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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年、アメリカ)

監督:マット・リーヴス
出演:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストン、リジー・キャプラン、ジェシカ・ルーカス、T・J・ミラー
原題:Cloverfield
備考:SF、怪獣、PG12

あらすじ…ある日突然、ニューヨークに「何か」が現われ、街は大パニックになる。

 一般人の視点から、何が何やらわからないまま逃げまどう様子を描いています。時たまチラリと怪獣が映るので、怪獣に襲われていることはわかるのですが、怪獣の正体も名前も不明です。
 しかしそれでも、主人公たちの行く先々でこの怪獣は出現してくれるので、それなりにカメラに収まってくれています。普通ここまで遭遇しないだろうと思うのですが、物語の主人公が持つ特有の「凶運」が発動したのかもしれません。御都合主義と言い換えてもいい。
 それにしてもこの怪獣、ムートー(2014年のハリウッド版「ゴジラ」に登場した怪獣)に似ているなあ。

【怪獣映画】
ガメラ対宇宙怪獣バイラス
ガメラ対深海怪獣ジグラ
ガメラ対大悪獣ギロン
ガメラ対大魔獣ジャイガー
ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発
GODZILLA ゴジラ(2014年)
大日本人

トランスモーファー-人類最終戦争-(2007年、アメリカ)

監督:リー・スコット
出演:マシュー・ウォルフ、エイミー・ウェバー、グリフ・ファースト、エリザ・スウェンソン
原題:Transmorphers
備考:SFアクション、クソ映画

あらすじ…地球が宇宙人に征服され、生き残った人類は地下へ潜伏、地上は巨大ロボットが闊歩していた。人類側は敵ロボットの動力セルを奪おうとするものの失敗。冷凍刑に処されていたミッチェルに白羽の矢を立てる。

 CGはショボい、会話は無駄に長い、ロボットは安っぽい、ストーリーはそんなに面白くない。いいところが見当たらない…と思いながら観ていたら、なんと主人公(ミッチェル)の「衝撃の真実」が後半で明らかに。ここだけはちょっと面白いと思いました。
 他にいいところは…ああ、そうそう、ミッチェルの日本語吹替をやっているのが玄田哲章です。う~ん、いい声だ。

【追記】
 本作の欠点の一つとして、「登場人物が多すぎる」ということも挙げられます。この程度の話ではもっと絞った方が理解しやすい。そう、例えばこのくらい。

(1)主人公
(2)主人公の相棒
(3)ヒロイン
(4)無茶振りをしてくる無能上司
(5)科学的な説明をしてくれる科学者
(6)なぜか巻き込まれたガキ
(7)モブ兵士たち

 (1)と(2)の絡みを見せることでバディもの、(1)と(3)がチュッチュすることでロマンス、(4)の存在で危機を招来、(5)はSF世界の解説役、(6)で子供の視聴者層にアピール、(7)はすぐに死ぬことで(1)の有能さを際立たせることができます。

マダムと奇人と殺人と(2004年、フランス・ベルギー・ルクセンブルク)

監督:ナディーヌ・モンフィス
出演:ミシェル・ブラン、ディディエ・ブルドン、ジョジアーヌ・バラスコ、ドミニク・ラヴァナン、オリヴィエ・ブロシュ
原題:Madame Edouard
原作:『エドゥアール夫人』
備考:ミステリー、もはやコメディ

あらすじ…若い女性が殺された。レオン警視は捜査に乗り出し、ビストロ「突然死」に辿り着く。

 まず最初に注意点を一つ。この作品には奇人変人ばかりが登場します。彼らの「毒気」に当てられないようにご注意を。かく言う私は一回目に観た時に眩惑されてしまいました。
 尚、視聴の助けにと思って登場人物の一覧を作っておきました。参考までにどうぞ。

【登場人物一覧】
レオン警視……本作の主人公。編み物好き。
ボルネオ………レオンの相棒。よく機械を壊す。
バブリュット……レオンの飼い犬。愚痴が多い。
ニーナ…………レオンの部下。よくサボる。
ジネット…………レオンの母。懸賞マニア。
監察医
墓地の管理人
イルマ…………オカマの掃除婦。
ジェジェ………ビストロのシェフ。
ジャノ…………ビストロのバーテンダー。
ミミ……………ビストロの住人。
ブッチャー……ビストロの住人。
ローズ…………ビストロの常連。ローズワインを愛飲。
盲人……………ビストロの常連。
小鳥の愛好家…ビストロの常連。
ジェフ(ビンズ)…リサイクル業者。
司祭
マリー…………イルマの娘。美大生。
カリンヌ………マリーの先輩。美大生。
山高帽の男

