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関裕二『藤原氏の正体 名門一族の知られざる闇』東京書籍

 平安時代に権力をほしいままにした(と同時に怨霊の祟りに脅かされた)藤原氏の成り立ちを論じたもの。
 本書の中で著者は、「中臣鎌足は、当時朝鮮半島の百済から人質として来日していた、百済王・豊璋その人ではないか」(P130)という推論を述べています。
 ただし、その根拠となると正直言って弱いと言わざるを得ない。本書で挙げた証拠は、首を塩漬けにする大陸の風習を持ち込んだこと、正式な官職に就かなかった(中臣鎌足は日本国籍がなかったから正式な官職に就けなかったのだという)ことです。
 首を塩漬けにする風習なら、何も豊璋だけが伝えられたわけではない。日本にやってきた大陸出身者は彼以外にもいくらでもいたからです。というよりそもそも、豊璋がこれを伝えたという証拠はないのです。
 又、正式の官職に就かず、臨時職の内臣(うちつおみ)にとどまったのは、大化の改新が文字通り「臨時」のものであったからだとも考えられます。

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