レッドクリフ Part 1(2008年、中国)
この映画は、『レッドクリフ Part 1』DVD発売記念ブロガー試写会で観ました。
監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン
あらすじ…赤壁の戦いが今、始まる!
そもそも私は、
(1)吉川英治版『三国志』を読破した。
(2)横山光輝版『三国志』を全巻所有(もちろん読破済み)している。
(3)KOEIの三国志シリーズで何度も中華統一している。
という、三国志については比較的ディープな人間であることをあらかじめ表明しておきます。
「原作厨うぜぇ」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはご容赦ください。
大喬(小喬の姉で、孫策の室)の存在が省かれていたり、赤壁の戦いの前哨戦が水戦ではなく陸戦になっていたりなど、三国志とは異なる部分が幾つも幾つも見受けられますが、それは映画化に際して変えたのだと考えれば、まあ納得しないでもありません。あの重厚長大なストーリーの一部分を切り取って2部作の映画にまとめる、そしてそれのみならず、外国人が見てもある程度わかるようにしないといけないのですから。
しかしながら、あえて一つツッコミを入れさせていただきます。
張飛の武器が蛇矛じゃない!
冒頭の長坂の戦いで、張飛は蛇矛じゃなくて槍を持って戦っています。衣装やセットであれだけ頑張っているんだから、こういう小さいところでもどうにかならなかったのかなあ…などと思ってしまいます。
ちなみに、関羽の方は青龍偃月刀っぽい武器を使っていました。
出典:横山光輝『三国志』24巻、P99
映画ではこの二人のベッドシーンがあります。そんなにエロくはありませんが、この映画自体が長いので、地上波で放送される時はカットされるかもしれませんな。
尚、試写会の上映が終盤に差し掛かる頃、映像がいきなり停止してパート2の予告編が流れるアクシデントが4度も起こりました。さすがに会場からは失笑が漏れていました。
上映後の係員の説明によると、機会のトラブルによるものとのこと。更にお詫びにということで招待券をいただきました。招待券はありがたい。
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レッドクリフ Part1 Standard Edition |
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>kei様
>諸葛藤様
コメントありがとうございます。書き込みの文章を読むに、二人とも「我こそは三国志マニアなり!!!」という自負を相当お持ちのようですね。
ちなみに、私は「比較的」と表現したのであって、これは「一般と比較すれば」という意味です。ディープさに関してはお二人にお譲りしますので、これを競うならもっとふさわしい場所でどうぞ。
投稿: 泉獺 | 2009年3月 9日 (月) 22時43分
はじめまして、諸葛藤と申します。
keiさんと同じような事を書こうと思ったのですが・・・。
先に書かれていたので少し違う事を。
そもそも上記の3点でディープは言い過ぎですね。
(原文読めないにしても)正史、演義を読み、その違いを言えたり、三国時代における何か一考察でも書かれているのであれば話は別ですが。
もう少し勉強しましょうといったとこですか?
ちなみに三国志検定なるものがありますが、あれの為だけに勉強してるのは「ディープ」とは違うとも先に申し上げておきます。
投稿: 諸葛藤 | 2009年3月 7日 (土) 19時55分
こんにちは、はじめまして。
レッドクリフという映画に関して、根本的な勘違いがあると思われるので、それについて書きます。ちなみに私は、三国志正史や詩文まで読んでいる者です。
そもそも「原作」って何でしょう?赤壁の戦いは史実です。三国志演義という、その時から千年以上たってから書かれた小説ではありません。
蛇矛を使わないのは当たり前です。そんなもの無かったのが史実ですから。
この映画は史実を元にして、詩文や考古学的事実、演劇、伝承などを取り入れた上で、さらに監督のオリジナルも含めて作られたものであり、実によく練られています。
演義しか知らない人が、演義と違うと文句を言うのはおかしいのですが、それがまかりとおっていますので、書かせていただきました。
投稿: kei | 2009年3月 7日 (土) 19時31分