無料ブログはココログ

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

山口敏太郎『本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑』笠倉出版社

 日本全国の現代妖怪563体(多いなあ…)を収録した図鑑。
 豊富なイラスト(絵の巧拙は措て置くことにして)の数々もなかなか魅力的です。又、怪談の出典もちゃんと明記してあるのもいい(まだ読んでいない文献が散見されたので、それらを読んでみたくなりました)。
 ちなみに、この図鑑に収録されている現代妖怪の中には、横浜のメリーさん(P44)や実況中継男(P242)のように実在の人物と思われるモノもいて、それはそれで面白い。そういえば児啼爺(こなきじじい)にも実在のモデル(山の中で子供の泣き声をだす変なおじいさん)がいたくらい(情報のソース:京極夏彦のラジオ番組)ですから、現代にも実在の人物が妖怪化する例があってもおかしくない。

 本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑 本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

妹系おしゃべりロボつくってみた(2008年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3270716

 家に帰っても一人…。こんな時に、疲れた自分を癒してくれる妹がいたら…ということで「妹系おしゃべりロボ」を作ってみたとのこと。
 ものすごい技術のムダ使いをしているような気がしないでもない。しかし、ネタとしては充分面白い。

宮崎正弘『北京五輪後、中国はどうなる?』並木書房

Q.北京五輪後、中国はどうなる?
A.中国は崩壊する。
 というのが本書の要旨で、その理由がいろいろと述べられています。曰く、共産党政権は歴代王朝の末期と酷似してきた(P17)、ウイグル独立運動にも講義の火がついた(P30)、公務員の腐敗・職権乱用が猛烈な勢いで拡大している(P58)、つぎは中国版サブプライム問題(P137)などなど…。
 それはともかくとして、中国の市場経済を「軍国主義的市場経済」(第4章)と表現したのは面白かった。
「社会主義と市場経済は対立する概念であり、両立はあり得ない。中国共産党が経済を運営し、経済政策が一党独裁の権力のための利益が追求される以上、本格的資本主義たりえないが、軍国主義的な資本主義なら、それは可能である。軍事買弁資本家(=中国共産党)がすべてを決めているのだから。」(P101)
 中国は日本を軍国主義だ何だと批判していますが、言ってる本人が軍国主義的なら何をか言わんやですな。

北京五輪後、中国はどうなる? Book 北京五輪後、中国はどうなる?

著者:宮崎正弘
販売元:並木書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ニンジャ☆チアリーダー(2008年、アメリカ)

 この映画は、ギャオで観ました。

監督:デヴィッド・プレスリー
出演:トリシェル・カナテラ、ジニー・ウィアリック、メイトランド・マコーネル、ジョージ・タケイ、マイケル・パレ、ラリー・ポインデクスター
備考:お色気アクション

あらすじ…昼はチアリーディングをしている女子大生、夜はクラブの踊り娘をしている三人娘。実は彼女たちは、ニンジャだった!!!

 所々でお色気シーン(ストリップダンスなどを含む)が挿入されており、本当はこっちがメインじゃないかとさえ思えてきます。とりあえず、男性諸君は目の保養にでもしてはいかがでしょうか。
 それ以外の点については…どうでもいいや。スタッフロールを見ていると、そんな風に思えてきます。

ニンジャ★チアリーダー [DVD] DVD ニンジャ★チアリーダー [DVD]

販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
発売日:2008/07/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

【落書き】白澤(はくたく)

Neta_003_cocolog_oekaki_2009_05_27_

 古代中国の霊獣(のつもりで描いた)。

オムライスの落書き

Neta_002_cocolog_oekaki_2009_05_27_

 特に深い意味はありません。

ミッキー乱交パーティー(2007年、フランス)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6537097

 2年前にフランスのディ○ニーランドで起こったとされる事件です。
 女性キャラが少ないためか、ミ○ーが集中的に犯されている模様。というより、男キャラ同士でも…。
 それはさておき、雰囲気としては若者たちがふざけ合っているといったところです。でも、子供たちには見せられませんよねえ。

夢の国のネズミたちがプロレスを始めたようです【エキプロ】(2008年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3337931

出演:ドナ○ドダック、グー○ィー、プ○ートー、ミッ○ーマウス他

 グー○ィーは比較的うまく描写できていたようです。
 それにしても、クマの○ーさんは体格よすぎる…。

「日本の数字」研究会『数字の比較でわかるトンデモ日本』主婦の友社

 「国家公務員一般職は80万人/そのうち試験なしで採用されたのは37万人」(P38)など、思わず「そうだったのか…」と言ってしまいそうになる数字をこれでもかこれでもかと挙げています。
 でも、中には「日本のニートは85万人/世界中で戦う子供兵は30万人」(P65)など、「これって比較になるの?」とツッコミを入れたくなるものも混じっています。

