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劇場版 鬼平犯科帳(1995年、日本)

監督:小野田嘉幹
出演:中村吉右衛門、岩下志麻、藤田まこと、梶芽衣子、世良公則、石橋蓮司
原作:池波正太郎
備考:時代劇

あらすじ…火付盗賊改の長官・長谷川平蔵は蛇(くちなわ)の平十を捕え、処刑する。そんな彼の活躍を苦々しく思っていた荒神のお豊のところへ、大坂の白子の菊右衛門のところから狐火の勇五郎がやってくる。だがその勇五郎は偽者で、実は本物の勇五郎の腹違いの弟・文吉であり、本物の勇五郎が文吉を追って江戸までやってくる。

「劇場版 鬼平犯科帳」人物関係図

 テレビドラマ「鬼平犯科帳」の劇場版。私は昔、このドラマをテレビで観ており、更にはこの劇場版をテレビで視聴した記憶がかすかにありました。

 さて、この作品の冒頭でいきなり、蛇の平十の大捕物が出てきます。ドラマ版だったら、この盗賊の一団を捕えるのに丸々1話使うところですが、盗賊の凶行や火盗改の捜査の過程などは省略してクライマックスの殺陣だけをオープニングに持ってきています。
 愚考するに、これは劇場版の豪華さを出すためなんじゃないかと推測致します。

 それにしても、荒神のお豊を演じる岩下志麻はエロいなあ。この作品では濡れ場が二つあって、その二つとは狐火の勇五郎×おまさ、荒神のお豊×辰蔵なのですが、後者は若い男を性的な意味で食うという頽廃さと、リストカットした跡を見せるというメンヘラ感があって、それはそれでエロい。

エドワードII(1991年、イギリス)

監督:デレク・ジャーマン
出演:スティーヴン・ウォーディントン、アンドリュー・ティアナン、ティルダ・スウィントン、ナイジェル・テリー
原題:Edward II
備考:ホモ映画

あらすじ…イギリス国王エドワード2世がガヴェストンを寵愛し、彼との男色行為にふける。だが、それが周囲の恨みと反感を買い…。

「エドワードII」人物関係図

 ガヴェストンがイギリスに戻ることを旅人(スペンサー)に語るそのうしろで2人の男がさも当たり前のようにホモセックスをしています。さてはここはハッテン場か!? ともあれ、この作品ではこのような調子で性的な描写、それもホモホモしいのがそこかしこに出てきます。これは家族と一緒に視聴するわけにはいきませんな。
 それから念のために言っておくと、そもそも中世ヨーロッパではホモ(およびホモ行為)は社会的に認められない存在ですからね。同性婚が認められている現代イギリスとは全く違う。
 とはいえ、そのホモを差し引いてもエドワード二世がダメ君主であることには変わりがありません。どこがどうダメなのか一々書きませんが、放蕩三昧の描写を観るだけでも視聴者には彼のダメダメっぷりが察せられるでしょうな。
 ちなみに史実でもエドワード二世の評判が悪いことは申し添えておきます。

【ホモ映画】
王の男

スリーピー・ホロウ(1999年、アメリカ)

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ、マイケル・ガンボン、ミランダ・リチャードソン
原題:Sleepy Hollow
原作:ワシントン・アーヴィング『スリーピー・ホロウの伝説』
備考:ホラー、アカデミー美術賞

あらすじ…1799年、ニューヨーク郊外のスリーピー・ホロウ村で連続殺人事件が発生。イカボット・クレーン捜査官が派遣される。

 古めかしい舞台の雰囲気がどことなく映画「VIRGINIA/バージニア」に似ているような気がしたと思ったら、「バージニア」の監督フランシス・フォード・コッポラがこちらでは製作総指揮に名を列ねていました。そういえばどちらの作品も、昔のアメリカを舞台にしたゴシック・ホラーという共通点があります(ただし「バージニア」は現代から過去へトリップするという形式だが)。

