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中野京子『危険な世界史』角川書店

 「世界史」と銘打っていますが、扱っているのはもっぱら近代ヨーロッパ史です。巻末の著者略歴を見ると、この人の専攻は「ドイツ文学、西洋文化史」とあるから、そうなるのもやむをえないのかもしれません。とはいえ、アジアにもアフリカにも、南北アメリカなどにも危険な歴史ネタは掘り起こせば幾らでも出てくることをお忘れなく。
 では、この本にはどんな「危険な」話が載っているのかというと…。
「どんな病気でもすぐ瀉血」(P16)
「父王に殺されかけた軟弱息子」(P55)
「さまよえるハイドンの頭蓋骨」(P110)
 などは確かにそうだと言えるでしょうが、
「そびえる太陽王」(P27)
「ナポレオン『百日天下』に右往左往の彫刻家」(P47)
「ヨーゼフ二世、水戸黄門になる」(P85)
 といった笑える話も収録されています。

 ちなみに、表紙を飾る、蒼白い顔をした長髪の男性は、スペイン・ハプスブルク王朝のカルロス二世。「血族結婚くり返しの果てに」生まれたため、「生まれつき心身虚弱な、生命力衰えはてた」状態であり、「片足を引きずり、知能は低く、終生、医者や祈祷師や占星術師たちに囲まれて暮らした」とのこと。
 うん、これは危険なネタだ。

危険な世界史 Book 危険な世界史

著者:中野 京子
販売元:角川グループパブリッシング
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