水子は人を祟るのか? 水子地蔵ルポ(2009年、日本)
この動画は、雑誌『禁断(近代麻雀2/15増刊号)』の付録DVDで観ました。
出演:渡辺則芳(性源寺住職)
場所:福島県性源寺
この動画によると、「水子が祟る」とされるようになったのは1970年代(オカルトブームがあった頃)からとのこと。水子の祟りの歴史って、意外と浅いんですねえ。
ただし、水子供養は江戸時代からあり(江戸時代中期に祐天上人が始めたとされる)、水子が日本人の心に深く根を下ろしているのは間違いありません。
又、動画の中では「仏教に祟りはない」として「水子の祟りはウソ」であると論じています。しかし、仏教にはなくても神道には祟りがあります(例:菅原天神、御霊神社)。
日本人の間に「水子の祟り」信仰が受け入れられていったのは、死んだ(あるいは中絶によって殺された)赤ちゃんに対する罪責感と共に、神道的な「祟り信仰」(恨みを残して死んだ者は禍いをもたらすとされる)の素地があったからだと思われます。
【参考文献】
『禁談 近代麻雀2/15増刊号』竹書房(目次)
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