 ところで、ジョニデ演じるクレーン捜査官が、村の有力者たちからスリーピー・ホロウの伝説を聞いて、持っていたティーカップを震わせてしまう描写が出てきます。これは主人公がビビリだというキャラクターを表現しているのですが、同時にジョニデらしい演技をしているのだと見えなくもない。少なくとも、アメリカのB級アクション映画の主人公に相応しいような筋肉バカにできる芸当ではありますまい。

 最後に一つ。この映画では人体切断、殊に首切り描写が数多く出てくるので、その点はご注意を。

真夜中の虹(1998年、フィンランド)

監督:アキ・カウリスマキ
出演:トゥロ・パヤラ、スサンナ・ハーヴィスト、マッティ・ペロンパー、エートゥ・ヒルカモ
原題:Ariel

あらすじ…炭鉱の閉山で失業したカスリネンは南へ向かう。

「真夜中の虹」人物関係図

 「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」と「真夜中の虹」がセットになっているDVDをレンタルビデオで借りたのですが、私の目当ては完全に前者の方で、後者は料金がもったいないからという理由で、もののついでに視聴しました。
 で、視聴した感想なんですが、これ単独で借りて観ようとは思わないし、テレビでやっていても多分観ないだろうな、といったものです。
 全体的に貧乏臭いのはまだいいとして、カスリネンとイルマリが出会ってから結ばれるのが早いし、母親がいきなり新しい男を連れ込んできたのにリキは(少なくとも表面的には)あっさり受け入れるし、何より主人公のカスリネンの髪形が若い頃の志村けんに似ているし…って、それはどうでもいいか。

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年、フィンランド・ドイツ・フランス)

監督:アキ・カウリスマキ
出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、カリ・ヴァーナネン、アンドレ・ウィルムス
原題:Leningrad Cowboys Meet Moses
備考:ロードムービー、コメディ、音楽映画

あらすじ…メキシコで多くのメンバーを失い落ちぶれていたレニングラード・カウボーイズ。ニューヨークでウラジーミル改めモーゼに会い、彼に導かれて故郷へ向けて旅立つ。

 「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」の続編。前作でマネージャーだったウラジーミルがモーゼと名乗っています。
 で、やってることは前作とあまり変わらないのですが、今作では以下の特徴があります。
(1)ヨーロッパが主な舞台となっている。
(2)聖書のパロディが頻出する。

 まずは(1)について。フランス、ドイツ、チェコ、ポーランドと、ヨーロッパで演奏を続けながら旅をしています。これらの曲を聴いていると、前作のロックンロールは影を潜めているのがわかります。イギリスを巡業していたらまた違ったかもしれません。
 それから次に(2)の聖書のパロディですが、例えばモーゼが削岩機を持って山に登るのは十戒の石板を切り出すため、下山して「パリサイ人め!」と怒鳴るのはイエス・キリストが神殿の敷地内の店を壊したことの真似だし、パンをちぎって与えるのは最後の晩餐、そしてメンバーが子牛に贈り物をするのは東方の三博士の礼拝! おまけに処女懐胎光線には爆笑しました。

レニングラード・カウボーイズ

【関連記事】
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年、日本)

監督:深作欣二
出演:佐藤浩市、高岡早紀、荻野目慶子、渡辺えり子、石橋蓮司、六平直政、津川雅彦
備考:時代劇、ホラー、個人的にR15

あらすじ…浪人の民谷伊右衛門は赤穂藩浅野家に仕官したが、すぐに松の廊下事件で赤穂藩はお取り潰しとなり、再び浪人の身となる。そんなある時、伊右衛門は湯女宿の湯女・お岩と出会い、同棲する。

