ポール・ルメルル『ビザンツ帝国史』白水社
ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の歴史を、新書の形式で述べたものです。
とりあえず著者の言い回しに慣れれば、ビザンツ帝国の歴史の入門書としてはそこそこいけるのではないでしょうか。
とはいえ、本書を読む前に、歴史の大まかな流れ(ローマ帝国が東西に分裂したところから、ビザンツ帝国滅亡まで)をある程度把握しておいた方がいいでしょう。
又、本書では神学論争(三位一体や単性など)が重要な要因の一つになっているらしく、相当の分量を割いていることを指摘しておきます。部外者(例えば私のような異教徒)にとっては、ぶっちゃけどうでもいいことなのですが、当事者たちは大真面目にこの問題に取り組み、死すとも譲れぬ問題である…、神学論争はそういうところがあるんだなあと、読んでいて思いました。
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ビザンツ帝国史 (文庫クセジュ) 著者:ポール ルメルル |
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