この映画は、ファミ通の試写会で観ました。
試写会の会場を見渡したところ、男女の比率はおよそ半々ぐらい。又、若い人が比較的多かったように見受けられました。
監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ウィノナ・ライダー、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、カール・アーバン、ジョン・チョウ、エリック・バナ
原題:STAR TREK
備考:SF
あらすじ…多くの可能性を秘めながらも未だ人生の目的を見つけることのできない若きジェームズ・T・カーク。彼の父は自らを犠牲にして800名の乗員の命を救った惑星連邦軍戦艦の伝説のキャプテンだった。その話を亡き父の親友でUSSエンタープライズの現キャプテンを務めるパイクから聞かされたときに、カークもまた一士官候補生としてUSSエンタープライズで新たな可能性を求めて未知の宇宙へと旅立つことを決意する。遥かなる宇宙で彼を待ち受けていたのは、想像を絶する驚異の空間と、地球の未来をも脅かす未知なる存在だった。(パンフレットの紹介文より引用)
まず最初に断わっておきますが、この試写会で鑑賞するまで、私はスタートレックのドラマや映画を観たことがありませんでした。ですので、初見の者として批評いたします。
「スタートレックシリーズを全部観てから物を言え!」とのたまう人は他へどうぞ。
試写会で貰ったパンフレットをチェックしてみると、このエイブラムス版「スタートレック」は、「1966年に創作されたオリジナルのTVシリーズをヒントに再構築したリ・イマジネーションである」とのこと。
TVシリーズをもとに作った映画といえば、私が最近観た映画「消されたヘッドライン」が思い浮かびました。「消されたヘッドライン」は2時間という枠の中に詰め込みすぎているとの感を抱きましたが、それはこの「スタートレック」についても言えることではないかと思いました。
TVドラマシリーズなら、USSエンタープライズの個性的な乗組員たちを深く掘り下げて描写する話を盛り込めますが、映画だとそこまでする時間がない。この映画ではせいぜい、スポックとカークのそれぞれの少年時代を挿入することでこの二人の生い立ちが少々窺い知れる程度です。
でも、「ウォッチメン」のように上映時間を長くするのも、この映画の場合はどうかと思いますので(熱烈なファンならともかく、そうでない人は疲れてしまう)、これはこれで仕方がないのかもしれません。
ちなみに、悪役の名前がネロ(ローマ皇帝ネロは、キリスト教徒を虐殺した暴君として欧米では名高い)っていうのはわかりやすいなあ。その上、顔のペインティング(入れ墨?)といい、服装といい、いかにも悪役でございって感じですからねえ。
最後に、良かった点について。
この映画では肉弾戦あり、銃撃戦あり、宇宙空間でのシューティングありと、アクションがテンポよく展開していました。このあたりはハリウッドのアクション映画の定石通りといったところでしょうか。
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