重村智計『北朝鮮はなぜ潰れないのか』ベスト新書
そういえば金日成主席が死んだ時に、「北朝鮮は数年以内に崩壊する」と盛んに言われていましたが、北朝鮮は大量の餓死者を出しつつも現在も存続しています。
そんな国がなぜ潰れないのか? 重村氏は5つの理由を挙げています。
(1)中国と韓国が崩壊を望まなかった。
(2)儒教的価値観が体制を支えた。
(3)軍事優先でクーデターを防いだ。
(4)徹底した秘密警察の取り締まり。
(5)金大中政権の太陽政策が助けた。
逆に言えば、これらの理由がなくなってゆけば、北朝鮮は潰れるということになります。
ちなみに、(5)の太陽政策は盧武鉉政権の親北政策に受け継がれましたが、その後の李明博政権では方向転換がなされたので、現時点では消滅したとみていいでしょう。
とすると残るは(1)~(4)ですが、次に消えるのはどれでしょうか?
例えば(1)だって、「今のところは」という状態であり、「いつまでも南北分断状態であって欲しい」など、特に韓国は思っちゃいない。
又、(3)だって、いくら軍事優先(先軍政治)と言っても、軍隊に回す燃料さえ事欠く有様では…。
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北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書 157) 著者:重村 智計 |
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