数字の比較でわかるトンデモ日本 Book 数字の比較でわかるトンデモ日本

著者:「日本の数字」研究会
販売元:主婦の友インフォス情報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

宮崎正弘『トンデモ中国 真実は路地裏にあり』阪急コミュニケーションズ

 中国の全33省(※)の観光スポット(日本人が滅多に訪れない所を含む)を紹介したもの。
 ノモンハン戦争陳列館(P109)、中山艦展示場(P161)、張学良公館(P220)などなど…。よくもまあ、こんなにいろいろなところへ行ったものだと半ば感心し半ばあきれ返ってしまいます。
 ところで、本書では随所に、著者による皮肉が利いています。

「北朝鮮は生活の臭いさえしない。(中略)これが地上の楽園?」(P74)
「筆者が『気味の悪いほど中国を持ち上げる日本人画家、宗教者、学者、ジャーナリストがいますね?』と聞くと『誰ですか? 私たち知りませんが……』と答える。『たとえばヒラヤマとか、イケダとか、アンドウヒコタロウとか、チクシテツヤとかいう名前ですが……』。(漢字で紙に書き直しても)『聞いたことありません』(上海でのインテリとの会話デス)」(P124)
「それにしても日本のガイドブックに書かれた地図は方角がめちゃくちゃな記載が多いですね。くれぐれも『地球の迷い方』って言われませんように。」(P222)

 ちなみに、引用文の中に登場するカタカナ表記の日本人は、平山郁夫、池田大作、安藤彦太郎、筑紫哲也のことと思われます。
 日中友好に尽力しても中国人の知名度は低いとは…。あ、でも、「人知らずしてうらみず、また君子ならずや」といったところでしょうか。

※巻末のプロローグによると、中国政府は台湾を含めて「全34省」としているが、著者は台湾を除外して全33省としている。

トンデモ中国 真実は路地裏にあり Book トンデモ中国 真実は路地裏にあり

著者:宮崎正弘
販売元:阪急コミュニケーションズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

【J.パッヘルベル】カノンを短調にしてみた【3つのバイオリンと通奏低音のためのカノンとジーク ニ長調】(2009年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/nm3461632

 パッヘルベルのカノンといえばクラシックの名曲ですが、それを短調にしてみると…壮大さは変わらないのですが、随分と悲壮感が出ています。これはこれで別の曲として聴けます。
 それにしても、この悲しすぎる曲と宇宙の画像は似合いますな。

スタートレック(2009年、アメリカ)

 この映画は、ファミ通の試写会で観ました。
 試写会の会場を見渡したところ、男女の比率はおよそ半々ぐらい。又、若い人が比較的多かったように見受けられました。

監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ウィノナ・ライダー、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、カール・アーバン、ジョン・チョウ、エリック・バナ
原題:STAR TREK
備考:SF

あらすじ…多くの可能性を秘めながらも未だ人生の目的を見つけることのできない若きジェームズ・T・カーク。彼の父は自らを犠牲にして800名の乗員の命を救った惑星連邦軍戦艦の伝説のキャプテンだった。その話を亡き父の親友でUSSエンタープライズの現キャプテンを務めるパイクから聞かされたときに、カークもまた一士官候補生としてUSSエンタープライズで新たな可能性を求めて未知の宇宙へと旅立つことを決意する。遥かなる宇宙で彼を待ち受けていたのは、想像を絶する驚異の空間と、地球の未来をも脅かす未知なる存在だった。(パンフレットの紹介文より引用)

 まず最初に断わっておきますが、この試写会で鑑賞するまで、私はスタートレックのドラマや映画を観たことがありませんでした。ですので、初見の者として批評いたします。
 「スタートレックシリーズを全部観てから物を言え!」とのたまう人は他へどうぞ。

