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火星人メルカーノ(2002年、アルゼンチン)

 この映画はYahoo!動画の「映画」コーナーで観ました。尚、残虐な描写(人間の肉片や骨片が飛び散る)があるので、誠に勝手ながら個人的にR-15指定とさせていただきます。
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00344/v01596/

監督:ファン・アンティン
音楽:レアンドロ・フレスコ
備考:アニメ作品、個人的にR-15指定

 まず、絵のクオリティについて。
 映画「河童のクゥと夏休み」のCMが合間に流れていたのですが、それと見比べてみると日本のアニメ技術がどれだけすごいのかがわかります。

 次に、ストーリーについて。
 正直言って、なんとも救いようのない話ですなあ。町には犯罪がはびこっているし、出てくる人間はどいつもこいつも悪人ばっかりだし、警備員もロクに仕事してないし、オチは地球滅亡だし…。
 これを観た世界中の子供たちは、「アルゼンチンって、ひどい国だなあ」などと思うんじゃないでしょうか。アルゼンチン、それでいいのか!?

 それにしても、最後に登場人物たちがいきなり歌い、踊り出すのには笑ってしまいました。ちょっと待て、お前ら今まで殺し合いをしていたんじゃなかったのか!?

DVD 火星人メルカーノ

販売元:アップリンク
発売日:2005/07/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2000年代映画」カテゴリの記事

コメント

>タニィ様
アルゼンチンタンゴよりも情熱的なコメントありがとうございます。
 あの作品には、「サウス・パーク」や「ファミリー・ガイ」のようにブラックユーモアや風刺があり、その点でも仰るとおり、子供向けというより大人向けです。

TBありがとうございます。
日本と比較されるとほんとアルゼンチンは形無しですね。映像に映るこの国は泉獺さんのおっしゃるとおり救いようのない国ですが、解釈には文化の違いを感じます。
現地を知る者としてはこのアニメ、子供向けには作ってないな、と。また当時のすさんだ現状を知る子どもたちに対しては「こうなってはイケナイヨ」という警告を含めた内容であるとも理解できたり。
救いようのないストーリーは、アルゼンチン世の中への痛烈な風刺、皮肉、といったメッセージが込められた大人や政治への批判アニメ(R-15指定には個人的に賛成)的側面も。若手作家たちが奮起して作ったわけですから。
実際昨日まで使ってた自分の銀行口座が封鎖されお金が下ろせなくなってしまった国に暮らす人々の怒りや教訓がこのアニメから感じられます。かわいくないキャラもそうした視点で眺めていくうち個人的には愛着も。
色々長々書いてすみません、失礼しました。

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