デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく(2009年、アメリカ)
この映画は、試写会で観ました。
監督:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、ポール・ジアマッティ、トム・ウィルキンソン
原題:DUPLICITY
備考:クライム・エンターテインメント
あらすじ…Burkett&Randle社は創業150年を誇る老舗企業。業界トップに君臨し続けていることもあり、CEOハワード(トム・ウィルキンソン)はゆるぎない自信を持っている。一方、急速に業績を伸ばし始めているエクイクロム社のCEOディック(ポール・ジアマッティ)はB&R社の存在に神経過敏だ。同業者の二人は常に互いの動向を注視していた。そんな中、エクイクロム社は、業界内で誰もが不可能だと思っていた“驚異の新製品”をB&R社から開発するという情報を入手する。最高機密を守るB&R社は、元CIAのクレア(ジュリア・ロバーツ)を、“新製品”の情報をつかむエクイクロム社は、元MI6のレイ(クライヴ・オーウェン)を雇い、ライバル会社にスパイを潜入させようと目論んだ。だが、実はスパイ二人は大金を稼ぐために、お互いが巨大ライバル企業に潜入しようと共謀を働いていたのだ。(チラシの紹介文より引用)
冒頭、レイ(クライヴ・オーウェン)がクレア(ジュリア・ロバーツ)をナンパします。で、次のシーンではレイの部屋でクレアがパンツを穿く…って、もう肉体関係を持ったんですか! 手が早いですな。
で、その次はディック(ポール・ジアマッティ)とハワード(トム・ウィルキンソン)が空港で鉢合わせし、ショボい喧嘩を見せてくれます。尚、このケンカではセリフが流れず、スローモーションという演出なのですが、この場面で何を言ったのかは観客には容易に想像がつくし、二人の格闘自体が地味なので、これはこれで結構なんじゃないかと思います。
ところで、原題のDUPLICITYを手許の辞書(オックスフォード)で調べてみると、「deliberate deception」(計画的な詐欺)とありました。
実際、この映画ではDUPLICITYが二重三重に仕掛けられています。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、この複数の仕掛けによって終盤はドンデン返しが続きます。しかも、過去の回想が頻繁に入るので、ストーリーを追いかけるのが大変でした。
« 『スポーツゴジラ 第8号』スポーツネットワークジャパン | トップページ | 立元幸治『誰がテレビをつまらなくしたのか』PHP »
「2000年代映画」カテゴリの記事
- 天使の牙 B.T.A(2003年、日本)(2025.02.12)
- ガチバンII 最凶決戦(2008年、日本)(2025.02.11)
- 世界はときどき美しい(2007年、日本)(2025.02.08)
- リアル鬼ごっこ(2008年、日本)(2024.05.05)
- 乗り物シリーズ:見てみよう! 新幹線のれきし(2009年、日本)(2024.03.05)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく(2009年、アメリカ):
» docomo 新製品 [発売情報ブログ]
デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく(2009年、アメリカ) そんな中、エクイクロム社は、業界内で誰もが不可能だと思っていた“驚異の新製品”をB&R社から開発するという情報を入手する。最高機密を守るB&R社は、元CIAのクレア(ジュリア・ロバーツ)を..... [続きを読む]
» 『デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜』 (Duplicity) [Mooovingな日々]
デュプリシティスパイはスパイに嘘をつくを見ました。トニーギルロイ監督、ジュリアロバーツ、クライヴオーウェン、トムウィルキンソン、ポールジアマッティ。
創業150年の老舗企業のCEOハワードは、会社に自信を持つ。一方急速に業績をのばすエクイクロム社のCEOディックはハワードの会社に神経過敏だ。しかしお互いスパイを送り情報をつかもうとするが。じつは、雇ったお互いのスパイのクレアとレイは大金稼ぎに共謀しようと計画していた。
クレアとレイが元MI6という設定での企業スパイ同士がお互いにだまし..... [続きを読む]
» Duplicity (2009) [犬連れ国際結婚]
Clive Owen(クライヴ・オーウェン)の『The International』を観て、そんなに経っていないように思ったが、やっぱり、またクライヴが観たい!と思って、さっそく、ハズと一緒に彼の新しいフィルムを観に行って来た。ハズもクライヴの事が好き...... [続きを読む]
» 映画 「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~」 [ようこそMr.G]
映画 「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~」 [続きを読む]
» デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく [とりあえず、コメントです]
クライヴ・オーウェン&ジュリア・ロバーツ主演のクライム・ストーリーです。 ライバル企業に雇われたスパイたちの諜報合戦が面白かったです~ 2003年ドバイ。MI6のレイ(クライヴ・オーウェン)は 一人の美女(ジュリア・ロバーツ)に目を留め、声をかけた。 直ぐに二人は意気投合してベッドイン。だが、実はその美女クレアはCIAの諜報員だったのだ。 彼女は眠り込んだレイを横目にレイの持っていた機密文書をまんまと盗み出した。 そして数年後、それぞれの機関を辞めて企業スパイになっていた二人は 偶然N.Y.で再開... [続きを読む]
» 『デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜』(2009)/アメリカ [NiceOne!!]
