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里見八犬傳 第二部 芳流閣の龍虎(1954年、日本)

監督:河野寿一
出演:東千代之介、中村錦之助、島田照夫
原作:滝沢馬琴『南総里見八犬伝』
備考:時代劇

あらすじ…犬塚信乃と犬飼現八は格闘中に屋根から小舟に落ちて下流に。その後、二人はお互いの素性を知り、和解する。そんな中、公方の追手が犬塚信乃の探索をする。

「里見八犬傳 第二部 芳流閣の龍虎」人物関係図

 第一部の続き。タイトルの「芳流閣の龍虎」について少々述べておくと、今作の冒頭で犬塚信乃と犬飼現八が戦ったのが芳流閣の屋根の上であり、従って龍虎とはこの場合、そこで戦った両者ということになります。
 とはいえ、芳流閣の対決は冒頭で終わり、中盤以降は犬塚信乃が破傷風に倒れ、犬飼現八は破傷風の薬を買いに出かけてしまい、犬田小文吾と山林房八の話が展開されます。第二部はむしろこっちがメインと言ってもいい。

里見八犬傳 第一部 妖刀村雨丸(1954年、日本)

監督:河野寿一
出演:東千代之介、中村錦之助、田代百合子
原作:滝沢馬琴『南総里見八犬伝』
備考:時代劇

あらすじ…犬塚信乃成孝が妖刀村雨丸を公方に返しに行こうとするが、村雨丸は偽物にすり替えられていた。

 冒頭、伏姫と八房のエピソードを紙芝居で展開。この部分では戦争があるから予算の関係で作りにくかったんじゃないでしょうか。それから、映像化するとなると犬に演技させないといけないのも難点でしょうか。
 さて、そんなわけでまずは第一部の人物関係図をどうぞ。

「里見八犬傳 第一部 妖刀村雨丸」人物関係図

 わかりやすくするために、第一部ではちょっとしか出てこない他の八犬士は省略しました。そちらは第二部以降にて紹介できればと思います。
 ところで、第一部のクライマックスは犬塚信乃と犬飼現八の対決になるのですが、これが城の瓦屋根の上で戦うというものになっています(これは原作通り)。瓦を踏むと瓦が動くところを見ると、足場がかなり悪いことがうかがえます。屋根から転がり落ちるシーンはスタントマンを使ったのでしょうが、それでも大変そうです。
 そんなわけで第二部に続く。

少年三国志 第二部(1958年、日本)

監督:内出好吉
出演:北大路欣也、里見浩太朗、伏見扇太郎、花園ひろみ、山本順大
原作:徳永天兵
備考:時代劇

あらすじ…山中鹿之介が尼子家を再興するべく奮闘する。

 第一部の続き。
 冒頭、桃畑村に滞在していた山中鹿之介らは毛利勢の再襲撃を受け、京へ向かうことを決意。小さな村にいたままでは展望が開けないですからね。
 それから、第二部では諸明源太兵衛がなかなか出てこないなと思ったら、後半でようやく山中鹿之介らが諸明源太兵衛の家を訪問しました。諸明源太兵衛の元ネタが諸葛孔明なら、これは三顧の礼がありそうだな…と思ったら、鹿之介が三顧の礼に言及。まあ、三顧の礼は有名な話ですから、鹿之介が口にしてもおかしくはない。

【山中鹿之介関連記事】
池波正太郎「雲州英雄記」

少年三国志 第一部(1958年、日本)

監督:内出好吉
出演:北大路欣也、里見浩太朗、伏見扇太郎、花園ひろみ、山本順大
原作:徳永天兵
備考:時代劇

あらすじ…山中鹿之介が尼子家を再興するべく奮闘する。

【主要登場人物】
山中鹿之介……尼子の遺臣。
尼子孫四郎……尼子の遺児。
照姫……………孫四郎の姉。
毛利曹左衛門…尼子氏を滅ぼした大名。
夢幻老師………仙人。
雲霧猪右衛門…山岳党の頭目。
関羽大蔵………山岳党副首領。
戸張飛太郎……大蔵の弟分で海賊。
諸明源太兵衛…軍学の天才。

