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JM ジョニー・ネモニック(1995年、アメリカ)

主演:キアヌ・リーブス
監督:ロバート・ロンゴ
共演:ビートたけし、ドルフ・ラングレン、アイス・T、ディナ・メイヤー、ヘンリー・ロリンズ

あらすじ…2021年、全世界は巨大コンピューター・ネットワークに覆われ、人類の多くはNASと呼ばれる奇病に苦しんでいた。脳に移植したシリコンチップで情報を運ぶ”記憶屋”ジョニーはある情報の密輸を請け負うが、許容量を超えてしまい、24時間以内に取り出さなければ命さえ危ない。しかもそれはファーマコム社が開発したNASに関する極秘情報だった!?タカハシ率いる犯罪組織”ヤクザ”に追われる中、人類存亡を賭けた戦いが始まった!(パッケージの紹介文より引用)

 ビートたけしがハリウッド映画に出演するということで、日本でちょっと話題になった映画です。しかし、その後ビートたけしは「HANA-BI」「座頭市」で、キアヌ・リーブスは「マトリックス」とヒット作を出して話題になりましたが、この映画はサッパリ話題にならず、すっかり忘れ去られています。
 なぜか? その答えは、映画を実際に観るとわかりました。映画自体がショボいのです。

 まず、冒頭に北京のシーンが出てくるのですが、そこに出てくる漢字がおかしい。中国大陸は簡体字なのに、なぜか繁体字が出てきます。
 又、北京のホテルの一室(ジョニーが情報を受け取る場所)を見ると、いかにもアメリカ人が中国っぽいものを部屋に配置して中国っぽく見せている感じがします。

 それから、「人類存亡を賭けた戦い」と銘打ってますけど、キアヌ・リーブスは基本的に逃げ回っているだけで、殺されそうになったら反撃して逃げるの繰り返しです。しかも、自分が助かりたいという思いだけで戦っているところがありますので(彼はお金のために情報を運んでいるのであって、人類を救うなんていう使命感は全くない)、ヒーローとしてはだらしがない。

 次に、敵役のビートたけし(ファーマコム社の手先となってジョニーを追いかける、ヤクザのタカハシさん)について。こちらは殆ど戦いらしい戦いをしないうちに終盤へと至り、部下の裏切りに遭って死んでしまいます。これでも一応アクション映画なんだからこの人のアクションを見せてもよかったのですが、そういうおいしいところは、この人を殺した部下が持って行っています。まあ、アクション自体がショボいので、別にやらなくてもいいんですが。

 他にも、ヤク中のイルカがどう見ても作り物にしか見えない、160GBの容量に320GBものデータが入るわけないしリミッターだってついているだろう、ヒロインがあんまりかわいくない、などなど色々と突っ込みを入れたいところはありますが、これくらいにしておきます。

 最後に、一つくらいは誉めておかないといけませんな。サイバー空間でのCGが、当時(90年代)の技術ではよく頑張っていたと思います。マトリックスに較べれば全然ショボいし洗練されていませんが、当時の水準としては良かったのではないでしょうか。

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