 試写会で貰ったパンフレットをチェックしてみると、このエイブラムス版「スタートレック」は、「1966年に創作されたオリジナルのTVシリーズをヒントに再構築したリ・イマジネーションである」とのこと。
 TVシリーズをもとに作った映画といえば、私が最近観た映画「消されたヘッドライン」が思い浮かびました。「消されたヘッドライン」は2時間という枠の中に詰め込みすぎているとの感を抱きましたが、それはこの「スタートレック」についても言えることではないかと思いました。
 TVドラマシリーズなら、USSエンタープライズの個性的な乗組員たちを深く掘り下げて描写する話を盛り込めますが、映画だとそこまでする時間がない。この映画ではせいぜい、スポックとカークのそれぞれの少年時代を挿入することでこの二人の生い立ちが少々窺い知れる程度です。
 でも、「ウォッチメン」のように上映時間を長くするのも、この映画の場合はどうかと思いますので(熱烈なファンならともかく、そうでない人は疲れてしまう)、これはこれで仕方がないのかもしれません。

 ちなみに、悪役の名前がネロ(ローマ皇帝ネロは、キリスト教徒を虐殺した暴君として欧米では名高い)っていうのはわかりやすいなあ。その上、顔のペインティング(入れ墨?)といい、服装といい、いかにも悪役でございって感じですからねえ。

 最後に、良かった点について。
 この映画では肉弾戦あり、銃撃戦あり、宇宙空間でのシューティングありと、アクションがテンポよく展開していました。このあたりはハリウッドのアクション映画の定石通りといったところでしょうか。

殿方充-ロリコン英国紳士(2008年、日本)

 この動画は、YouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=g-sInOBhqpY

出演:殿方充

 伝説のロリコン雑誌『プチトマト』全巻無修正バージョンを所持しているとのたまうなど、マニアックで危険な下ネタを披露してくれます。又、女性器の呼称もピー音など着けずにそのまま流しています。
 さすがは地下芸人。これは地上では放送できませんわ。 

【発売禁止】ニポポのハッテン場潜入PV【放送禁止】(2008年、日本)

 この動画は、YouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?v=YkCK1pCy7KA

出演:ニポポ楽園

 内容を簡単に紹介すると、道徳的によろしくない映画を上映している映画館に潜入し、そこにいるホモたちから触られる…というものです。激しく肛門の臭いがするってのは実に危険な香りがしますな。
 ちなみに、この映画館にはモザイクがかかっていて具体的にどこの映画館なのかは明らかにされていませんが、映画館の主が上野のホームレスたちに弁当を配っている云々という説明があることから、その近辺にあるものと思われます。

TV放送禁止シリーズ 着信(2004年、日本)

 このドキュメンタリータッチのホラー映画は、ギャオで観ました。
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0082540/

監督:大崎章
備考:再現型ホラー映画

あらすじ…ある日、番組制作スタッフ宛に、霊に悩まされている男性からの電話が入った。「助けてください、今も…いるんです!」と泣きながら訴える男性の声。しかし、それを聞いたスタッフはホラーマニアのイタズラ電話だと思い、相手にしようとはしなかった。だが、数日後、地方新聞に男性が変死体で発見されたという記事が掲載されてしまう。以前男性から届いた手紙を元にスタッフは、おそるおそる調査を開始するが…。(サイトの紹介文より引用)

 不協和音のBGMがちょっと多いかなという印象を受けました。不協和音のBGMを流すとおどろおどろしさが醸し出されるのですが、こうも頻繁に流されると食傷気味になるのです。
 それはさておき、この作品の中では男3人が心霊スポットの廃墟を探索(いわゆる肝試し)して、女性の幽霊を「お持ち帰り」してしまいます。まあ、もし仮にこういった怪異に遭遇しなくとも、彼らがやっていることは建造物侵入という犯罪行為であるし、脆くなった廃墟の中を探索するのは危険が伴うので、良い子のみんなはマネしないように。

【送料無料選択可!】TV放送禁止シリーズ 着信 / オリジナルV 【送料無料選択可!】TV放送禁止シリーズ 着信 / オリジナルV

販売元:CD&DVD NEOWING
楽天市場で詳細を確認する

久我羅内『めざせ イグ・ノーベル賞 傾向と対策』阪急コミュニケーションズ

 イグ・ノーベル賞はどんな発明・研究をした人に与えられるかを紹介し、どうすればイグ・ノーベル賞を受賞できるかについて考察しています。

 ところで、本書の中では、イグ・ノーベル賞創設者のマーク・エイブラハム氏が雑誌『ユーモア科学研究ジャーナル』編集長にスカウトされるくだりを、

「ハーイ! キミがマークかい。よかったら、うちの編集長をやってみないかい?」
「マジで? イエーイ! もちろんOKさ!」
(P23)