 最後の山高帽の男について少々。彼はストーリーには絡まないのですが、作品のそこかしこでチョコチョコ出てきます。ある時は通行人として、またある時はレストランの客として。
 それにしてもこいつはどこかで見たことあるぞ…と思ったら、ルネ・マグリットの絵によく出てくる人でした。

 それから、今回の連続殺人事件は、被害女性の右腕が切り落とされているという猟奇性を帯びているのですが、その割には重たい感じはしません。奇人変人どもによるジョークや皮肉、ギャグなどが頻出するからだと思われます。
 それにしても最後の司祭♂のパンチラは…マリリン・モンローが元ネタなんですかね。

 最後に一つ。
 本作を純粋にミステリーとして見た場合、犯人を突き止めるくだりは偶然の要素が大きすぎることに気付きました。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、ある人物がマリーを知っている状態で、あのタイミングであの屋敷のゴミ箱を漁らなかったらと思うと…。
 ひょっとしたらレオン警視は別の手がかりを見つけて犯人に辿り着くことができたかもしれません。でも、捜査の進捗具合を見る限りでは…あれがなければ、(映画の時間的に)あと30分以上はかかっていたんじゃないでしょうか。

怪談(2007年、日本)

監督:中田秀夫
出演:尾上菊之助、黒木瞳、井上真央、麻生久美子
原作:三遊亭圓朝『真景累ヶ淵』
備考:時代劇、ホラー

あらすじ…煙草売りの新吉と富本節の師匠・豊志賀は激しい恋に落ちる。だが…。

「怪談」人物関係図

 つい最近、祐天寺の累塚にお参りしてきたので観る気になった作品。尚、原作の『真景累ヶ淵』は未読です。
 それから、映画を視聴した後でYouTubeをチェックしたら、三遊亭圓生の落語『真景累ヶ淵』を発見したので、とりあえず最初の「宗悦殺し」(約1時間)のみ聴いておきました(さすがに全部はきつい)。映画では簡略にしか描写していませんでしたが、深見新左衛門が妻を殺害したくだりが怪談仕立てになっていたのが印象的でした。

 さて、それでは映画本編について。
 あらすじの段ではほんのさわりしか書きませんでしたが、人物関係図を見ると新吉の色恋が尋常じゃないことがわかります。
 それにしても、新吉はモテモテです。しかも新吉はモテていることに満更でもない。人物関係図には書きませんでしたが、後半で新吉はお園に鈴をプレゼントしており、お園を「攻略」しようとしていた節があります。
 どうしてこんなにモテるんだろう? そう考えた時、私はあるシーンが頭に浮かんできました。豊志賀が怒ってお園を家から叩き出した時、新吉が慌てて出てきてお園の下駄を出してやり、更には手拭いでお園の足を拭こうとさえしている、というくだりです。
 なるほど、新吉は優しいだけじゃなくて細やかな気遣いができる人物でしたか。こうやって女をメロメロにさせて行ったわけですな。

【関連記事】
累塚(祐天寺)

ハロウィン(2007年、アメリカ)

監督:ロブ・ゾンビ
出演:マルコム・マクダウェル、スカウト・テイラー=コンプトン、タイラー・メイン、ダエグ・フェアーク
原題:Halloween
備考:スプラッターホラー

あらすじ…ハロウィンの夜、マイケル・マイヤーズ少年は母親の恋人、姉、姉の恋人を殺し、精神病院に収監される。そして17年後、マイケルは妹に会うべく精神病院を脱走する。そしてハロウィンの夜、再び惨劇が…。

「ハロウィン」(2007年版)人物関係図

 YouTubeでファンフィルムを渉猟していると、マイケル・マイヤーズに行き当たることが何度かあり、それなら私も一本くらいは観ておこうと思い立ち、近所のレンタルビデオ店で「適当に」これを借りてきました。
 尚、今回取り上げる作品は、ジョン・カーペンター監督作「ハロウィン」をロブ・ゾンビ監督がリメイクしたものですが、カーペンター版は未見です。

