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JESUS 奇蹟の生涯(2004年、独・伊・米)

監督:ロジャー・ヤング
出演:ジェレミー・シスト、ゲイリー・オールドマン、ジャクリーン・ビセット、デビッド・オハラ、アルミン・ミューラー・スターヒル、デブラ・メッシング
原題:JESUS

あらすじ…平凡な大工として生活していたナザレのイエスは、神の言葉を伝える使命に目覚める。イエスが繰り広げる様々な奇蹟の力で、教えは瞬く間に民衆に広がっていった。脅威を感じたユダヤ教の祭司たちは、彼を罠にかけようとする。弟子であるユダに裏切られ、ユダヤ総督ピラトの前に引き出されたイエス。ピラトは祭司たちの憎悪を利用し、イエスを処刑するように仕向ける。自らの運命を悟り、苦悩するイエス。その前に現れたサタンは、時空を超え、争いを繰り返す人間の愚かさをイエスに見せつける。だが、悪魔の誘惑を退けたイエスは、十字架と共に、運命のゴルゴダの丘に向け歩み始めた……。(パッケージの紹介文より引用)

 まずは、突っ込みどころを少々。
 マリアの31年前の回想のシーンでは、マリアとヨセフが31年後と同じ役者で登場しています。一応、マリアの髪を黒くして強調したり、ライトを強く当てて皺を隠そうとして、少しでも若く見せようとしてはいますが、いくらなんでもそりゃ無理があるだろ、と突っ込みを入れたくなります。
 又、悪魔が見せた映像の中に十字軍が戦うシーンが出てくるのですが、ここに登場する十字軍の軍勢は、たったの六騎。予算の制約という現実の壁を痛切に感じます。
 とはいえ、映画全体を通してみると、服装やセット、小道具など、結構頑張っているのが見受けられます。

 ところで、聖書の中ではイエスが笑ったという記述がなく(※ユダの福音書にはある)、そこからイエスは笑わなかったというのが定説となっていますが、こちらのイエスは大笑いすることがあります。まあ、例えばカナの婚礼という目出度い場所で沈痛な面持ちをしていたら興ざめでしょうな。

 最後に、イエスが現代の町に現代人の格好をして登場し、そこへ子供たちが笑顔で駆け寄ってくるシーンがあります。ここには強い(というより露骨な)宗教的メッセージ性を感じ、心の中でズッコケてしまいました。メル・ギブソンの「パッション」のように、復活で止めておいたほうがよかったんじゃないかと思います。

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