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ジャンピング(1984年、日本)

 このアニメは、YouTubeで観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=zA3NjicozX0

製作:手塚プロ
備考:アニメ

あらすじ…一人の少年がスキップしていると、どんどんジャンプが大きくなり、遠くへ遠くへ行く。

 一人称視点で描かれているのですが、ジャンプするたびに画面が上下に動くので、画面酔いにご注意を。
 ところで、主人公は少年とありますが、これは動画の説明文にそう書いてあったから。私なんぞは映像を観て、妖怪「ジャンピングババア」を想起しましたわ。こんなジャンプができるのは妖怪くらいだろう…そうか、ジャンピングババアだな、といった具合です。

空海(1984年、日本)

監督:佐藤純彌
出演:北大路欣也、加藤剛、小川真由美、西郷輝彦、西村晃、丹波哲郎、森繁久彌、石橋蓮司
備考:時代劇

あらすじ…新造の平安京に天才と謳われた少年・真魚が上京して大学に入り勉学に励む。だが、それに飽き足らず、出家して空海と名乗り、唐へ渡って密教を学ぶ。

 弘法大師空海の伝記映画で、3時間弱の大作。中国ロケも敢行しており、なかなか豪勢な作りになっています。

 ところで、この映画では薬子の変が描かれているのですが、これがちょっと複雑なので、自分なりにまとめてみました。尚、式子など人名は映画に準拠しています。又、空海の入唐前と帰国した後とでは色々と変わっているので、両方作りました。

薬子の変

 上掲の図に空海は載せていません。敢えて載せませんでした。なぜか? 詳しく言うとネタバレになるので伏せておきますが、薬子の変における空海の関与の度合いはそんなに高くはないように見受けられたからです。空海は中央の政治権力からは距離を置いていたとも言えます。

 それから、留学時代の空海の相棒として、橘逸勢が登場します(演じているのは石橋蓮司)。橘逸勢は空海の前で弱音を吐くなど少々情けない姿に描かれています。又、この映画では空海の引き立て役に終始していて、活躍の場が見当たらない。
 ただし、史実での橘逸勢は能書家として夙に有名で、三筆の一人に数えられており(ちなみに三筆の他の二人はこの映画にも登場する嵯峨天皇と空海)、これはこれで凄い人なのです。

 ところで、この映画について調べてみたら、当初は勝新太郎が空海を演じる構想があったとか。
 もしも勝新太郎が空海を演じていたら、北大路欣也版空海よりも豪快で生臭い空海になっていたんじゃないでしょうか。それはそれで面白そうです。

【空海関連記事】
弘法大師一千年御忌供養塔(中野宝仙寺)
弘法大師修行像(感応院)
修行大師像(禅定院)
修行大師像(高尾山1号路)
同行二人詠歌の碑(高幡不動尊)

健康づくりは食卓から(1986年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/v5S7D4ChcNU

出演:土屋哲久、高見美智子

あらすじ…食生活を改善して健康になろう。

 作品内で食生活の改善点が色々と述べられていますが、その中の一つに塩分対策があります。みそ汁の身を多くして汁を減らすというのは、なるほどその手があったかと膝を打つ思いです。

太りはじめたあなたに-減量への科学-(1985年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/QM9uXxzwR4o

出演:かわいのどか、岩塚徹、永田鉦一、杉山幸子

あらすじ…太った女性が減量に挑戦する。

 前半は食事の見直しについて。そして後半は運動についてです。減量には食事と運動の両方が必要だと言っているようです。
 具体的にどうやって減量するのかについては作品内での説明に委ねますが(知りたい人は視聴するべし)、楽しく痩せる(20:34)というスタンスは大いに結構。楽しくなければなかなか続きませんからね。

桃花台ニュータウン-建設編・第二部-(1986年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/waXzYXx_Vok

あらすじ…愛知県小牧市の桃花台ニュータウンの建設が進む。

 第一部では入居者第一号の家族が登場して引っ越してきていましたが、第二部では多少は入居が進んでいて、住宅を含む建物がそこそこできています。とはいえ、よく見ると空地はまだ多く、まだまだ開発途上ということがわかります。
 第二部は途中経過の報告、といった感がありますな。

【目次】
桃花台ニュータウン-計画編-
桃花台ニュータウン-建設編・第一部-
桃花台ニュータウン-建設編・第二部-
桃花台ニュータウン-建設編・第三部-

桃花台ニュータウン-建設編・第一部-(1981年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Yu3rvrbYeFc

あらすじ…愛知県小牧市に桃花台ニュータウンが建設される。

 タイトルに「第一部」とありますが、これ、第三部まであります。
 というわけで第一部は、丘陵地を造成しているところから始まります。建築の知識に疎い私には詳しいことはよくわかりませんが、ともかくも大規模な工事です。
 又、開発途中のニュータウンを俯瞰視点で空撮したシーンは、シムシティを想起させます。

【目次】
桃花台ニュータウン-計画編-
桃花台ニュータウン-建設編・第一部-
桃花台ニュータウン-建設編・第二部-
桃花台ニュータウン-建設編・第三部-

さわやかな朝を走ろう(1982年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/GZVv38mGP4E

あらすじ…運動不足の一家が早朝にジョギングすることに。

 一家は団地暮らしで父親はサラリーマン、母親はスーパーマーケット勤務。しかも何かスポーツでもやっていればともかく、どうもそんな様子はありません。たしかにこんな生活じゃ運動不足になりますわ。
 それにしても朝6時起床ですか。そうなると、早寝か昼寝が必要になってくるでしょうな。