 さて、それでは映画の中身について述べたいと思います。
 映画の中でマイケル・マイヤーズはブギーマンと呼ばれることになるのですが、映画内の説明によるとブギーマンは、ハロウィンを信じない子供を襲う存在とのこと。で、その予備知識を持った子供がマイケルを見て「ブギーマンだ!」と認識しそれが定着した次第。
 ただ、ブギーマンについて少々調べてみると、妖精の一種で、マイケル・マイヤーズのような殺人鬼ではないようです。ハロウィン云々の伝承はこの映画シリーズ独自のものか、あるいはどこかのローカルな伝承なのかもしれません。

 それにしてもこのブギーマン、銃弾を何発も撃ち込まれても平然としていやがる。もう人間を捨てているなと思わざるをえない。

 ところで、日本では数年前からハロウィンが仮想イベントとして周知されるようになりましたけど、ブギーマンの方はまだ入ってきていない(一般的な知名度が低い)。ですので、この映画が日本に入ってくるとなると、ハロウィンはともかくとして、ブギーマンが「文化の壁」となってしまうんじゃないでしょうか。

【関連記事】
ハロウィン(目次)

マイノリティ・リポート(2002年、アメリカ)

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、サマンサ・モートン、コリン・ファレル、マックス・フォン・シドー
原題:Minority Report
原作:フィリップ・K・ディック「少数報告」
備考:SF

あらすじ…西暦2054年のワシントンD.C.。司法省のエリート班、犯罪予防局(プリ・クライム)が設置されてから6年、殺人事件はゼロ、犯罪件数も90%減少という成果が出ていた。それは未来を透視できる4人のプリコグ(予知能力者)に予知された“未来”殺人の光景を、、犯罪予防局が分析・判定し、事件が起こる前に“犯人”を逮捕し、殺人を未然に防ぐという最先端のシステムが成功を収めていたからである。
犯罪予防局のチームのトップに立つジョン・アンダートンは、愛する息子を失った事件をきっかけに、このシステムに自分の情熱のすべてを捧げてきた。しかし、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。今や追われる立場となったジョンは、最新鋭の自動化された都市の探知網をかいくぐって必死の逃走を試みる。彼が助かる道はただ一つ、自ら信じてきたシステムに隠されてきた真実、“少数報告”を暴くことであった――。
(DVDパッケージ裏の紹介文より引用)

「マイノリティ・リポート」人物関係図

 網膜スキャンによる監視システムやスパイダー、ジェット・パックなど、B級SF映画ならばそれ単独で使えそうな要素を作品のそこかしこにぜいたくに配しており、その点では大作の名に恥じないと言っていい。
 ちなみに、色々と盛り込みすぎたためか、この映画は146分という長編になってしまっているのですが、テンポよく話が進むので私はあまり気になりませんでした。

 さて、ここからは突っ込みどころを少々。
 犯罪予防局ではプリコグの3人が殺人を予知しているのですが、いくら何でも3人じゃカバーできないんじゃないでしょうか。アメリカは広いし、人口だって多いですからねえ。
 しかも、映画の説明を見る限りでは彼らは希少な存在であり、欠員が生じたからといって補充できるわけではなさそうです。だとすると、プリコグは10年後、20年後も続けられるようなシステムではありませんな。
 それから、ジョンは捜査の網をかいくぐるために自分の眼球を他人のものと取り替えるのですが、摘出した自分の眼球を使って犯罪予防局の裏口から侵入します(出入口の認証システムが網膜スキャンになっている)。いや、ちょっと待てよ。この時点でジョンは指名手配犯なんだから、アカウントを停止しておかなきゃダメだろ。

マイノリティ・リポート 特別編

ヴァンパイアVSゾンビ(2004年、アメリカ)

監督:ヴィンス・ダマート
出演:ポニー・ジルー、マリタナ・カールソン、ブリンク・スティーヴンス、C・S・マンロー
原題:Vampires VS. Zombies
備考:ホラー

あらすじ…ゾンビが出没するようになった世界で、とある事情を抱えた父娘が車を走らせていた。そこへひょんなことからカミラという娘が同行することになるのだが、カミラの正体は女吸血鬼だった!

