宮崎正弘『北京五輪後、中国はどうなる?』並木書房
Q.北京五輪後、中国はどうなる?
A.中国は崩壊する。
というのが本書の要旨で、その理由がいろいろと述べられています。曰く、共産党政権は歴代王朝の末期と酷似してきた(P17)、ウイグル独立運動にも講義の火がついた(P30)、公務員の腐敗・職権乱用が猛烈な勢いで拡大している(P58)、つぎは中国版サブプライム問題(P137)などなど…。
それはともかくとして、中国の市場経済を「軍国主義的市場経済」(第4章)と表現したのは面白かった。
「社会主義と市場経済は対立する概念であり、両立はあり得ない。中国共産党が経済を運営し、経済政策が一党独裁の権力のための利益が追求される以上、本格的資本主義たりえないが、軍国主義的な資本主義なら、それは可能である。軍事買弁資本家(=中国共産党)がすべてを決めているのだから。」(P101)
中国は日本を軍国主義だ何だと批判していますが、言ってる本人が軍国主義的なら何をか言わんやですな。
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北京五輪後、中国はどうなる? 著者:宮崎正弘 |
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