原題:DUPLICITY監督・脚本:トニー・ギルロイ出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ試写会場 : 東京厚生年金会館公式サイトはこちら。<Story>元MI6の諜報員だったレイ(クライヴ・オーウェン)は産業ス...... [続きを読む]
» デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく [象のロケット]
イギリス諜報機関MI6のエージェントから産業スパイに転身したレイは、トイレタリー用品の大企業エクイクロムに雇われ、ライバルのB&R社を監視していた。 同じく先にB&R社へ潜入していた女・クレアは元CIAのエージェントで、レイとは因縁の恋仲。 クレアはB&R社が世界市場を席捲する新製品を発表するという極秘情報を手に入れるのだが…。 企業諜報合戦。... [続きを読む]
» デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~ [だらだら無気力ブログ]
『フィクサー』で企業の闇を描いたトニー・ギルロイ監督が、今度は産業 スパイの内情を描いたクライムサスペンス。トイレタリー業界で躍進著しい新興企業エクイクロム社は老舗のB&Rと シェア争いで激しく争っており、お互いに産業スパイを雇って相手企業の 動向に神経を..... [続きを読む]
» デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
『これは、生き残りをかけた“企業諜報合戦”』
コチラの「デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく」は、監督デビュー作の「フィクサー」が、アカデミー賞7部門にノミネートされたトニー・ギルロイ監督の最新作となる5/1公開のクライム・エンターテインメントなの...... [続きを読む]
» 「デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」 脚本家が演出をする弊害 [はらやんの映画徒然草]
原題の「DUPLICITY」というのは、「裏表二心あるということ」という意味だそ [続きを読む]
» 「デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく」いやあ、シンドイな~。 [シネマ親父の“日々是妄言”]
ジュリア・ロバーツ主演復帰作。相手役は、クライヴ・オーウェン。この組み合わせで思い出すのは、グダグダエロエロ映画「クローサー」…(爆)。「デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく」(東宝東和)。今回はスタイリッシュで、オシャレです。トニー・ギルロイ監督の、演出手腕が光ります。でも、付いていくのしんどかったな~!
トイレタリー商品の新興メーカー、エクイクロム社のCEO・ガーシック(ポール・ジアマッティ)は、老舗メーカー・B&R社の動向に異常なほど執着。B&R社のCEO・タリー(トム・ウ... [続きを読む]
» 特別試写会「デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」 [流れ流れて八丈島]
当直明けにうってつけの昼間の試写会に行ってきました新宿明治安田生命ホールで昼の11時半からの、マスコミ向けトークショー付き特別試写会「デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」です。冒頭、二人の巨大企業社長がつかみ合うシーンがスローモーションで流れる...... [続きを読む]
» デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~ [Diarydiary!]
《デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~》 2009年 アメリカ映画 - [続きを読む]
« 『スポーツゴジラ 第8号』スポーツネットワークジャパン | トップページ | 立元幸治『誰がテレビをつまらなくしたのか』PHP »
コメント