「ヴァンパイアVSゾンビ」人物関係図

 久しぶりにゴミ映画らしいゴミ映画を観たような気がしました。
 このテの低予算ホラー(?)映画に死霊の盆踊りがありますが、アレは下らなさを突き抜けた面白さがあるのに対し、こちらはそこまで行ってないのが残念です。又、ストーリーもわかりにくい。
 尚、他にも難点を挙げればキリがないのでこれ以上は割愛します。

 あ、でも、スプラッター描写やゴア表現は低予算なりに頑張ってるんじゃないでしょうか。

ヴァンパイアVSゾンビ

悪霊喰(2003年、独米)

監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:ヒース・レジャー、シャニン・ソサモン、ベン・ファーマン、マーク・アディ、ピーター・ウェラー
独題:The Sin Eater
英題:The Order
備考:ホラー

あらすじ…ニューヨークの司祭アレックスのもとに、枢機卿ドリスコルが訃報を携えてきた。ローマに住む恩師が不審な死を遂げたのだった。アレックスは死の真相を探るため、かつて自分が悪霊払いを施した女性マーラを従えローマへと飛んだ。検分された遺体の胸には奇妙なアザが、そして部屋には儀式の跡が残されていた。古来より異端とされてきた“罪喰い”の存在を確信したアレックス。だがそのときはまだ、“悪霊喰”の魔の手が己の身に忍び寄ろうとは知る由もなかった…。(DVDパッケージ裏の紹介文より引用)

「悪霊喰」人物関係図

 この映画ではキリスト教、殊にカトリックの教義についてある程度は知っていなければわからないところがあるため、日本人にはとっつきにくい部分があるんじゃないかと思います。そこで、つたないですが解説を少々加えさせていただきます。

 まず最初に原題の"The Sin Eater"について。邦題は「悪霊喰(あくりょうぐい)」ですが、原題を直訳すると「罪を喰う者」です。sinは罪、殊に宗教上の罪を意味します。尚、キリスト教では自殺は罪(sin)であるとして禁じられており、この映画の中でもその考えが出てきます。
 愚考するに、邦題が「悪霊喰」になっているのは、日本ではsinの概念になじみがないからでしょうか。

 次に、「最後の秘蹟(The last rite)」について。カトリックの伝統的な教えでは、人は死ぬ前に聖職者から最後の秘蹟を受けて罪を赦してもらわないと天国へ行けないとされています。
 破門されていたり、あるいは自殺という罪(sin)を犯すことで最後の秘蹟を受けられない場合、天国へ行くにはどうすればいいのか? この映画ではその方法として「罪喰い」が登場するわけです(罪喰い自体の解説は省略)。

 さて、長々と解説してきましたが、最後に感想を少々。
 カトリックの教義云々を差し引いてもまだ分かりにくいところがありますが、そこはDVDに収録されている「監督による音声解説」を参照していただくしかない。
 そう考えると、少々しんどいですな。「薔薇の名前」くらい面白ければ苦にならないのですが…。

悪霊喰

魔笛(2006年、イギリス)

監督:ケネス・ブラナー
出演:ジョセフ・カイザー、エイミー・カーソン、ベンジャミン・J・デイヴィス、リューボフ・ペトロヴァ、ルネ・パーペ
原題:The Magic Flute
音楽:モーツァルト
備考:オペラ

あらすじ…第一次世界大戦。タミーノは戦闘中に気絶して、夜の女王に仕える三人の侍女に助けられる。そして、夜の女王の娘パミーナがザラストロにさらわれたと告げられ、タミーノは鳥追いのパパゲーノと共にパミーナを奪還すべくザラストロの城へ潜入するが…。

 泣きました。涙を流しました。
 この映画はいわゆるお涙頂戴ものではないはずですし、そういう作品なら私は泣かないのですが…。まあ、私の涙腺のツボは変なところにあるんでしょう。
 ちなみに、いまだに泣いた理由がよくわかりません。

 それはさておき、オペラ「魔笛」については、解説本であらすじだけは知っていましたが、一通り観たのはこれが初めてでした。そのため、あの有名な「夜の女王のアリア」のシーンは、実はザラストロがパミーナに課した試練だった等の発見がありました。

魔笛

大日本人(2007年、日本)

監督:松本人志
出演:松本人志、竹内力、UA、神木隆之介、板尾創路
備考:モキュメンタリー、コント

あらすじ…高圧電流を体に流して巨大化し「獣」と戦う大日本人・大佐藤を追う。

 最初はモキュメンタリー形式になっているのですが、「獣」との戦闘シーンが増えてくるにつれてコントの予想を呈してきます。特に最後の戦いは…ノーコメントで。
 ひょっとしてこの映画のモキュメンタリーは松本人志コントの壮大な前フリだったんじゃないか? だとすれば、この映画をこれから鑑賞する人は、「大日本人」はコント映画なんだと覚悟しておいた方がいいでしょう。

大日本人公式サイト

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