 という軽妙な会話で描写しています。ちなみにこれ、著者の勝手な想像です。…いくら情報が少ないからと言ったって、編集長ってのは重要なポストなんだからさすがにこれはないでしょ。

 ちなみに、本書によると、「水には記憶力がある」(P109)、「エイリアンによる誘拐は真実」(P111)、「人間は食べなくても生きていける」(P116)といったトンデモ学説もイグ・ノーベル賞を受賞しているので、そっちの世界が好きな人もそれなりに楽しめるでしょう。

めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策 「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、それがイグ・ノーベル賞。 Book めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策 「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、それがイグ・ノーベル賞。

著者:久我羅内
販売元:阪急コミュニケーションズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ヒトラーがドラえもんの歌を熱唱するようです(2009年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7005736

 映画「ヒトラー ~最期の12日間~」のMAD動画、総統閣下シリーズの一つです。
 「おっぱい ぷる~んぷるん」を何度も叫ぶとは…、総統閣下はよっぽどのおっぱい星人と見た。
 それにしてもセリフの切り抜き・貼り付けが頻繁なので、ところどころ聞き取りにくい箇所がありました。でもまあ、笑えたからいいか。

デオラボのミョウバンクリーム

 外出する際、私は靴下を必ず履いてから靴を履くのですが、ある時、私は素足のまま靴を履いて外出したことがあります。
 まあ、その時は野暮用でしたのですぐに帰宅したのですが、帰ってから靴を脱ぐと足が臭い! 自分でも厭になるくらいでしたので、周囲の人間が嗅げば眩暈を起こす、もしくは卒倒したかもしれません。幸いにも、すぐに風呂場で足を洗って事なきを得ましたが、これからはちゃんと靴下を履いておこうと心に決めました。

 さて、今回紹介するのは、デオラボのミョウバンクリームです。こちらはわきが対策に用いるものですが、足とワキの違いはあれども不快な臭いには気をつけたいものです。
 デオラボのミョウバンクリームの気になるお値段は内容量40gで税込価格3980円。キャンペーン期間中は送料無料となっております。

【阿部高和】性感飛行を踊ってくれた【ヤランカ・リー】(2009年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6977947

制作:w84u
出演:阿部高和、ビリー・ヘリントン、ロナルド・マクドナルド、ドアラ

 阿部高和が歪みねぇ歌声を披露してくれています。途中でピー音が入るのもいい。
 ところで、森の妖精ビリー・ヘリントンのパンツが縞パンになっていて不気味です。どアップで映し出されていないだけマシといったところでしょうか(兄貴の縞パンに顔を埋めたい人には物足りないでしょうが)。

低予算ジュラシック・パーク(2008年、イギリス)

 この動画は、YouTubeで観ました。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&v=OFZBz3ZiQbk

出演:Steven Seller, Sebastian Cowan and Nicholas Biggs
制作:Push It Films(http://www.youtube.com/user/PUSHITFILMS)
原題:Jurassic Park SWEDED (for bekindrewind)

 ジュラシック・パークをものすごく低予算で作るとこうなります。
 ティラノサウルスがダンボールでできているのはともかくとして、BGMすらアカペラで済ませているという徹底ぶりには感心してしまいます。
 尚、Push It Films(http://www.youtube.com/user/PUSHITFILMS)では他にも「ダークナイト」がある模様。

落書き

Neta_001_cocolog_oekaki_2009_05_12_

 今年の大河ドラマにちなんだ髪型です。

工藤健策『信長は本当に天才だったのか』草思社

 本書の内容は「織田信長は天才である」という通説に疑問を投げかけ、『信長公記』などの資料及び著者の想像からその通説を否定しているものです。曰く、
「信長の上洛戦は成功をおさめたが、上洛後の舵取りは難しく、このあと一歩道を誤れば戦国の歴史から信長の名が消えてしまうほどの波乱がいくつもあった。信長はそれを何とか切り抜けるが、それは『天才』だからできたというより、天才でないがゆえに追った苦労と失敗からの血みどろの脱出だったように思える。」(P80)
「桶狭間以来の戦いの記録を読めば、信長が気のはやる性格のため、冷静な情勢分析ができない欠点を持っていたとわかる」(P122)
「本願寺戦では、思想性の欠如した“並”の武人にすぎない姿が暴露された。」(P177)
 引用はこのくらいにとどめようと思います。さて、どこから突っ込みを入れようか…。
 とその前に、私は敢えてここで言明しておきます。信長は天才である、と。その理由を一つ挙げるとすれば、尾張半国の当地もままならない一介の小大名が、天下統一のところまであと一歩のところまで来るというのは、天才にしかなしえない所業だからです。信長が「“並”の武人」ならとっくに滅亡するか、よくて他の大大名に従属していますって。
 又、本書では明智光秀の謀反を信長が見抜けなかったことを挙げて、「その信長を天才とはいえない」(P205)と断じています。
 しかし天才であっても、見抜けなかった実例は歴史上にあります。例えば、「創造的天才」と称されたユリウス・カエサルは、自らの暗殺を見抜けませんでした。しかも暗殺の実行犯の中には、自分の直属の部下であるカエサル軍団の軍団長がいたにもかかわらず、です。
 とまあこのように、本書はツッコミどころが結構あるので、歴史好きの方は読みながらツッコミを入れてみてはいかがでしょうか。

