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女猫 La Chatte(1958年、フランス)

監督:アンリ・ドコアン
出演:フランソワーズ・アルヌール、ベルナール・ブリエ、ベルナール・ヴィッキィ、クルト・フォン・マイゼル
原題:La Chatte
原作:ジャック・レミィ
備考:フィルム・ノワール

あらすじ…1943年、独軍占領下のパリ。独軍は秘密通信を傍受して、抗独組織の無線室を急襲する。無線技師は逃げそこなって死んでしまうが、その妻コーラは送信機を持って、隊長のもとに逃げた。そして彼女は組織(の)一員となり抵抗運動に加わり、仲間から「女猫」と呼ばれるようになる。国際スパイとして活躍する彼女はふとしたきっかけでナチス軍将校と知りあい、いつしか恋に落ちていく。そして彼女たちを待ち受ける結末は……。(パッケージの紹介文より引用)

 暖房が使えないとのことで、バケツに酒を入れて火をつけ、それで暖を取るというシーンがあります。戦時下の窮迫ぶりが伝わってきますが、それにしても酒を燃やして暖房の代わりにするという発想は私にはありませんでした。酒のアルコール度数がよほど高くないと、こういうことはできないんでしょうなあ。
 それから、ベルナールとコーラがベッドの上で睦み言を交わしているその後ろで、くだんの「暖房」の炎がメラメラ燃え上がっているシーンがあります。近くのカーテンに引火しそうなくらい炎が高くなっています。ひょっとして、二人の愛の炎が燃え上がっていることを表現したのではないでしょうか。

 ところで、この映画の見所の一つに、ドイツ当局とレジスタンスのスパイ合戦が挙げられます。例えばレジスタンス組織がミサイルの写真を手の込んだやり方で送信したり、ベルナールが腕時計の形をした小型カメラでレジスタンスのメンバーを撮影したり…。
 「007」に出てくるようなド派手なアクションがない代わりに、こういう小ネタが利いていますな。

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