スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい(2006年、アメリカ)
この映画は5月8日(火)、中野の試写会で観てきました。
主演:ベン・アフレック、アンディ・ガルシア 、アリシア・キーズ
監督:ジョー・カーナハン
上映:1時間48分
備考:R-15、アクション、B級
あらすじ…かつてラスベガスの人気マジシャンであったエースはマフィア達のコネクションを伝い、裏社会で一気にのし上がる。しかし、所詮素人に過ぎない彼は、遂に一線を越え逮捕されてしまう。マフィアを裏切り、FBIに情報を流すエースにマフィア界のボス、スパラッザの怒りに触れ、自分の心臓に100万ドルの報奨金がかけられる!今エースと100万ドルをめぐり、殺し屋達とFBIの空前絶後の殺し合いが始まる!!タイムリミットは18時間、殺るのは誰だ!?(招待状の紹介文より引用)
主人公のエースことイズラエルが裏社会でのし上がっていく過程や、殺し屋たちの設定などは、冒頭のFBIのブリーフィングで簡単に述べられているだけです。
なぜこうなったのかというと、おそらくそういった周辺部分を作り込む予算がなかったからではないかと推測します。
それはさておき、殺し屋やFBI捜査官などが、イズラエルのいるホテルへやってきて凄絶な殺し合いをするのですが、その間に主人公は何をやっていたのかというと、何もしていないんです。
ホテル最上階のフロアを貸し切って、娼婦たちを集めて乱痴気騒ぎをした後、他の女に代えろとか言ってる。そして、逃げるでもなく、戦うでもなく、ただ部屋でダラダラしている。FBIと司法取引の交渉中で身動きが取れないとはいえ、だらしないと言わざるを得ない。アクション映画の主人公でこんな情けないのは私は初めて見ました。
主人公がこんなザマなので、殺し屋やFBIが彼の代わりにアクションするわけですが、殺し屋の数が多いのと、それから各自が同時進行でバラバラに行動し、尚且つそれに合わせて場面転換が頻繁に行われるので、観ている方はついてゆけずに混乱してしまいます。
「あれ? こいつ誰だっけ?」
「会話についていけねえ」
と思うこともしばしば。設定や人物関係は、パンフレットに目を通しておかないと把握しづらいものがあります。
ちなみにこの映画はR-15指定です。R-15指定だけあって、血がバンバン飛び散ります。血を見るのは苦手という人は見ない方がいいでしょう。(←一応、このように警告しておきます。念のため)
最後に、良かった点についても言及しておきましょう。
この映画の良かった点は、主役から端役に至るまで、どいつもこいつもキャラが濃いということです。中には、無駄に濃いのもいましたが。
この濃すぎるキャラたちによって、この映画はアクの強い、実に個性的な映画となっているのです。
![]() |
![]() |
スモーキン・エース (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第3弾) [DVD] 販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン |
« インビジブル(2000年、アメリカ) | トップページ | ロード・オブ・ウォー(2006年、アメリカ) »
「2000年代映画」カテゴリの記事
- 鞍馬天狗のお年寄りの交通安全(2002年、日本)(2023.06.01)
- ソウ(2004年、アメリカ)(2019.06.05)
- リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い(2003年、アメリカ)(2019.04.24)
- 頭山(2002年、日本)(2019.04.12)
- オリエント急行殺人事件~死の片道切符~(2001年、アメリカ)(2018.02.20)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい(2006年、アメリカ):
» セロのマジックと手品のことなら [セロのマジック]
マジックとセロの面白情報を公開しています。少しでも役に立てたらうれしいです。 [続きを読む]
» スモーキン・エース @試写会 [シュフのきまぐれシネマ]
スモーキン・エース
/暗殺者がいっぱい 5/2(水)@サイエンスホール
監督:ジョー・カーナハン
出演:ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、レイ・リオッタ 他
配給:UIP映画
タランティーノやガイ・リッチーを超える?!
んなコト絶対にあ... [続きを読む]
» 映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」 [映画専用トラックバックセンター]
映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」に関するトラックバックを募集しています。 [続きを読む]
» 映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」 [しょうちゃんの映画ブログ]
2007年35本目の劇場鑑賞です。「NARC ナーク」のジョー・カーナハン監督作品。報酬100万ドルを我がものにせんと猛者たちが入り乱れるさまをバラエティに富んだキャストの豪華競演で放つ、ノンストップ・バイオレンス・アクション。マフィアへの背信によってその首に賞金を...... [続きを読む]
» ジョー・カーナハン監督「スモーキン・エース」 [詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)]
監督 ジョー・カーナハン 出演 ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、アリシア・キーズ
FBIが盗聴したマフィアのボスをめぐる電話がきっかけで殺し屋が集まってくる。彼らはマフィアの秘密を知っていると思われるマジシャンを殺そうとし、FBIはマジシャンを守ろうとする。マジシャンから証言を引き出し、マフィアを壊滅しようとする。
別におもしろい話ではない。
殺し屋はマジシャンを殺せばそれでいいのだけれど、殺すためにはマジシャンを狙っている殺し屋が邪魔。先に殺されてしまっては仕事にならない。というわけ... [続きを読む]
» スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい 2007-24 [観たよ〜ん〜]
「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」を観てきました〜♪
ベガスのマジシャン、イズラエル(ジェレミー・ピヴェン)はマフィアに憧れマフィアの真似事を始める。ど素人のイズラエル、裏社会を混乱させ、逮捕されてしまう。イズラエルはFBIと司法取引しようとする・・・
人気Blogランキング
↑
押せば、殺し屋がいっぱいやってくるかも!?
... [続きを読む]
» 「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」 [NOHOHONブログ]
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「M:I:3」の監督を蹴ったジョー・カーナハン、こちらも変装マスクが出てくる。あちらと違って至極アナログな作り方だ。しかも相手が死んでないと出来ない様な強引な方法。
ストーリーは単純なのにやたらと登場人物多いので混乱する所もあるが...... [続きを読む]
» 映画:スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい [駒吉の日記]
スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい(シネマイクスピアリ)
「彼が事件そのものだ」
西海岸かマイアミだったか?リゾートホテルを舞台にした銃撃戦の映画ってどっかで観たような・・・(「ドミノ」とか)
サブタイトル?の「暗殺者がいっぱい」・・・確かにその通りなん... [続きを読む]
コメント