リアル鬼ごっこ(2008年、日本)
監督:柴田一成
出演:石田卓也、谷村美月、大東俊介、松本莉緒、吹越満、柄本明
原作:山田悠介『リアル鬼ごっこ』
備考:アクション
あらすじ…高校生・佐藤翼は、敵対する不良グループに追われ、全力で走っていた。追い詰められて捕まりそうになった瞬間、気がつくと彼は別の日本(パラレル・ワールド)にいた。そこでは独裁的な国王が、佐藤姓を持つ人々を標的に、捕まれば死刑という究極の鬼ごっこを強要していたのだ。(パッケージ裏の紹介文より引用)
原作は未読。
さて、物語では主人公が突如としてパラレル・ワールド(並行世界)に転移して、少し経ったところで「妹」の佐藤愛が登場して説明はしてくれるのですが、あの状況下で理解しろというのはかなり難しい。それでも主人公は何とか吞み込まないと生き残れないのだから大変です。
とはいえ、並行世界というモチーフは、SFやファンタジーで使われているものなので(例:映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」、萩原朔太郎の小説「猫町」)、その方面のファンなら理解できるんじゃないでしょうか。
この映画の並行世界の概念について詳しく言うとネタバレになりかねないので、これ以上は差し控えます。
次に、鬼について。鬼が人間を追いかけて殺す、というのはホラー作品ではよくあることです。例えば「13日の金曜日」や「ハロウィン」では殺人鬼が追いかけてきますからね。
ただ、今作の鬼は国家が動員した囚人というのが特色です。囚人を手っ取り早く調達できる戦力と見なしているのでしょうか。まあ、リアル鬼ごっこをやるような滅茶苦茶な国なら、司法がまともに機能しているわけがないし、囚人を集める手口だってどうせロクなものでもあるまい。
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