「忠臣蔵外伝 四谷怪談」人物関係図

 まず最初に断わっておきますが、この作品では血しぶきが飛んだり生首が転がったりといった残虐描写や、伊右衛門(佐藤浩市)とお岩(高岡早紀)の濡れ場ではピストン運動が出てくるなどのエロ描写があるため、個人的にR15指定とさせていただきます。子供にはちょっと見せられませんな。
 それにしても高岡早紀のオッパイは大きかった…。

 さて、本作では忠臣蔵と四谷怪談を組み合わせているのが最大の特徴ですが、お岩さんの祟りが忠臣蔵のスケジュールに拘束されてしまっています。忠臣蔵は赤穂浪士討ち入り事件という歴史的事実を踏まえているだけに討ち入りの時期は動かせないが、四谷怪談はフィクションとして認知されているからスケジュールをいじくれる、ということなのでしょう。
 ただ、そのせいでお岩の顔が無残なことになってからお岩が死ぬまでの時間が短く、お岩が死んでから次々と祟りを為すのも時間的にせわしない感じがします。しかもお岩が手から波動を放って人を殺す描写となると…。

 それから、本作の登場人物は揃いも揃って悪人ばかり。時代劇では通常ヒーローとして描かれる堀部安兵衛ですら金策のためにあんなことまで…。又、伊藤喜兵衛(石橋蓮司)とその孫のお梅(荻野目慶子)、侍女のお槇(渡辺えり子)に至っては白塗りのお化けであり、「こいつら人間じゃねえ!」という感じがよく出ています。
 う~ん、実に頽廃的!

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ハムレット(1996年版、英米)

監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ケイト・ウィンスレット、リチャード・ブライアーズ、ジュリー・クリスティ、デレク・ジャコビ
原題:Hamlet
原作:シェイクスピア『ハムレット』

あらすじ…19世紀デンマーク。国王が死去して王の弟クローディアスが即位し、先代の王の妃ガートルードと結婚する。先代の王の息子ハムレットは鬱々とした日々を送っていたが、亡父の霊が出没すると聞き、会いに行く。

 まず最初に断わっておきます。ネタバレ注意。
 というのも、シェイクスピアの「ハムレット」は、日本における「忠臣蔵」の如く、結末を含むストーリーを知っていて当たり前の古典であり、今回ばかりは私も読者に知っていることを前提として執筆したいからです。賢明なる読者諸氏よ、ご了承願いたい。

 さて、まずは人物関係図をご覧下さい。

「ハムレット」人物関係図

 これを見て、ポローニアスの肩書きに「おや?」と思った方がいるとしたら、その人は「ハムレット」をよくご存知なのではと推察致します。
 ポローニアスは原作では侍従長(※)、本編の字幕では大臣、ケネス・ブラナーによる解説では首相となっています。ここでは本編の字幕に従って「大臣」と表記することにしました。
 尚、ポローニアスの肩書きを侍従長から大臣へ、そして時代を中世から19世紀へ移すことによって、ポローニアスの娘オフィーリアと王子ハムレットとの関係は、「身分違いの恋」という要素が(まだ幾分か残っているにせよ)薄らいでいます。ただし、ハムレットがポローニアスを殺した政治的意味合いは重くなっていますが。

 それから、映画の中で「ここでこんな人を出しちゃっていいのかよ(歓喜)」という人物がいます。劇中劇の王を演じるチャールトン・へストンと、フェンシングの審判を務めるロビン・ウィリアムズ(原作ではオズリックという役名)です。
 特にチャールトン・へストンがトロイア滅亡を浪々と語るくだりは見事で、私は彼が名優であることをこの時初めて痛感しました(「十戒」を観ているはずなのに!)。

 又、物語の中盤でハムレットがクローディアスを殺す絶好の機会が訪れるのですが、その時にハムレットは短剣をクローディアスの首に突き付け、あまつさえ空想の中では突き刺してさえいます。
 この演出は「絶好の機会」感を強調していると言えるでしょう。と同時に、ハムレットの「行動しない人」という側面もより強調されているようです。

