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叫ぶ司教の事件(1944年、アメリカ)

 このアニメは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/l1JljnrRgJA

監督:ハワード・スウィフト
出演:ジョン・マクリーシュ、ハリー・E・ラング
原題:The Case Of The Screaming Bishop
備考:パロディ

あらすじ…博物館から恐竜の化石が盗まれた。ハーロック・コームズとドクター・ゴッツサムが捜査に乗り出す。

 シャーロック・ホームズのパロディ作品。
 英語なのでストーリーはよくわかりませんが、コームズとゴッツサムが恐竜の化石を木造で再現しているのは、博物館から化石をどうやって盗み出したかを調べる再現実験のためらしい。この部分は、トリックの解明にのめり込むあまり、犯人逮捕が後回しになりがちなことを風刺しているようです。ちなみにどうやって盗み出したかについてですが、普通に考えればバラして運んだんでしょうね。
 で、結局はよくわからないオチになって終了。後でインターネット・ムービー・データベースの当該記事にあるあらすじ(もちろん英文)を読んでもわからず、狐につままれたような感じがしました。

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宮本武蔵(1944年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/BlZpfZ_BwdU

監督:溝口健二
出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、生島喜五郎、田中絹代
原作:菊池寛
備考:時代劇

あらすじ…宮本武蔵は吉岡一門と対決することになる。そんな時、武蔵のもとに野々宮姉弟がやってきて、親の仇を討つために入門を願い出る。吉岡一門を倒した武蔵は二人に稽古をつけてやるが、その様子を見ていた仇の兄弟は危機感を抱き、佐々木小次郎に助勢を頼み込む。

 この映画の宮本武蔵は求道者としてストイックな存在に描かれていますが、当時はこういうストイックな武蔵像が称揚されていたことを示しています。今だったらこんな「完璧超人」として描かれることはなく、もっと人間味を持たせるでしょうな。
 又、武蔵が野々宮姉弟に稽古を付ける際に「兵法は目だぞ。目の付け所は大きく広く」云々と説くのを見ると、観客にも戦いの心得を伝授しているように見受けられます。
 それから、武蔵が南朝の忠臣・楠正行(まさつら)を引き合いに出して大義を説くあたりにも戦争中のプロパガンダ臭がします(※)

 もちろんプロパガンダ要素を抜きにしても見所はあります。例えばストーリーはテンポよく進むし、宮本武蔵(河原崎長十郎)の背筋をピンと張った姿勢での殺陣は見ていて綺麗です。

※1944年は第二次世界大戦の真っ最中で、日本はアメリカと激戦を繰り広げていた。

ニュース映画:1945年3月16日(1945年、ドイツ)

 このニュース映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/XOGsOOkuJDE

出演:ヨーゼフ・ゲッベルス
原題:Nazi newsreel featuring Goebbels, March 16, 1945
備考:モノクロ

あらすじ…不明。

 そもそも私はドイツ語はわからないし、動画ページでも充分な説明もないので、作品内で何を言っているのかわかりません。でも、ナチス・ドイツはこの年の5月に降伏しているので、その直前の作品ということになります。砲撃でボロボロになった建物とか、虐殺された市民の死体などが出てくるのを観ると、追い詰められている感じがうかがえます。
 ちなみにゲッベルスは最後の方で演説をしています。

スーパーマン:巨大爆撃機を追え!(1942年、アメリカ)

 このアニメは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/RNWmZ5-HMiA

監督:セイモア・ネイテル
原題:Japoteurs
備考:ヒーローアクション

あらすじ…巨大爆撃機が日本のスパイにハイジャックされた! スーパーマンの出動だ!

 マスコミ向けのプレゼンでロイス・レーンとクラーク・ケントは巨大爆撃機に乗り込むのですが、機内でクラークは機銃をいじっていたりします。おいおい、記者に軍事機密の塊である武器を触らせるなんて規制が緩すぎるぞ。
 と思ったら、次は帰り際にロイスが勝手にロッカーに隠れています。しかも軍関係者は誰もそれに気付かない!
 とまあ、こんな風に警備がガバガバ状態なので、スパイが入り込んでハイジャックされるのも当然といえば当然か。

パシフィック231(1949年、フランス)

 このドキュメンタリーは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/dnPRbYE8EmA

監督:ジャン・ミトリ
原題:Pacific 231
備考:ドキュメンタリー

あらすじ…蒸気機関車が走る。

 一応ドキュメンタリーに分類されていますが、映像内でナレーションが入ることはなく、ただひたすら汽車が疾走しているだけです(冒頭にフランス語の簡単な解説が入る程度)。
 まあ、カメラワークやカット、BGMによって疾走感は強く感じられますな。

ノルマンディー上陸作戦:勝利への関門(1944年、アメリカ)

 このニュース映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/zXSeQ8S4JXg

原題:D-Day Normandy Invasion: "Gateway to Victory" 1944 United News Newsreel; WWII

あらすじ…連合国軍がノルマンディー上陸作戦を敢行する。

 ノルマンディー上陸作戦とは、第二次世界大戦中の1944年に連合国軍がフランスのノルマンディーに上陸した大規模な作戦。
 尚、このフィルムはアメリカのニュース映画なので、主にアメリカ軍の動向を取り上げています。最後の方ではドワイト・アイゼンハワー連合軍最高司令官(後のアメリカ大統領)もちょっとだけ登場。
 又、作品全体に勝利の高揚感が満ちています。まあ、実際に勝利したんだから当然か。

ダック裁者たち(1942年、アメリカ)