 序盤に登場する立札に「永禄九年」とあります。永禄9年(1566年)は史実では尼子義久が毛利に降伏して尼子氏が滅亡しています。
 さて、登場人物の名前を見ると、敵役は毛利元就ではなく毛利左衛門というちょっと変わった名前です。曹の字があるということは、曹操がモデルだな。それから関羽大蔵は関羽、戸張飛太郎は張飛、諸明源太兵衛は諸葛孔明か。桃畑村は…おっと、これ以上は伏せておきましょうかね。
 尚、諸明源太兵衛は軍学の天才という触れ込みですが、第一部で彼は山中鹿之介らを励ますくらいで早々に退場しています。こちらの活躍は次回以降の模様。
 そんなわけで第二部に続く。

【山中鹿之介関連記事】
池波正太郎「雲州英雄記」

雄呂血の秘宝 後篇(1955年、日本)

監督:萩原遼、深田金之助
出演:東千代之介、月形龍之介、伏見扇太郎、千原しのぶ、長谷川裕見子、岡譲司
備考:時代劇

あらすじ…鰐淵重兵衛と打児珍の襲撃を受けた源氏丸は何とか逃げおおせるが、垣咲勤之助が捕らえられてしまう。牢に捕らわれていたさくら丸は小百合の手引きで脱獄。そして源氏丸は反撃の機をうかがう。

 前篇の続き。人物関係は前篇と大して変わっていないので、後篇の人物関係図は作りませんでした。
 源氏丸が女装して打児珍に近付くシーンがあります。よく事前にバレなかったものだ。まあ、夜だから暗かっただろうし、協力者もいたんじゃないでしょうか。
 ところで、38:21にて表示される立札を読んでみました。

 告
源氏丸
さくら丸
右の者
當十三日 午の刻
厚澤城に参上せよ
しからざる時は柿崎
権之介の生命を断つ
ものと思うべし

厚澤城主
鰐淵重兵衛

 午の刻は午前11時から午後1時まで。垣咲勤之助を柿崎権之介と書いてあるなど、名前の表記が異なっている部分がありますが、そこはあまり気にしない方がいいでしょう。
 それから、前作からちょいちょい出てきた謎の覆面の男は、自らを「天誅剣士」と名乗ります。そのネーミングセンスはどうかと思いますが、果たして彼の正体は…? 予想は着きますが、ネタバレ防止のために伏せておきます。

雄呂血の秘宝 前篇(1955年、日本)

監督:萩原遼、深田金之助
出演:東千代之介、伏見扇太郎、月形龍之介、千原しのぶ
備考:時代劇

あらすじ…源義経が日本に残した財宝のありかを巡って、源義経の遺児・源氏丸と打児珍(ダルチン)&鰐淵重兵衛らが争う!

「雄呂血の秘宝 前篇」人物関係図

 冒頭でいきなり源義経=成吉思汗(ジンギスカン)(※1)を述べています。しかも、ナレーションで源義経は打児珍に殺されたことになっています(いわゆるナレ死)。この部分の話の気宇壮大さを考えると、映画一本分でも収まりそうにないのですが、いやにあっさりしすぎています。まあ、さすがに大陸のシーンまで撮る予算はないか。
 それから、この作品に登場する重要アイテム「キイカップの巻物」に書かれた謎の文字がヘブライ文字(※2)だという話が出てくるのは、日ユ同祖論(※3)を想起させます。そもそも源義経=成吉思汗(ジンギスカン)説はオカルトの世界ではそこそこ知られた話なのですが、日ユ同祖論もオカルトの世界で語られています。そう考えると、この映画の底流にはオカルトが潜んでいるように感じます。

 ところで、この映画には検非違使・京極主計頭なる人物が登場して、源氏丸の探索をしています。だがちょっと待てよ、検非違使って京都の治安を維持していた組織のはずで、わざわざ津軽くんだりまで出張しますかね。そもそも京極主計頭自体、鎌倉時代の人には見えない。

 そんなわけで後篇に続く。

※1.源義経は大陸に逃れてジンギスカンになった、という説。
※2.ユダヤ人の文字。
※3.ユダヤの失われた十支族の一つが日本人になった、という説。

新諸国物語 七つの誓い 凱旋歌の巻(1957年、日本)