 嗚呼、この242分という超大作についてはまだまだ他にも筆を走らせるべき箇所、言及するべき人物がたくさん存在するのですが、さすがに書き切れない!
 ともかくも、ケネス・ブラナー版「ハムレット」は重厚長大で贅沢な作品です。それはそれで好みが分かれるかもしれませんが、一生に一度は味わってみるといいんじゃないでしょうか。

※原作の典拠には岩波文庫版『ハムレット』を使用。理由は自宅の本棚にあったから。

【参考文献】
市川三喜・松浦嘉一『ハムレット』岩波書店

【関連記事】
シェイクスピア(目次)

レザボア・ドッグス(1992年、アメリカ)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリス・ペン、スティーヴ・ブシェミ
原題:Reservoir Dogs
備考:バイオレンス・アクション

あらすじ…6人のアウトローが宝石強盗をするが、現場には警官隊が待ち受けていた。6人は散り散りに逃げ、その内のMr.ホワイトが瀕死のMr.オレンジを連れて集合場所の倉庫に辿り着く。そこへMr.ピンクがやってきて、「この中に裏切り者がいる」と言い出す。

 冒頭の食事のシーンでは「ライク・ア・バージン」の下品な解釈が話題に出るのですが、もうこの段階で一般女性お断りといった雰囲気です。はっきり言って男臭いです。あ、でも、Mr.ブロンドがムショ帰りのシーンでホモネタを話していたから、腐女子は大丈夫かもしれません。
 又、クエンティン・タランティーノ監督作品らしく、流血などの残虐描写はバッチリあるし、会話の中で「宇宙忍者ゴームズ」が出てくるなどマニアックなところもあります。宇宙忍者ゴームズって、調べてみたら「ファンタスティック・フォー」のことじゃないですか。

レザボア・ドッグス

死霊のはらわたIII キャプテン・スーパーマーケット ディレクターズ・カット版(1993年、アメリカ)

監督:サム・ライミ
出演:ブルース・キャンベル、エンベス・デイヴィッツ、マーカス・ギルバート
原題:Army of Darkness
備考:ホラー

あらすじ…前作(死霊のはらわたII)で中世ヨーロッパへ飛ばされてしまったアッシュは、元の世界へ戻るべく『死者の書(ネクロノミコン)』を取りに行くが、その際に呪文を間違えてしまい、死者の軍団が地上に出現してしまう。

 前2作がいずれも山荘という狭い空間で物語を展開していたのに対して、今作は中世ヨーロッパを舞台としており、遥かに広大なスケール(および時代劇をやるだけの潤沢な予算)があることがわかります。
 これは個人の好みにもよりますが、私は前2作のように貧乏臭い方が死霊のはらわたシリーズにはお似合いだと思いますな。

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死霊のはらわたIII

豪姫(1992年、日本)

監督:勅使河原宏
出演:宮沢りえ、仲代達也、永澤俊矢、三國連太郎、松本幸四郎
原作:冨士正晴
備考:時代劇

あらすじ…前田利家の娘で豊臣秀吉の養女となっていた豪姫は、古田織部の下人・ウスを連れて千利休の首を強奪する。

 レンタルビデオのDVDに収録されている予告篇や特報を視聴してみると、昔の絵の中に豪姫とおぼしき女性が描かれています。これを観て私は、フェデリコ・フェリーニ監督の映画「サテリコン」を思い出しました。そういえばどちらも芸術性の高い作品ですな。

 それから、この映画には古田織部の他にも蒲生氏郷や細川忠興、高山右近といった面々が登場します。なぜ彼らが出てくるのかなと思って少々調べてみたら、彼らは利休七哲でした。なるほど、茶道の人脈か。

 最後に、宮沢りえのベッドシーンについて。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、正直言ってショボイです。
 でも、当時18歳のアイドルではあれが限界だったのかなと思います。というわけで、宮沢りえのエロはあまり期待しないように。

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