーラを呼び覚ます前から、吸血鬼によるものと思われる犠牲者が何人も出ています。その犯人は一体誰でしょうか? 一番有力な容疑者はミアカーラですが、この人は眠っていたからなあ…。
・疑問3:このドラキュラはなぜ弱いのか?
 今回のドラキュラ(カルンシュタイン伯爵)は、最後の格闘でグスタフを殺すものの、その直後に槍を一本投げつけられてくたばってしまいます。ドラキュラの戦いらしい戦いといえばこれだけなので、正直言って戦闘力は低いと評価せざるを得ません。
 映画の中で不死身だと言う割には弱すぎます。なぜでしょうか? これについては自分なりに推測すると、(1)カルンシュタイン伯爵が吸血鬼になってから日が浅い、(2)カルンシュタイン伯爵は快楽に溺れていて普段から肉体の鍛錬を怠っていた、といった理由があるのではないでしょうか。

 最後に一つ。双子の姉妹のネグリジェは、やけにスケスケじゃないですか。しかもよく見ると(ついつい凝視してしまう)、ノーパン&ノーブラっぽい。こんなエロい格好を、厳格な清教徒の叔父がよく許したものだ…。

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