監督:アレックス・コックス
出演:ロベルト・ソサ、ブルーノ・ビチール、ヴァネッサ・ボウシエ、ザイーデ・シルヴィア・グチエレス
備考:1992年サン・セバスチャン国際映画祭主演男優賞、1993年サンタ・バーバラ国際映画祭グランプリ・監督賞受賞、劇場公開題名は「PNDC―エル・パトレイロ」
あらすじ…警察訓練学校を出たてのハイウェイ・パトロールマン、ペドロは理想に燃える青年である。他の警官たちのようにハイウェイでワイロを受け取ったりすることができない。そんとあめ、妻には収入が少ないとぼやかれ、上司からは養豚トラックで混雑する通称ブタ街道に左遷されてしまった。しかし正義漢ペドロもいつしかワイロを受け取り、汚職に手を染め、売春婦相手に浮気をしてアルコールに溺れていく。そんなある日、同僚を麻薬ディーラーに殺された彼は復讐を決意する…。(パッケージの紹介文より引用)
日本・アメリカ・メキシコ合作となっていますが、舞台はメキシコのみ。出てくるのはメキシコ人ばかり。アメリカと日本はどこにある?
それはさておき、警察組織も相当腐っていますな。主人公のペドロだって後半は運び屋から強奪した麻薬をしこたま隠し持っているのですから。
まあ、そういう腐敗臭を堪能するのも悪くはありません。B級時代劇のような勧善懲悪じゃ物足りない人間にとっては、悪の汁もまた美味なのですから。
ちなみに、ペドロが交通違反を見逃す代わりに運転手の若い女性を食事に誘うが、食事を取る場所はその女性の実家だった! しかも女性の父親と一緒に食べてる! その気まずい雰囲気を観ていると、何ともこそばゆい感じがしました。この映画には、こういった小ネタがそこかしこにあるのです。
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