パコと魔法の絵本(2008年、日本)
この映画は試写会で観ました。客層には女性や子供連れが多かったです。
監督:中島哲也
出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也
備考:大人のメルヘン
あらすじ…変人だらけの病院。クソジジイの大貫は、一日しか記憶が持たない女の子・パコのために、病院のみんなと一緒にパコの絵本「ガマ王子VSザリガニ魔神」のお芝居をする。
パコは事故によって両親を失ったのみならず、脳の記憶にも障害を持つ。一旦寝ると、その日のうちに憶えたことを全て忘れてしまうんです。
朝、目が覚めると枕元に絵本があって、そこには母親からパコの誕生日を祝うメッセージが書いてある。パコはそれを見て、今日が自分の誕生日だと思い込むんです。それを毎日繰り返す。(しかも、パコは両親が生きていると思いこんでもいる)
ずっと自分の誕生日を祝い続けている、というのは怖いですね。本人はハッピーかもしれませんが…。
そんなパコが最期を迎えた時は、こう言うのも不謹慎かもしれませんが、正直ホッとしました。あるべき世界へ逝ってくれたか…と。
ところで、この映画には数多くの小ネタがちりばめられています。アムロ・レイ「父さんにもぶたれたことないのに」や、吉田拓郎の歌、ドリフのタライ、などなど。
知っている人が見れば意味がわかってニヤリとさせられる仕掛けとなっています。
次に、CGと実写の融合について。劇ではCGのキャラクターたちが派手なアクションを見せています。病人や怪我人にはできないアグレッシブなアクションです。
それから、役所広司と土屋アンナのツンデレを見ることができます。ツンデレ乙。
追伸:試写会に限らないのですが、映画には当たりはずれがあります。ところで今回の映画は「当たり」でした。國村隼や阿部サダヲのギャグもよかったし、ガマ王子と大貫とのシンクロ具合もよかった。
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メイキング オブ 「パコと魔法の絵本」と「いつもワガママガマ王子」 販売元:よしもとアール・アンド・シー |
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パコと魔法の絵本 オリジナル・サウンド・トラック アーティスト:サントラ,SUBLE,Frog Will Eat Itself,木村カエラ with 包帯バンド,木村カエラ&包帯バンド,及川リン,小坂一也,Barbara Borra |
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「パコと魔法の絵本」試写会 よみうりホールで鑑賞
んん?「ゲロゲーーロ、ゲロゲーーロ」って関西のお笑い芸人のギャグだよね?
誰だっけ?
すっかり忘れちゃっていて名前も出てこない、また年のせい?
中島監督の作品であるということと、豪華出演者たち、さらにカメオで出演する皆さんの姿を拝見しようとひそかに楽しみにしていた作品。
内容的には「ポニョ」?みたいな感じかと思っていたのですが、子供向けのお話が軸ではあっても、さらに裏をかいたようなストーリー展開があって、面白いと思いました。
相変わら... [続きを読む]
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『パコと魔法の絵本』
公式HPはこちら
←クリック
●あらすじ
有る所に、鞭打ち症の老齢のオカマ(國村隼)や大人の俳優に脱皮出来なかった元有名子役(妻夫木聡)や消防車に轢かれた消防士(劇団ひとり)やとんでもない物に銃で撃たれたヤクザ(山内圭哉)と... [続きを読む]
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歴代の出演した俳優さんがこぞって「(着いて行くのが)大変だった。」という中島監督。
そんな監督の新作「パコと魔法の絵本」を観てきました。今回は俳優さん達の方が一枚上手(笑)で、監督に上手く対応していたようですが。・・・正直、「なんでこのオヤジ(失敬)から、こうも甘い美しい色あい(私見、舐めたら甘く感じそう)とファンタジー溢れる作品が生み出されるのか???」と毎回思う・・・(笑×2)
今回は特に監督お得意(なのかな?)の、「いきなり劇中歌って踊って=宝塚。」な状態を無理に作る必要がなかったので... [続きを読む]
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パコと魔法の絵本は劇場で先月18日に鑑賞したが
結論は面白さの中に所あり良い感じだったね
内容は人間嫌い大貫が記憶障害の少女と出会って
少女のため他の入院患者と劇をする展開だった
役所が大貫でパコとの出会い変わる演技は流石で
ウィルソンがパコで同じ事... [続きを読む]
TBありがとうございました。
こちらからは送れないようなのでコメント欄に残しておきます。
確かに映画には当たり外れがありますよね。当たりなら1800円でもいいですが、外れると・・・たまったもんじゃありません。
投稿: dai | 2008年9月26日 (金) 23時22分