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佐藤優『国家の自縛』産経新聞社

 外務省のラスプーチンこと佐藤優起訴休職事務官が産経新聞の斉藤勉元モスクワ支局長のインタビューに答えたもの。
 その中で私が注目したのが、以下の部分です。

 これはアカエフ長期政権が崩壊した中央アジアの旧ソ連・キルギス問題と非常に関係していると思うんです。中国は情報をずっと隠していますけれども、このキルギスと国境を接した新疆ウイグル自治区は今、大変な状況にあるんです。民族独立運動は昔からあるんですが、最近そこにアルカーイダが大分入ってきて爆弾事件も頻発しています。その新疆ウイグルのアルカーイダを押さえるのに大きな役割を果たしていたのがキルギスの首都ビシュケクにある反テロリストセンターなんです。
(中略)
 ところがキルギスの混乱で反テロリストセンターは今、よく機能してないんですよ。そうするとテロリストたちがウイグルに入って来る可能性があるんですね。中国はそれを非常に恐れている。(P55)

 だとすると、オリンピック前から中国各地でテロをやっているテログループの中にはアルカイダ系の組織があるということになります。で、中国はそれを隠していると。
 まあ、中国にしてみれば、北京オリンピックで大変な時にテロが頻発するのも厄介でしょう。しかしその中でも、「中国国内でアルカイダがテロをやっている」というのはさらに厄介です。それならまだ「民族運動の過激派がテロをやっている」と言った方がマシなのでしょう。

国家の自縛 Book 国家の自縛

著者:佐藤 優
販売元:産経新聞出版
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