死国(1999年、日本)
監督:長崎俊一
出演:夏川結衣、筒井道隆、栗山千明、根岸季衣、大杉漣、佐藤允
主題歌:米良美一
あらすじ…15年ぶりに故郷の高知を訪れた比奈子。祭りの縁日で偶然にも初恋の文也と再会し、幼なじみの莎代里が11年前に変死したことを知る。莎代里の家は先祖代々、死者を呼び出す”口寄せ”をする家系でその最中に悪霊に取り殺されたという。同じ頃、母・照子は莎代里をよみがえらせるために禁じられた儀式を行っていた。(パッケージの紹介文より引用)
冒頭の子供時代のシーンではわからないところがいくつか出てきます。例えば莎代里が自宅で「口寄せ」をやっているのはなぜなのかちょっとわからない。
しかしこういった疑問は、主人公たちが大人になってから徐々に明らかにされていきます。
子供の頃にはそれが何かわからなかったものが、成長するにつれて「ああ、そういう意味だったんだ」とわかるようになる…。これは誰でも多かれ少なかれ体験していることなのではないでしょうか。
ところで、明神比奈子(夏川結衣)と秋沢文也(筒井道隆)が川原にいるシーンで、二人が「何かいる」と感じるのですが、その時、画面の左端に「何か」黒いものが見えました。映っていたのはわずかでしたが、「何かいるな…」と感じさせるには充分な演出だと思いました。
又、日浦莎代里(栗山千明)が文也の肩の上に手を置いて、文也は比奈子だと思って話をする、という演出もなかなか心憎い。この時の栗山千明の無表情もいい味を出しています。
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