監督:佐々木康
出演:萬屋錦之介、東千代之介、千原しのぶ、伏見扇太郎、波島進、大川橋蔵、片岡栄二郎
原作:北村寿夫
備考:時代劇

あらすじ…カラコジアの財宝を狙うオンゴは、カラコジアの大臣という触れ込みで京の将軍・足利義晴に謁見する。一方、トルハンや五郎らのカラコジア王国復興を期する者たちも京に集結する。

 「奴隷船の巻」の続きで、3部作の完結篇。
 それから本作に登場する足利義晴は室町幕府第12代将軍で、この時代の日本は戦国時代。同じ「新諸国物語」シリーズの「笛吹童子」では、京の街は戦乱により荒廃していましたが、こちらはそういった感じはなく、一応は安定している模様。
 さて、ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、本作のクライマックスの大立ち回りは派手なものに仕上がっています。各キャラの殺陣を見せているところなどは、オールスター映画っぽさがあります。しかも、主要人物の処刑が迫っているという緊迫した状況が、緊張感をより一層高めているのも見逃せない(柴が燃え上がるスピードが遅いのは、このさい目をつぶろう!)。

新諸国物語 七つの誓い 奴隷船の巻(1957年、日本)

監督:佐々木康
出演:萬屋錦之介、東千代之介、千原しのぶ、伏見扇太郎、波島進
原作:北村寿夫
備考:時代劇

あらすじ…オンゴに捕らえられた五郎やトルハンらは奴隷船に乗せられてオンゴと共に日本の南端の「はぐれ島」に連れて行かれる。はぐれ島では、奴隷を酷使して鉄砲が作られていた。一方その頃、桜子姫が老婆に連れられ京へ上るが…。

 三部作の第2部で、「黒水仙の巻」の続き。
 今作のタイトルは「奴隷船の巻」ですが、奴隷船が出てくるのは最初の方だけ。あとは「はぐれ島」が舞台となります。
 さて、そのはぐれ島ですが、なんと海底トンネルがあります。しかも映像を観るとトンネルのすぐ上に海底があり、よくこんな状態で漏水しなかったものだと感心せざるをえない。
 それから、ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、ストーリー自体はそんなに進展していません。三部作の第2作ということで、ちょっとしたインターバルになっているようです。
 そんなわけで第3部「凱旋歌の巻」へと続く。

新諸国物語 七つの誓い 黒水仙の巻(1956年、日本)

監督:佐々木康
出演:中村錦之助、東千代之介、大川橋蔵、伏見扇太郎、波島進、丘さとみ、吉田義夫
原作:北村寿夫
備考:時代劇

あらすじ…五郎は父を探しにネパールの山中を旅し、山賊のオンゴに捕らえられる。そしてそこで父のトルハンと再会し、サラの手助けで脱出する。

 物語の舞台はネパールの山中ということで、時代劇にしてはエキゾチックな感じがします。でも、背景(合成)の書き割りにエジプトのアブ・シンベル神殿の像っぽいのが描かれているのには笑っちゃいました。その方面に詳しい人が見れば「そこは違うだろ」という箇所が見つかるかもしれません。もっとも、そういった細かい点はあまり気にせずに、ファンタジー時代劇くらいに見ておいた方がいいのかもしれません。
 尚、後半は舞台が日本に移ります。そこでは別のキャラクターたちが大量に出てくるので、私にはちょっと覚えきれませんでしたわ。

 第2部「奴隷船の巻」に続く。

新諸国物語 紅孔雀 完結篇 廃墟の秘宝(1955年、日本)

監督:萩原遼
出演:中村錦之助、大友柳太朗、高千穂ひづる、山手弘、三条雅也、東千代之介
原作:北村寿夫
備考:時代劇

あらすじ…色々あって遂に紅孔雀の財宝が!

 ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、完結篇ではとある人物たちの出生の秘密が明らかになります。さすがにこれは頭がついて行かない展開です。
 それから、最後の10分くらいは怒涛の展開です。財宝を目の前にした悪党同士の潰し合いがなかなか面白い。やっぱりそうなりますよね。

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