 尚、映像の末尾に「企画 愛知県」とあることから、県民の健康増進を企図した公共のプロパガンダ作品であることがわかります。母親が父親にジョギングのレクチャーをするくだりなんかはまさに教育的です。

ドグラ・マグラ(1988年、日本)

監督:松本俊夫
出演:松田洋治、桂枝雀、室田日出男、三沢恵理
原作:夢野久作『ドグラ・マグラ』
備考:カルト映画

あらすじ…青年が精神病院の一室で目覚める。彼は、自分が何者で、なぜ自分がここにいるのか一切の記憶がなかった。そこへ若林博士がやってきて、青年の記憶を取り戻させようとする。

 原作は未読。この映画自体がわかりにくい作りになっていますが、これでも整理されているというから、原作小説はもっと難解であるに違いない。読む気が失せてしまいそうですわ。

 さて、まずは主人公の青年ですが、最初の段階では名前すら不明です。どうやら彼は呉(くれ)一郎という名前らしいのですが、主人公本人が一度は否定しており、これも本当かどうかよくわからない状態で話が進みます。ただし、最後のスタッフロールを見ると…おっと、ここから先は伏せておきましょうか。
 又、若林博士にせよ、正木博士にせよ、彼らがどこまで本当のことを言っているのか、正直言ってよくわからない。それにそもそも、主人公の青年が見聞したこと自体、どこからが現実でどこまでが狂気による幻覚かも判然としがたい。

 この作品は、そういう風にして観客を幻惑しているようです。私はこの悪夢に酔うが如き作風をそう何度も味わいたいとは思いませんが、ハマる人はハマるでしょうな。

魔性の夏 四谷怪談・より(1981年、日本)

監督:蜷川幸雄
出演:萩原健一、高橋惠子、夏目雅子、石橋蓮司、勝野洋、小倉一郎
原作:鶴屋南北『東海道四谷怪談』
備考:ホラー、時代劇

あらすじ…浪人の民谷伊右衛門は、自分の旧悪を暴こうとした舅の四谷左門を殺害する。ちょうどその時、伊右衛門の妻(いわ)の妹・そでに横恋慕していた直助は、そでの夫・与茂七だと思った人物を殺すが、それは別人だった。

「魔性の夏 四谷怪談・より」人物関係図

 オープニングでJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」が流れた時は、ある種のセンスのよさを感じました。ここで描かれる楽しそうな光景を観た後で、四谷怪談の凄惨な物語が展開されるかと思うと…。

 ところで、伊右衛門がいわに「例の薬」を飲ませた後、いわを芝居見物に誘うなど妙に優しい素振りを見せます。疚(やま)しいところがあるからだな。

 それから、ラストについて。
 ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、ああいう終わり方をするというのは、全く救いがない。まあ、それはそれで頽廃的で面白い…と言えば不謹慎か。

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嵐が丘(1988年、日本)

監督:吉田喜重
出演:松田優作、田中裕子、名高達郎、石田えり、萩原流行、三國連太郎
原作:エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
備考:時代劇

あらすじ…山部高丸は都で拾った孤児を連れて帰り、鬼丸と名付ける。成長した鬼丸は高丸の娘・絹と惹かれ合うが、絹は都へ巫女にやられることに。絹は一計を案じ、分家の西の荘・山部光彦に嫁ぐことにする。

「嵐が丘」人物関係図

 上記の人物関係図は物語の前半まで。後半になると絹の娘(母と同名の絹)や秀丸の息子(良丸)が愛憎劇のプレイヤーとして参戦します。

 尚、原作の小説は未読。又、『嵐が丘』は何度も映像化されていますが、そちらの方も未見。ですので、それらとの比較はしません。

 それはさておき、東の荘と西の荘の建物や周囲の風景などがどことなく「蜘蛛巣城」に似ているなと思ったら、舞台美術を手掛けたのが同一人物(村木与四郎)で、しかもロケ地がいずれも富士山の太郎坊でした(ソースは「嵐が丘」の方はDVD収録のメイキング、「蜘蛛巣城」の方はwiki)。

 それから、絹(田中裕子)の能面のような美しさと、鬼丸(松田優作)の野人の如き精悍さは対照的です。二人の濡れ場ではそれをより一層感じ取れます。もっとも、後半の鬼丸は野人というよりも鬼、更に最後は鬼神の如き有様となるのですが…。

 又、死期を悟った絹が、「自分が死んだら鬼丸を地獄に連れて行く」といった主旨のセリフを述べます。一見するとこれは夫と娘を鬼丸から守ろうとしているのだと受け取れますが、実はあの世で自分は鬼丸と添い遂げる気なのだと解釈できないこともない。
 更に意地の悪い見方をするのならば、絹は鬼丸と同様、自分も地獄に堕ちる存在だと自覚していたんじゃないでしょうか。

 最後に、作品を観終えて一言。こりゃ祟るな。
 そもそもあんな魔神がくたばったとしても、おとなしく冥土へ引っ込んでくれるわけがないからです。観ているこっちの方はお腹いっぱいなので、あそこで話が終わってメデタシメデタシなのですが、物語の登場人物たちにとってはそうではあるまい。きっと今後も鬼丸の影に怯える日々を送るでしょうな。あな恐ろしや。

【関連記事】
嵐が丘(1939年)

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