 このプロパガンダムービーは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/KsBG34TSJJ4

監督:ノーム・マッケイブ
出演:メル・ブランク、マイケル・マルティーズ、ジョン・マクレーシュ
原題:The Ducktators
備考:アニメ、プロパガンダ

あらすじ…アヒルの世界でヒトラー・ダックが台頭してくる。さらにそこへムッソリーニ・ダックとヒロヒト・ダックも合流する。平和の象徴のハトはこれを嘆き…。

 原題の"Ducktators"はDuck(アヒル)とDictator(独裁者)の合成語。しかも複数形になっており、独裁者のアヒルは複数いるということになります。即ち、チョビヒゲのヒトラー・ダック、頭をハゲ散らかしたムッソリーニ・ダック、メガネ&出っ歯のヒロヒト・ダックでしょうな(※)
 念の為に述べておくと、私は別に昭和天皇が独裁者だと言ってるわけじゃありませんよ。戦争中に作られたこのプロパガンダ作品でそう言っているだけです。

 ちなみに、最後に表示されるのは戦時国債の購入を呼びかけるものです。戦争には金がかかりますからね。

※役名はインターネット・ムービー・データベースの当該記事を参照しました。

新釈四谷怪談 後篇(1949年、日本)

監督:木下惠介
出演:上原謙、田中絹代、滝沢修、佐田啓二
原作:鶴屋南北『東海道四谷怪談』
備考:時代劇、ホラー

あらすじ…お岩を殺した民谷伊右衛門はお梅と再婚し、仕官も決まって順風満帆かに思われた。だが…。

「新釈四谷怪談 後篇」人物関係図

 前篇のレビュー記事で伊右衛門が弱気でビビリであると書きましたが、後篇になるとその設定が活きてきます。すなわち、彼はそれゆえに良心の呵責にさいなまれ、狂気に陥ってゆくのです。
 又、お岩さんは一般的に怨霊として有名ですが、ここでのお岩はヒュードロドロうらめしや~という怨霊として出るというより寧ろ、錯乱した伊右衛門の幻覚としてのみ登場します。
 なるほど、これは「近代的な解釈」ですな。愚考するに、お岩さんが手から波動を放って人を殺すよりはまともで説得力があります。でも、鼠の大群に襲われて食い殺される方が恐ろしい。
 というわけで、前篇のレビュー記事で提起した「どこが新釈か?」の回答はこれで出せたと思います。もちろん、これ以外にもあるでしょうが、とりあえず私の回答はここまで。後はご自分でどうぞ。

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新釈四谷怪談 前篇

新釈四谷怪談 前篇(1949年、日本)

監督:木下惠介
出演:上原謙、田中絹代、滝沢修、佐田啓二
原作:鶴屋南北『東海道四谷怪談』
備考:時代劇、ホラー

あらすじ…民谷伊右衛門は長く苦しい浪人生活に嫌気が差していた。そんなある時、直助の仲介で一文字屋喜兵衛の娘・お梅と結婚すれば仕官の道も開けるかもしれない。だが、伊右衛門には既に妻のお岩がいた。

「新釈四谷怪談 前篇」人物関係図

 どこが「新釈」か? それに対する回答は後篇も併せて視聴してからでないと出せないので、その件は後篇のレビュー記事にて述べます。
 ただ、前篇だけ観てもすぐにわかる特徴として、民谷伊右衛門が(妻の殺害に関して)徹底して弱気でビビリな存在として描かれている、ということが挙げられます。直助に妻・お岩の毒殺を唆(そそのか)されても、おびえきってグズグズ時を過ごしていたり…。こんなんでよくお祭りの喧嘩に勝てたなあ。まあ、祭りの狼藉者と、自分を慕ってくれる病身の妻とでは次元が違うか。
 ともあれ、これによって伊右衛門が本来持っていた「ワルの魅力」は消え失せ、その部分は直助が一身に引き受ける形になっています。

 後篇に続く。

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イワン雷帝 第二部(1946年、ソ連)

監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:ニコライ・チェルカーソフ、パヴェル・カドチニコフ、セラフィマ・ビルマン
備考:プロパガンダ映画、歴史劇

あらすじ…皇妃アナスタシヤを失ったイワン雷帝は孤独感を一層強めていた。そんな中、宮廷では雷帝暗殺の陰謀が進められていった…。

「イワン雷帝 第二部」人物関係図

 第二部は粛清のくだりがスターリン政権を暗に批判しているとして、ソ連では12年間公開されなかったという、いわくつきの作品。映画を観ながら「この程度のことで上映禁止にしなくても…」と思いましたが、それは私が言論の自由が保障された世界にいるからであって、あのスターリン政権下ではこの程度ですら許されなかったということなのでしょう。

 さて、第二部ではイワン雷帝主宰の宴会のシーンのみがカラーとなっていて、歌ありダンスありでかなり華やかです。しかも、この宴会の前後が陰惨でドス黒いだけに、宴会の華やかさがより一層きわ立って見えます。
 ところで、この宴会で雷帝はウラジミルを異様にかわいがっています。これまでの経緯及び雷帝の性格を考慮すれば異常であり、これを素直に受け取るのはよっぽど頭の弱い人間だけでしょうな。
 実はこの宴会の直前に雷帝はエフロシニヤにウォッカの盃を贈っているのですが、その盃は空でした。エフロシニヤは不審に思っていましたが、私はこの空の盃を見て、「あっ、雷帝はここで殺る気だな」と察しました。
 もしも私の察知が正しいとするならば(※)、雷帝のかわいがりっぷりはとんでもなくグロテスクな様相を呈してきます。おそロシア…。

※実際のところどうだったのかは、ご自分の目でお確かめ下さい。

イワン雷帝

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