金賛汀『朝鮮総連』新潮社
朝鮮総連成立の経緯から、朝鮮総連がいかにして北朝鮮の走狗となり、またいかにして現在の惨憺たる状況になったのかを述べています。
今、朝鮮総連は世間からすっかり悪者扱いされていますが、この新書に書いてあることだけを見ても、悪者扱いされるに充分な組織だということがわかります。例えば…
・北朝鮮は「地上の楽園」だと騙して数多くの在日朝鮮人を帰還させた。
・「拉致はない」「黄長燁は亡命していない」などウソをついた。
・在日朝鮮人からことあるごとに金を巻き上げて、北朝鮮に「忠誠の贈り物」として送っていた。
・批判者を集団で脅し圧力をかけていた。
・朝銀信用組合の破綻で、朝鮮総連への不正融資が明らかになった。
他にもあるのですが、一々挙げていたらキリがないので省略。
北朝鮮が潰れないのは不思議ですが(重村智計『北朝鮮はなぜつぶれないのか』を参照されたし)、こうして見ると朝鮮総連がいまだに潰れないのも不思議です。
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朝鮮総連 (新潮新書) 著者:金 賛汀 |
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