信長は本当に天才だったのか Book 信長は本当に天才だったのか

著者:工藤 健策
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

くもの巣ホテル(1936年、アメリカ)

 このアニメは、Free Movies & Documentariesで観ました。
http://www.moviesfoundonline.com/cobweb_hotel.php

監督:デイヴ・フライシャー
原題:The Cobweb Hotel

あらすじ…クモが経営するホテルには、たくさんのハエが囚われの身となっている。とそこへ、新たに2匹のハエがそのホテルに宿泊しにやってくる。

 冒頭の画質のひどさは…まあいいか。
 それはさておき、この作品では悪役のクモが、中盤以降はコテンパンにやられます。寧ろ、クモに同情すらしてしまうくらいです。
 ちなみに、この2匹が泊まろうとする部屋の番号が13(※キリスト教圏では不吉な数字)だったのは一つの小ネタでしょうな。

 フライシャー兄弟のカラー・クラシック 4 フライシャー兄弟のカラー・クラシック 4
販売元:ハピネット・オンライン
ハピネット・オンラインで詳細を確認する

忌野清志郎さん ご冥福をお祈りいたします。 「お***野郎 FM**」 10m04s 320x240 mp4v mp4a(1989年、日本)

 忌野清志郎追悼記念ということで、YouTubeで観ました。

 1989年の生放送の音楽番組で「FM東京のうた」をゲリラ的に歌った事件の動画です。
 生放送で「オマ○コ野郎!」と絶叫するとは、実に痛快ですな。放送局にとってはたまったものではありませんが、これがこの人の持ち味ですからねえ。

 ところで、歌の中で「タイマーが大好き」が「大麻が大好き」に聞こえますが、まあいいか。

【初音ミク】アナロ熊のうた【オリジナル】(2009年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6885074

 地デジカに対抗して作られたキャラクター「アナロ熊」(※著作権はありません)のテーマ曲を初音ミクが歌ったものです。ちょっと懐かしい感じがするメロディーです。
 ところで、公式サイト(http://www12.atpages.jp/analoguma/)ができていたのか…。しかも、公式サイトにあるプロフィールによると、「好きな食べ物:鹿」とあります。

      ┼╂┼
    ∩_┃_∩
    | ノ      ヽ
   /  ●   ● |
   |    ( _●_)  ミ
  彡、   |∪|  、`\  
  / __ ヽノ /´,>  )   
 (___)   / (_/
  |       /
  |  /\ \    
  | /    )  )   
  ∪    (  \
        \_)
アナロ熊(※著作権はありません)

諏訪春雄『天皇と女性霊力』新典社

 「天皇制を支えてきたのは女性霊力」というのが本書の要点です。
 で、終盤のP97以降は、女系天皇の論争に触れつつ(時代を感じさせるなあ)、アジア史における女帝、日本の女帝について述べています。

 尚、本書のP100では「平成天皇」と表記しています。念のために言っておきますが、在位中の天皇は今上天皇(譲位すれば太上天皇)であって、現在の今上天皇の呼称が「平成天皇」になるのは崩御された後のことです。

天皇と女性霊力 [新典社新書] (新典社新書) Book 天皇と女性霊力 [新典社新書] (新典社新書)

著者:諏訪 春雄
販売元:新典社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ひとり大地讃頌ver16(2008年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.flog.jp/j.php/http://www.nicovideo.jp/watch/sm4993231

 合唱コンクールの定番「大地讃頌」を一人で16回歌ってそれを1画面で表示しています。同じ顔の人間が同じ画面にずらっと並んでいる姿はある意味不気味です。
 ちなみに、間奏中に動いたりといった演出はなかなか心憎い。

