芳子ビューエル『なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか?』中経出版
著者の芳子ビューエル女史は通販ベンダー(メーカーと通販会社の間に立って、通販カタログ・テレビ通販・ラジオ通販の企画に則って商品を提案し、その商品を納める業者)として活躍していて、しかも通販コンサルタントもやっているという、通販業界の中ではプロ中のプロと言っていいでしょう。
その著者が、本書の中でテレビショッピングの仕組、特徴、歴史などを述べているのですが、その中で私が注目したのが、「キラーワード」という、視聴者に買いたい気持ちを引き起こさせる殺し文句の数々です。
ちょっと紹介しますと…
「ここでしか買えません」
「このセットは今回限りです」
「このチャンスを逃したら、次回はいつになるかわかりません」
「今ならまだ間に合います」
「これだけの品質でこのお値段、他にはなかなか見つかりません!」
「もう○○に悩むことがなくなります!」
テレビショッピングで聞いたことのあるフレーズがいっぱい出てきます。
こういったキラーワードの他にも、テレビショッピングでは、視聴者に買う気を起こさせる様々な仕掛けを施していることが書かれています(仕掛ける側の人間が手口をバラしているので説得力があります)。
もしもTVショッピングを利用していて、「何で自分はついつい買ってしまうんだろう…?」と疑問に思っている方は、本書を読んでみるといいのではないでしょうか。
![]() |
なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか? 著者:芳子 ビューエル |
« Catchy TO THE RADIO 第一回 ポイントサイトの決定版!High Stageの使い方!(2008年、日本) | トップページ | AYUSE KOZUE "こよいキミに恋をして" »
「書評(経済)」カテゴリの記事
- 牧田幸裕『ラーメン二郎に学ぶ経済学』東洋経済新報社(2019.05.08)
- 日高義樹『2020年 石油超大国になるアメリカ――追い詰められる中国 決断を迫られる日本』ダイヤモンド社(2019.05.06)
- 苫米地英人『カジノは日本を救うのか?』サイゾー(2018.11.06)
- 『日本貨幣カタログ2017』日本貨幣商協同組合(2018.11.05)
- 大竹慎一『ウォール街からの警告 トランプ大恐慌』李白社(2018.11.04)
« Catchy TO THE RADIO 第一回 ポイントサイトの決定版!High Stageの使い方!(2008年、日本) | トップページ | AYUSE KOZUE "こよいキミに恋をして" »
コメント