養老孟司+テリー伊藤『オバサンとサムライ』宝島社
養老孟司とテリー伊藤が対談したもの。
『バカの壁』や参勤交代など、話題は多岐に渡るのですが、題名にある『オバサンとサムライ』はどういうことかと言いますと、
テリー――とすると、先生。僕らは、ここでずっと「サムライはどこへ行った」とか「日本人は武士道を忘れてしまった」とかって言ってましたけど、もしかしたら、武士道を学ぶよりも、「オバサン道」を学んだほうがいいってことですか?
養老――うん。長生きしたけりゃオバサン道のほうがいいね。だいいち、切腹しなくていいんだから。
(P216)
ということなんです。しかも、そのオバサン道の具現者として扇千景を取り上げ、巻末にはテリー伊藤と扇千景の対談も載っています。
それを読んでいると、ストイックな武士道よりも、オバサン道の方が気楽でハッピーになりやすいというのがわかります。もちろん、「安易な道に堕するのはケシカラン!」とのたまう苦行者から反論が聞こえてきそうですが、そんな苦行者は扇千景と戦ってみるといいでしょう。
私はその戦いを生温かい目で見守ることにします。
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オバサンとサムライ 著者:養老 孟司,テリー伊藤 |
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