大迫秀樹編著、つだゆみマンガ『他民族がひしめく無限の大陸 アフリカのことがマンガで3時間でわかる本』明日香出版社

 見開き右頁に文章、左頁にその文章に書いてあることを簡略にしたマンガを載せています。
 内容はアフリカの入門書といったところで、初心者向けの手軽なものです。
 それにしても、P178-179を読むと、モロッコで性転換手術って、そういう事情があったのか…などと個人的には納得しました。

アフリカのことがマンガで3時間でわかる本―多民族がひしめく無限の大陸 (アスカビジネス) Book アフリカのことがマンガで3時間でわかる本―多民族がひしめく無限の大陸 (アスカビジネス)

著者:つだ ゆみ,大迫 秀樹
販売元:明日香出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

カシオのMIDI音源、GZ-50Mで「ルパン三世のテーマ」(2009年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6458724

 カシオのMIDI音源「GZ-50M」で「ルパン三世のテーマ」を演奏してみたものなのですが、古い機材だけあって、音が微妙にショボくて(特にドラム)、中途半端なレトロ感が出ています。

ドラゴンクエストX発売決定(2008年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5508191

 あれ? ドラクエ9がまだ発売されていなかったのでは?
 …と思いきや、実はガチムチパンツレスリングMADです。筋肉ムキムキの白人男性たちとドラクエのテーマ曲が微妙にマッチしています。ただ、モンスターの一種として半魚人を出してもよかった。
 DQ9の公式サイト発表によると、現時点でのドラクエ9の発売予定日は7月11日となっておりますが、このテのソフトは発売延期を繰り返すのが慣例となっております。とりあえずドラクエファンはこのMAD動画を視聴してドラゴンクエスト9の発売を待つ…わけないか。

神社で巫女さんとエッチするアニメ(2008年、日本)

 この動画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4482697

 タイトルだけ見ると18禁かと思うかもしれませんが、これは釣りです。エロシーンは一切ありません。中味は映画「羊たちの沈黙」の嘘字幕シリーズです。
 しかし、字幕とセリフがところどころ合っているし、ジョディ・フォスターが恥らいながらガチムチパンツレスリングにハマったことを告白するのは面白い。よくできてるなあ…と感心してしまいました。

消されたヘッドライン(2009年、アメリカ)

 この映画は、「ブロガー諸君よ!スクープを狙え!ワシントン・グローブ社日本支社Presents『消されたヘッドライン』俺たち!市民ジャーナリスト試写会」で観ました。どうでもいいことですが、イベント名が長いですな。
 まあ、私は映画好きのただの変なおじさんですから、市民ジャーナリストを気取るつもりはないし、マス(大衆)に広く真実を知らしめようなんて使命感も持ち合わせておりません。せいぜい、思ったこと感じたこと考えたことを書くだけです。

監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレン
原作:ポール・アボット(BBC・TVシリーズ)
原題:STATE OF PLAY
備考:サスペンス

あらすじ…1人の女性の殺人事件と前夜に起こった別の殺人事件。ワシントン・グローブ紙の記者たちは、被害者女性と国会議員のスキャンダルを追ううちに、2つの事件の奇妙なつながりを見出す。敏腕記者のカル(ラッセル・クロウ)は、持前の智恵と行動力で事件の裏側に迫るが…。(招待状の紹介文より引用)

「ワシントンで友人を持ちたかったら、犬を飼うことだ」
 という格言がありますが、カル(ラッセル・クロウ)とコリンズ(ベン・アフレック)の「友情」を見ているとそれを想起します(詳しく言うとネタバレになるので控えます)。

 ところで、この作品は元々、BBCのTVドラマをハリウッド映画にリメイクしたものです。元のTVドラマを私は知りませんが、少なくともこの映画よりは長かったはずで、映画化に際しては色々と短縮・省略が為されたものと推察いたします。
 例えば、演出の一環として過去の回想シーンをちりばめてもよかったのに映画ではそれをしていないし、民間軍事企業や大物政治家などからの圧力や妨害工作がもっと描写されていてもいい。
 でも、これらを盛り込んでしまうと、とても2時間じゃ収まらないから、それはそれで仕方のないことなのでしょう。
 しかしながらそれだけストーリーが濃密になっており、映画の中ではわずか数日の間の出来事なのにも関わらず、そうとは思えないくらい立て続けに色々と起こります。
 これ、ちょっとでも気を抜いたらストーリーを把握できなくなるんじゃないでしょうか。

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31